« 「映」 ネバー・ダイ・アローン | トップページ | 「映」 レーシング・ストライプス »

2006年2月 8日 (水)

[映] 彼らの目は神を見ていた

 どうやらTVムービーのようだが、映画と言ってもいいと思う。アメリカでは賛否両論あるようだが、私は結構気に入った。ハリー・ベリーの演技がいい。
 1920年代のアメリカ南部。祖母に育てられた女性、ジェイニーの物語。17才のジェイニーは、土地持ちの年輩男性と無理矢理結婚させられる。が、彼女の人生はそこで終わらず、その後出会った男性ジョー・スタークス、そして年下のティーケイクとの関係が描かれている。

 のびのびと自由に育った、好奇心旺盛のジェイニーを、ハリー・ベリーが演じている。最初の夫は年寄りで、妻というよりは、労働力として彼女を迎えた。彼女には当然物足りない。そこへ、初の黒人の村へ行くと言う男性、ジョーが通りかかる。運命の出会い。萎えている夫に対して、生気のみなぎったジョーに惹かれるのは当然で、彼女は家を出てジョーと共に村に向かう。そして、村とは名ばかりの場所を、立派な町にしようと言う、共通の目標に向けて、一緒に頑張る。彼女もイキイキとしている。それなのに、目標に達したとき、自分の立場を知る。町長夫人。お飾りなのだ。町の人と仲良くすることも許されない。おとなしくしていろと言われる。屈辱。でも、行くアテもなく、耐える。そして夫の死。

 ここからは、彼女の第2の、いや、第3の人生が始まる。お金はある。まだ若い。自由を手に入れた。そこへ、若く、少々ミステリアスな男性、ティーケイクがやってくる。自分を本当に愛してくれる初めての男性。彼と共に町を出ることにする。新天地での楽しい生活は、しかし長くは続かなかった。それでも彼女は、彼と過ごす道を選んだことを、後悔しないだろう。

 ジェイニーを、傍らで見守る女性、フィービー役をNicki Micheaus が演じている。彼女、「ザ・シールド」で個性的な潜入捜査官トリッシュ役をやっていたね。

 原作は、ゾラ・ニール・ハーストンの小説だそうだ。見ていて、「カラー・パープル」を思い出した(実際、「カラー・パープル」を書いたアリス・ウォーカーは、この小説を参考にしたらしい。)が、そこまで悲壮感漂っていない。ジェイニーはもっと楽天的?

 ジェイニーが川に飛び込んで、仰向けに空を見上げてゆったりと泳ぐシーンが印象的だった。

|

« 「映」 ネバー・ダイ・アローン | トップページ | 「映」 レーシング・ストライプス »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [映] 彼らの目は神を見ていた:

« 「映」 ネバー・ダイ・アローン | トップページ | 「映」 レーシング・ストライプス »