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2006年5月24日 (水)

[映] レディ・キラーズ

 タイトルから、連続殺人犯の映画かななんて想像していたが、全然違った。泥棒の話、しかもコメディだ。

 南部の田舎町に住む、敬虔なクリスチャンである一人の黒人老女の家へ、自称教授という男がやってくる。オーケストラの練習をするので、地下室を貸してほしいという。だが彼らの本当の目的は、近くのカジノまでトンネルを掘り、こっそり現金を盗み出すことだった…

 トム・ハンクス演ずる教授は、いかにも怪しげだ。「殺人狂時代」でチャップリンが演じた殺人鬼にどこか似た感じがある。インテリぶっている。上品ぶっているのだが、どこか不気味なほほえみ。そして、彼の仲間たちは、どう見ても楽器を演奏する輩ではない。だが、教授に言葉巧みにだまされ、彼女はすっかり信じ込んでいる。

 彼らの計画は、少々トラブルはあったものの、比較的順調に進む。まんまと現金を盗み出すのだが、あっけなく老女に見つかってしまう。そこで、彼女を殺して、地下のトンネルに埋めてしまおうということになるのだが、そう簡単にはいかず。彼らは順番に彼女を殺そうとするので、「キラーズ」と複数形になっているのだ。

 この黒人のおばーちゃんキャラが、なんともほほえましい。豪傑である。体格も立派なら、肝もすわってる。威勢がいい。言いたいことをバンバン言うし、若造が生意気なことを言うと、バンバンたたく。神を信じているし、なにより、何年も前に亡くなった最愛の夫を信じている。彼の肖像画が、彼女を守っているのだ。そして、善良なるばーちゃんは、最後に一番得をする。

 こういうばーちゃんは、とても貴重だと思う。相手が誰だろうと、悪いことは悪いとはっきり言う。子供が悪さすれば、しかりとばす。子供にとってはうっとうしい存在かもしれないが、近所にこういうばーちゃんは必要だ。特に今の日本には。そう思った。

 

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