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2006年6月27日 (火)

[映] 炎のメモリアル

 このタイトルを見て、まさか「Ladder 49」のことだとは思わなかった。確かに消防士の話なので、いいけどさ…

 ベテラン消防士のジャック・モリソンは、梯子隊の隊員。ある日、倉庫での火災で救出作業中に爆発が起こり転落。一人取り残されてしまう。救出を待つジャックは、消防士になった頃から現在までの人生を振り返る…

 消防士の物語だ。サードウォッチで見慣れた光景だが、消防士に梯子隊とポンプ隊があるとは知らなかった。はじめポンプ隊に配属されたジャック。純粋に火を消すことに生き甲斐を感じつつ、梯子隊の「人命救出」という部分に憧れていた。すてきな女性と出会って結婚し、子供が生まれ、幸せな家庭を築いた。だが、梯子隊の同僚を仕事中の事故で亡くしてから、自分も梯子隊で救出したいという思いが募り、志願。そしてこの事故に遭う。助けを待つ間、今までの消防士人生を振り返るという描き方になっている。ある一人の消防士の物語といったところか。

 まぁ、言ってみればそれだけなのだが、燃え上がる炎は迫力満点だし、出動するときの彼らはとても格好良い。彼らのチームワークとか、仲間で楽しく騒ぐシーンなどを見ていると、消防士に憧れる人も増えるだろう。そして、実際はとても危険な仕事なのだというのもよくわかる。

 ジャックの妻は、結婚してから、毎日ハラハラし通し。そして、消防署の赤い車が自宅にやってくることを、なによりもおそれている。署長が、夫の訃報を知らせにやってくることを。毎日火災と闘う消防士には拍手を送る。そして、火災のたびに不安な思いをしている彼らの家族をも忘れてはならない。

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2006年6月24日 (土)

[映] バタフライ・エフェクト

 これ、おもしろい。なかなか斬新だ。「70sショー」のケルソーこと、アシュトン・カッチャーが主役ということなので、たまたま見た映画なのだが、楽しめた。

 エヴァンは、7歳の頃から、部分的な記憶喪失、ブラックアウトを起こすようになっていた。何かが起こった時、記憶が飛んでしまうのだ。病院で検査を受けるが、特に異常は見られず。そして中学生の頃、友達といたずらでダイナマイトを仕掛け、大惨事を引き起こしてしまうが、またしても、彼にその瞬間の記憶は無かった。大学生になったエヴァンは、記憶喪失を起こすこともなくなり、幸せな学生生活を送っていたが、再会した旧友がみな不幸な生活をしていることを知る。さらに、少年当時記憶がなくなった瞬間に戻る方法を見つけ、過去を変えようと画策する…

 バタフライ・エフェクトというのは、どうやらカオス理論の一つらしい。蝶が羽ばたくと、地球の裏側で竜巻が起こるという訳だ。(風が吹けば桶屋が儲かるって類? 次元が低い?) ちょっとした違いが大きな違いを産む。

 最初、エヴァンのブラックアウトが頻繁に起こるが、なんだかさっぱりわからない。肝心な部分が抜けているし、支離滅裂だ。だが、後に大人になったエヴァンが、当時に戻る方法を見つけ、過去を変え始めると、そのとき何があったのかがはっきりとわかる。そしてすっかり納得がいくのだが、過去を変えたために、現在は大きく変化している。なかなか思うとおりには変わってくれない。それどころか、どんどん悪くなる。

 エヴァン役がアシュトン・カッチャーだが、彼の恋人役が、フェリシティのルビーこと、エイミー・スマート。どん底生活のウェートレス役、娼婦役、そしてゴージャスな大学生役と、見事に演じ分けている。また、彼女の変態父親役でエリック・ストルツが出ている。

 過去に戻る話や、あのときこうしていたら…の類の話は多々あるが、過去へ戻る方法はなかなか斬新だし、その後の影響も見ていておもしろい。最後まで目が離せない映画だ。もう一つ、結末の違うディレクターズカット版があり、こちらも楽しめる。PG-12だったかな、でも子供も楽しめるんじゃないかと思う。

 どうやら、続編ができるらしい(来年かな?)。ドラマ版もできるようだが、質を落とさないでほしいものだ。

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2006年6月21日 (水)

[ド] LAX

 LA国際空港が舞台のドラマだ。AXNで放送中。ヘザー・ロックリア主演なので、楽しみにしていたのだが、どうなんだろう??

 冒頭でいきなり空港長が自殺。そのポストを巡って争うハーリー(ヘザー・ロックリア)とロジャー(ブレア・アンダーウッド)。二人はかつて寝たことがある!? 空港で起こるさまざまな事件が毎回出てくるらしい。爆弾騒ぎあり、鳥の進入騒ぎあり、麻薬事件あり、フィリピンから結婚しにやってきた女性がいたり、リトルリーグのメンバーが飛行機に乗り遅れたり… 話題には事欠かないだろう。パイロット版で印象的だったのは、毎週何曜日だかの中国からの便。孤児がたくさん乗ってくるという。中国の一人っ子政策の陰で、アメリカにもらわれて行く子がたくさんいるのだ。

 だがどうやら、1シーズンだけと、短命に終わったらしい。少々残念。今まで、数々の落ち目のドラマに途中から参加して、視聴率を復活させ、シンキング・シップ・セイバー(沈みかけた船を助ける女神か?)と呼ばれたヘザーだけれど、最初から出演するとダメなの!?

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[映] デンジャラス・ビューティー2

 サンドラ・ブロック主演のデンジャラス・ビューティーの続編だね、言うまでも無いが。ドタバタアクションコメディって感じだろうか。まさかまたミスコンに出るわけないだろうし、今度は何?と思っていたが、ま、ミスコン捜査官のその後という感じだろうか。

 ミスコンに出たことで、すっかり有名人になってしまったグレイシーは、覆面捜査ができなくなってしまう。そのため、今度はFBIの顔として、広報活動に専念することに。そんなある時、かつてミスコンで知り合い、親友となったシェリルが誘拐されたことを知り、彼女の捜索に乗り出す。

 はっきり言っておもしろくない。全作の方がまだマシだ。元々粗野な感じのグレイシーが、ミスコンに出たことで、身なりに気を遣う女性になったのかと思いきや、すでに元のグレイシーに戻っている。が、顔が知られているということで、広報担当になり、スタイリストまでついて、また身なりに気を遣う女性になる。この辺りがもう、ちょっと怪しいのだ。人間、そんなに簡単に変われるものではない。
 彼女の護衛としてついた女性捜査官サムは、最初からグレイシーに敵意むき出しで、二人は犬猿の仲に。でも、最後には仲良くなるというのが見えている。おきまりのパターンだ。コンビものとして、また続編ができるのか。ビバリーヒルズコップじゃないって。

 ただ、出演者はちょっとおもしろい。おマヌ~な捜査官役で、「FBI失踪者を追え」のダニーこと、エンリケ・ムルシアーノが出ている。同じFBIだが、違いがおもしろい。また、悪者役で、ERのジェリーこと、アブラハム・ベンルビー、ゲイのスタイリスト役で「ドリューケリーショー」のオズワルドが出ている。彼らの、いつもとは違う役柄が見られただけでヨシとするか。

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[映] ホステージ

 ブルース・ウィリス主演のアクション映画。ジェフは、腕利き交渉人だったが、人質の子供を死なせてしまってから一線を退き、田舎町の警察署長をしていた。平穏な毎日だったが、ある日、チンピラが豪邸に人質をとって立てこもる事件が発生し…

 人質交渉人の話だ。よくある話だなと思っていたが、ひと味違う。ジェフには苦い過去があり、今は一線を退いていること。そして、立てこもった豪邸の持ち主が、実は犯罪に関わっていたために、邸内にある情報を狙った犯罪組織が、ジェフの家族を誘拐して人質にとるという、ダブル人質状態になってしまったこと。最初は、人ごとという感じで、郡警察に交渉を任せていたジェフだったが、自らが再び交渉人となり、さらに警察の裏をかいて自分の家族を救うために動かなければならない。その辺りの脚本がなかなか良くできていると思う。まさに、ブルース・ウィリスの本領発揮という感じだ。

 子役がまたいい。特に、豪邸の姉弟の弟がおもしろい。小さいながら、機転が利くし、しっかり者だ。家の中の通風口(?)を通って、敵に気づかれずにあちこち移動できるあたり、豪邸ならではという感じ。あんな家に住んでみたい。

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[映] ステップフォードワイフ

 アメリカ南部の典型的な専業主婦という感じのニコール・キッドマンを宣伝で見て、これはきっと「デスパレートな妻たち」みたいな話なんだろうと、勝手に想像していたのだが、見事にハズレ。全然違うタイプのお話だ。

 NYの腕利きTVプロデューサー、ジョアンナ。番組製作のためには手段を選ばず、その冷酷さ故に成功してきたが、ある番組の参加者に恨まれ殺されそうになる。その事件をきっかけにクビになってしまい、意気消沈。そこで夫ウォルターは、新天地での暮らしを提案。二人はコネチカット州の高級住宅地ステップフォードへ。だが、そこにいるのは、あり得ないほど夫に忠実な妻たちばかり。何かがおかしい。そしてジョアンナはあることに気づく…

 やり手の美人プロデューサー、ニコール・キッドマンに対し、とても穏和な夫がマシュー・ブロデリック。この身長差(6cm+ハイヒールの分)が二人の関係を物語っている。ニコール・キッドマン自身は、とても優しそうな感じの人だが、ここではかなりキツイ女を演じている。グレン・クロースの役もおもしろい。怖い女役が多い彼女にしてはめずらしく、かわいらしく従順な女性役だ。そしてベット・ミドラーはいつも通りだが、途中で変身するので、彼女のブリブリの姿も見られる。また、ゲイの役で、デス妻のジョージが出ているのもおもしろい。なかなかハマり役だ。

 途中まで見ていると、これは夫たちが、妻を自分の都合の良いように改造しているのだなと気づくのだが、黒幕が意外な人物であることが、最後にわかる。基本的にはコメディなので、死人も出ないし、最後まで安心して見ていられる。なかなかおもしろい映画だ。

 ただ、どうしてもわからないところがある。ここでは、妻たちの脳(?)にチップか何かを埋め込むことで、リモコン操作で思い通りに動くよう、ロボット化しているのだが、最後の方で、ジョアンナがいよいよロボット化されるという時、彼女そっくりのロボットがでてくるのだ。横たわっているそのロボットの横に立ったジョアンナが、自分の運命を悟って涙を流すのだが、どうも解せない。チップを埋め込んで、「人間をロボット化」するハズなのに、なぜ「アンドロイドのようなロボット」があるのか。それは何に使うのか。誰かわかる人、教えてほしい。

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2006年6月18日 (日)

[映] アサインメント

 冷戦時代(?)のテロリストと、彼を追うCIA捜査官らの物語。テロリスト、カルロス通称「ジャッカル」を、何度も取り逃がし、悔しい思いをしているCIA捜査官ジャック。ジャッカルにそっくりなアメリカ海軍将校が、間違えられて逮捕されたことを知り、彼をジャッカルに仕立て上げ、陥れようと計画するのだが…

 CIA捜査官ジャック役はドナルド・サザーランド。ジャッカルをとらえることだけを考えている冷酷な男だ。ジャッカルと、彼のそっくりさん役はアイダン・クイン。冷酷なテロリストと、温厚な家庭人とをうまく演じ分けている。
 80年代の話で、今イメージするテロリスト(アラブ系)とはずいぶんと違う。ジャッカルはKGBと手を組んでいて、それをCIAが追う。ジャッカルは、無差別テロを行う冷徹な男だが、彼の狙いがなんなのか、何を訴えてテロ活動をしているのかはよくわからない。だが、彼に似ているというだけで計画に無理矢理かり出されたアニバル・ラミレスが、訓練でカルロスそっくりになっていく様子は興味深い。すっかり粗暴な男に変身してしまった彼は、家族の元に戻ってもなかなか元の自分に戻れない。人を殺してしまったトラウマに苦しむ。

 一方、とりつかれたようにジャッカルを追うことに執念を燃やしているジャックの変化もおもしろい。アニバルのことを、自分の計画の道具としか考えていなかったジャックが、彼を大切に思うようになるのだ。

 ストーリー展開もテンポよく、見る者を飽きさせない。政治的な小難しい話もいっさい無い。結末も気分いい。知名度低いし、タイトルもパッとしないけど、見て損はない映画だ。

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ダヴィンチ・コード

 映画ではない。原作の方だ。今頃という感じもしたが、誘惑に負けて読んでしまった。映画はまだ見ていないが、配役はわかっているので、彼らをイメージしつつ読んでみた。

 ルーブル美術館館長のジャック・ソニエールが殺害され、彼に会う予定だったロバート・ラングドン教授が犯人と疑われる。ソニエールの孫娘ソフィーがいち早くそのことに気づき、彼が犯人ではないことを確信して共に逃亡。祖父の死の真相を突き止めるという話だ。

 だが、単純な殺人事件と違うのは、これがキリスト教がらみだということ。そもそも今のキリスト教とは、というところから始まるのだ。その辺りの背景を全く知らないで読むと、読みにくいかもしれない。幸い、シオン修道会やマグダラのマリア、聖杯と言った、ダヴィンチ・コード周りのテレビ番組をかなり見ていたので、その辺りは難なくクリア。

 そして、この物語の一番の見所は、暗号を解き進むところだろうか。殺人の容疑者として終われつつ、暗号を解き進んで行くあたりは、とてもスリリングだ。ヒットしたのも無理はない。だが、どうも結末が物足りない気がするのだ。結局、知りたいことがわからぬまま、終わってしまう。映画では、違った結末になっているということなので、その辺り少々期待しているのだが、どうだろうか。

 敬虔なクリスチャンから見れば、この物語は問題アリなのかもしれない。カンヌで映画の評価が思わしくなかったのもそのせいか。とはいえ、監督はロン・ハワード。きっとすばらしい映画になっていると信じているよ。

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