カテゴリー「1.映画の感想(グチ)」の1000件の記事

2019年6月16日 (日)

[映] アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル

 公開当初から気になっていた作品。アメリカのフィギュアスケート界が騒然となった事件を、渦中のトーニャ・ハーディングの目線で描く。

Itonya
 貧しい家庭に育った少女トーニャ・ハーディング。母ラヴォナはトーニャのスケートの才能に気づき、強引に一流のコーチにつけて習わせることに。ラヴォナからは常に罵倒されて育ったトーニャは、持ち前のガッツでスケートを上達させ、トリプルアクセルを成功させる。15歳でジェフと出会って恋に落ちた2人は同棲を始めるが…

 トーニャ役にマーゴット・ロビー(パンナムのローラ)。母ラヴォナ役にアリソン・ジャニー(ホワイトハウスのCJ)。ジェフ役にセバスチャン・スタン。最初のコーチ、ダイアン役にジュリアンヌ・ニコルソン。ジャーナリスト?役にボビー・カナヴェイル(サードウォッチのボビー、ヴァイナルのリッチー、ボードウォーク・エンパイアのロセッティなど)。

 この事件は覚えていて、この人、こんなに可愛いのにライバルを襲撃させちゃったの??とかなり衝撃的だった。実際のところはわからないが、彼女がこんな境遇の人だったとは全く知らなかったし、そのせいなのか、気性のせいなのか、かなり嫌われていると言うことも初めて知った。ガッツあるし、身体能力も抜群だ。もし全く違う境遇で育っていたら… と思うと気の毒で仕方が無い。でも、今が幸せだと言うことなので、結果オーライ?

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[映] 復讐のドレスコード

 子どもの頃に同世代の少年を殺したと疑われながら町を去った女性が、母親の介護のために町に戻った事から起こる騒動を描く。舞台はオーストラリアだ。

The-dressmaker
 オーストラリアの田舎町ダンガターへ、25年ぶりに戻ったティリー。彼女は少年スチュワートを殺したと疑われたまま町を去り、寄宿学校へ行った後、世界を転々としていたのだった。認知症の母モリーの面倒を診るために戻ってきたのだったが、25年前のことを覚えている住民も。ティリーが着ている服が話題になり、自身でデザインして仕立てたものとわかり、仕立ての依頼が舞い込むように。そして近所に住む男性テディと親しくなるが…

 ティリー役にケイト・ウィンスレット。テディ役にリアム・ヘムズワース。モリー役にジュディ・デイヴィス。巡査部長役にヒューゴ・ウィーヴィング。

 町中全員知り合いというような、かなりの田舎町。25年前の事件は当然みな知っており、ティリーのことをよく思わないものもたくさんいる。それでもめげずに母親の面倒を診るティリー。そんな彼女に惹かれるテディ。ティリーの服が話題になり人気となる中で、25年前に怒ったことが少しずつわかってくる。

 シリアスなストーリーの割にはコミカルな描き方で、思いも寄らぬ方向にどんどん展開していく。逆境にもめげずに着実に自分の道を行くティリーに好感。テディは… アホやなぁ…

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2019年6月15日 (土)

[映] アイ・アム・マザー

 Netflixオリジナル作品。人類が絶滅した近未来を舞台にしたSF作品。

I-am-mother
 人類が絶滅した地球。ドロイドが管理する増殖施設で、多くの胚の中から1つが選ばれ、赤ん坊として出生。ドロイドによって大切に育てられ、やがて少女へと成長する。外の世界は汚染されており、人類は絶滅していると教えられてきた少女は、ある日やってきた大人の女性を見て驚愕。撃たれて怪我をしている彼女を助けるが、彼女の話と母であるドロイドの話に食い違いがあることに気づき…

 少女役にクララ・ルガアード。母と呼ばれるドロイドの声役にローズ・バーン、中身はルーク・ホウカー。大人の女性役にヒラリー・スワンク。

 これ、ちょっと難解だがスリリング。この少女はあらゆることを母であるドロイドに教え込まれ、知力も体力も優れている。外の世界は汚染されていて、人類は滅亡していると教えられているが、ある日、大人の女性がやってきて混乱する。この女性は、他にも仲間がいて、逃げようと少女を誘う。それに気づいたドロイドはあの手この手で阻止しようとする。

 ここまでだと、何らかの機械に支配されていて、人類が地下組織のような形で存在している中、ドロイドは意のままの操れる人間を作り出そうとしているように見える。だがそう単純ではない。少女は、大人の女性と、母であるドロイドと、どちらの言うことを信じるべきか悩む。そしてある決断を下す。

 最後まで見てもすっきりしない。結局このドロイドは何がしたいのか。何が起こっているのか。そのへんは想像するしかない。

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2019年6月 1日 (土)

[映] 聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクレッド・ディア

 幸せな一家の前に1人の青年が現れたことで、一家に異変が… と言う不条理スリラー。

The-killing-of-a-sacred-deer
 心臓外科医のスティーヴンは、眼科医の妻、娘キム、息子ボブとともに郊外の豪邸で幸せに暮らしていた。だが彼には秘密が。マーティンという青年とたびたび会って世話を焼いていたのだった。ある日、スティーヴンはマーティンを自宅に招き、かつての患者の息子だと家族に紹介する。だがその後、ボブの身に異変が。やがてキムの身にも異変が起こり…

 スティーヴン役にコリン・ファレル。妻アナ役にニコール・キッドマン。マーティン役にバリー・キオガン。マーティンの母役でアリシア・シルヴァーストーン。

 このタイトルはどういう意味なのか。どうやらギリシャ神話に関係あるらしい。鹿とはナンの関係もない。スティーヴンは酒を飲んで執刀したことがあるらしく、それが原因かどうかは不明だが、マーティンの父親は死亡。そのためなのか、マーティンを気にかけていたスティーウン。だがそのことを家族には言えず。ここまではわかる。

 マーティンを家族に紹介するスティーヴン。最初はいい青年っぽいマーティンだが、次第に本性を見せ始める。まるでストーカーのようにスティーヴンにつきまとう。そしてボブとキムが次々と謎の病で体が不自由になっていく。どうやらそれはマーティンのせいらしく(悪魔的な力があるの???)、救うには家族の誰かを選んで殺さねばならないと言う。マーティンの理論では、スティーヴンは自分の家族を奪ったから、代償として自分の家族を1人失う必要があるとのこと。むちゃくちゃだ。だって家族の誰か1人犠牲になる者を選べなんて言われても、普通はできない。それをやってしまう。

 スティーヴンは娘に甘く息子にきびしい。逆に妻アナは息子に甘く娘にきびしい。誰か1人を選ばなくてはならないと知った際、「私たちがいれば子どもはまた作れるから、選ぶなら子どもにするべき」と言うアナの発言に驚愕。母親としてあり得ない発言。そもそも、医者の発言とは思えない。この家族尋常じゃない。

 これは何を意味しているんだろう?? 何かのメタファーなのかな。ギリシャ神話になにかそういう話があるのか??? 私には理解不能だった。

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2019年5月30日 (木)

[映] ワンダー 君は太陽

 ベストセラー小説を映画化した作品らしい。生まれつき容姿が人と違う少年が、10歳にして初めて学校に通うことになり、イジメや偏見に耐えながらも、家族や友達との絆を深めていくストーリー。

Wonder
 生まれつき顔が人と違う少年オギー。これまで自宅学習をしてきたが、5年生になるのを機に学校へ通わせることにした母イザベル。案の定、好奇の目にさらされたオギーだったが、次第に友達もでき、学校生活を楽しむように。だがハロウィーンの日、親友と思っていたジャックの本音を聞いてしまい…

 オギー役にジェイコブ・トレンブレイ。母イザベル役にジュリア・ロバーツ。父ネイト役にオーウェン・ウィルソン。姉ヴィア役にイザベラ・ヴィドヴィッチ。ヴィアの親友ミランダ役にダニエル・ローズ・ラッセル。トゥシュマン校長役にマンディ・パティンキン。

 何て素敵なストーリーなのだろう。まずオギー少年がなんともピュアでかわいらしい。容姿がどうのなんて問題になるだろうか??? 頭が良くてユーモアのセンス抜群。一緒に居てこんなに面白いヤツはいないと、すぐに仲良くなるジャック。いじめるヤツはどんなところにもいると思うが、オギーのすごいところは、そんな相手の心情まで理解してしまうところ。

 この作品が面白いのは、イジメや偏見を扱った作品なのに決して暗くならず、ユーモアを交えてコミカルにさえ描いてしまうところ。さらに、オギーだけではなく、オギーがいることで両親から構ってもらえない姉ヴィアの視点、ヴィアに急に冷たくなった親友ミランダの視点、オギーと仲良くなったジャックの視点、オギーをいじめてしまうジュリアンの視点からも描いているところ。

 この作品に出てくる学校の先生は、素晴らしい先生ばかりで素敵。こんな学校ならイジメは起きないと思う。素敵なお話過ぎて、最初からうるうるだった。


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2019年5月26日 (日)

[映] ウィンド・リバー

 ネイティブ・アメリカンの保留地を舞台にしたクライム・サスペンス。実際の出来事に基づいているらしい。

Wind-river
 ワイオミング州にあるネイティブ・アメリカンの保留地ウィンド・リバー。この地で野生生物局の職員としてキツネやピューマなどから家畜を守るためハンターとして働くコリーは、ある日、雪上で凍り付いている女性の遺体を発見。それは、亡くなった娘エミリーの親友ナタリーだった。FBIからやってきた新米女性捜査官ジェーンが捜査にあたるが、検視の結果、レイプされていたことはわかるが、直接の死因は冷気によるものであり、殺人とは言えないとわかり、FBIの増援は受けられず。コリーに協力を依頼し、捜査を進めるが…

 コリー役にジェレミー・レナー。ジェーン役にエリザベス・オルセン。ナタリーの恋人マット役にジョン・バーンサル(ウォーキング・デッドのシェーン)。保安官?ベン役にグレアム・グリーン。

 ネイティブ・アメリカンの保留地というのはアメリカの中でも特殊な扱いの場所だ。アメリカの司法は及ばないようで、殺人事件となればFBIの捜査となるが、そうでない場合は手が出せないらしい。だが、その地域を担当する保安官?の人数は少なく、おそらく犯人は見つからないと考えたジェーンは、コリーに協力を求めて捜査に乗り出す。

 一方、コリーは、娘を失っている。今度は娘の親友で、しかもレイプされていたとわかり、ナタリーの父の気持ちが遺体ほどわかる。なんとしても犯人を見つけたい。そして自分の手で始末したい。そう、コリーはハンターなのだ…

 と言うことで、後半一気に物語は佳境に。過酷な地に住む彼らには、彼らなりのやり方があると言うことか。

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2019年5月20日 (月)

[映] ゴッドファーザー

 午前10時の映画祭、今ちょうどシアタスでゴッドファーザーを上映中なので見に行ってきた。大好きな作品で、ビデオも2種類持っているし、テレビで放送しているとついつい見てしまう。何度も繰り返し見たけれど、映画館で見るのは初めて。70年代の作品だが、舞台は1940年代。

The-godfather
 ドン・ビトー・コルレオーネの屋敷では、愛娘コニーの結婚披露パーティが行われていた。そこにやってくるのはドンに頼み事をする友人たち。久しぶりに顔を見せた三男マイケルは、恋人ケイと一緒に記念撮影に参加。長男ソニーはこんな場所でも愛人とお楽しみ。
 ある日、タッタリアファミリーがバックにつくソロッツォが、麻薬がらみの仕事をドンに打診。政界や警察に顔の利くコルレオーネファミリーの力を利用したいとの考えからだったが、麻薬には関わりたくないと考えたドンは丁重に断る。だが、ソニーが乗り気であることに気づいたソロッツォは、ドンを襲撃した…

 ドン・ビトー・コルレオーネ役にマーロン・ブランド。長男ソニー役にジェームズ・カーン。次男フレド役にジョン・カザール。三男マイケル役にアル・パチーノ。彼らと兄弟として育ち、ファミリーの弁護士として働くトム・ヘーゲン役にロバート・デュバル。長女コニー役にタリア・シャイア。マイケルの恋人ケイ役にダイアン・キートン。

 主要キャストの名前も覚えているし、そのシーンで言う台詞も、次にどのシーンが来るかもだいたいわかる。それでも、感動。何度見ても素晴らしい。無駄が無く、非常にうまく組み立てられている脚本は本当に素晴らしい。アル・パチーノの抑えた演技もすごくいい。すべてを見通しているようなあの目。しびれる…

 ちょっと久しぶりだったこともあり、今更だがじっくりと鑑賞。冒頭のシーンでドンは猫を抱いていたと言うことに今まで気づかなかった。小さめのシアターだったが8割方席が埋まっていて驚く。そしてエンドロールが完全に終わるまで誰1人として席を立たなかった。

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2019年5月19日 (日)

[映] ビューティフル・デイ

 行方不明者の捜索のスペシャリストの物語。だが格好いいヒーローとはちょっと違う。

You-were-never-really-here
 元軍人のジョーはトラウマに苦しみ、自殺願望を抱えながら、行方不明者を捜し出して家族へ帰す仕事をしている。自宅では老いた母の介護。ある日、上院議員から依頼を受け、娘のニーナを売春組織から連れ戻すことに。ハンマーを持って娼館に乗り込み、ニーナを連れ戻すことに成功するが…

 ジョー役にホアキン・フェニックス。母親役にジュディス・ロバーツ。ニーナ役にエカテリーナ・サムソノフ。

 ジョーのトラウマはかなり酷い。軍人時代のトラウマなのだろうか、しょっちゅうフラッシュバックに襲われているし、常に自殺を考えている。行方不明者を連れ戻す道具はハンマー。単身で乗り込み、1人ずつ手早く警護のものを倒してターゲットを連れ戻す。ハンマーと言うのは音がしないからなんだとは思うが、相手をハンマーで殴りまくっている様子を見ると、かなり病んでいる。

 いつものようにニーナを手際よく連れ戻すことに成功するが、今回ばかりは相手の組織がデカすぎたのか、報復を受けた上にニーナを再び連れ去られてしまう。そこでひるむジョーではないのだが。

 セリフはあまり多くなく、説明もなく、フラッシュバックのシーンも大半は意味不明。ジョーが病んでいるのはよくわかるが、何が起こっているのかを飲み込むまでにしばらく時間がかかった。インパクトある作品だとは思うが、わかりにくすぎる…

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2019年5月13日 (月)

[映] フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法

 全く予備知識なしに鑑賞。ディズニーワールドのすぐ隣の安モーテルに暮らすシングルマザーとその幼い娘の日常を描く。万引き家族が日本の貧困層なら、こちらはアメリカの貧困層。

Florida-project
 ディズニーワールドのすぐ隣にある安モーテルに暮らす、その日暮らしのシングルマザー、ヘイリーと6才の娘ムーニー。定職に就いていないため、滞在費も滞納しがち。そんな綱渡りの生活ではあったが、ムーニーは近所に住む友達といたずらし放題。楽しい毎日を過ごしていた。モーテルの管理人ボビーは、子どもたちに手を焼きつつも、彼らを見守っていた。だがそんな日がずっと続くわけはなかった…

 ヘイリー役にブリア・ヴィネイト。ムーニー役にブルックリン・キンバリー・プリンス。ボビー役にウィレム・デフォー。

 何かが起こることを期待してずっと見ていたのだが、結局何が起こるわけでもなく… 何がプロジェクトなんだろう…?? その日暮らしの彼らの生活が、子どもの目を通して描かれる。夢の国であるディズニーワールドのすぐそばで、こんな生活をしている人々がいるとはね…

 いくら安モーテルとは言え、長期滞在するとなればかなり家賃はかさむ。普通にアパート借りた方がラクだろうにと思うが、借りることができない事情があるのかな?? なぜ普通に働かないのだろう? ヘイリーはダンサーだったようだが、ボスに一線を越えるようなことまで強要されて拒んだためにクビ。盗んだものを売ったりして生活しているが、友達のようにウェートレスでもすればいいのにと思ったが、娘がいるから置いて働きに出られないと言うことか??

 こちらも食べるシーンがたくさん出てくるのだが、どう見てもジャンクフード。観光客にアイスクリームをねだって買ってもらったり、友達の働くダイナーでワッフルをタダで分けてもらって食べたり。こちらはお世辞にもおいしそうではなかったし、こんなモノばかり食べて育ったらどんな人間になるんだろうと心配にもなった。


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[映] 万引き家族

 日本の映画ってあまり見ることはないのだが、話題になったので。万引きで生計を立てている一家の物語… なのかと思いきや、ちょっと違う。

 古びた一軒家に住む夫婦とその息子、妻の妹、そして一軒家の持ち主である母の5人家族。父は日雇いで甲斐性なしのため、ささやかな母の年金と、万引きでなんとか生活をしていた… ある日、父と息子は万引きの帰り道、寒さに震える少女を見つける。かわいそうに思って家に連れ帰り面倒をみることに。そのままそこにいついてしまった少女は、家族の娘として生活を始めるが…

 夫役にリリー・フランキー。妻役に安藤サクラ。母役に樹木希林。妻の妹役に松岡茉優。息子役に城桧吏。

 この設定と言うか、オチがかなり意外だった。普通の貧乏な家族なんだと思ったら… この作品、食事のシーンが多い。貧乏なのでたいした物は食べていないのだが、なんだかとてもおいしそうに見える。家族で仲良く分け合って食べているからだろうか。

 両親に面倒を見てもらえない少女は、この家にいついてしまい、誘拐されたような感じになってしまったが、ここに居る間は幸せそうだった。ずっと居たら万引きをすることになったかもしれず、環境的には決していいとは言えないが、少なくとも家族の絆はあった。

 家族とは何か。考えさせられた。

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