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2006年7月17日 (月)

[映] キングダム・オブ・ヘブン

 オーランド・ブルーム主演の、十字軍遠征の話だ。時代物というのはわかっていたが、どんな話なのか全く予備知識無く見た。

 妻子を亡くして失意の鍛冶屋、バリアンの元に、ある日実の父ゴッドフリーと名乗る男が現れた。彼はイベリンの領主であり、エリサレム王に仕える騎士であるという。彼に誘われ、聖地へ旅立つことにしたバリアンだが、道中でゴッドフリーは死亡。バリアンは、父の称号を受け継いで、エルサレム王に仕えることに…

 歴史的知識が皆無なので、最初の方はしっかり見ていないとさっぱりわからなかった。十字軍や、キリスト教、イスラム教両方の聖地であるエルサレム辺りの事情に詳しい人には、興味深い映画なのかもしれない。

 だが、オーランド・ブルーム演ずるバリアンは、すばらしい。鍛冶職人なのに、なぜあれほどの剣の達人なのかという疑問はあるが、人格的にも、剣の腕前も申し分ない。どうもコスチューム系の役ばかりな気がする彼だが、「トロイ」のしょうもない軟弱男とは天地の差。戦闘シーンは迫力あるし、見ていて飽きない。

 ただ、どうしてもよくわからなかったのは、エルサレム王から、後を継いでほしいと言われたときのバリアンの反応だ。王と考え方の違うギーとその賛同者を倒し、ギーの妻であり王の妹であるシビラの面倒を頼むと言われたとき、バリアンは拒むのだ。そのため、王の亡き後、ギーが暴走し、イスラム軍との戦争に発展。最終的にはバリアンが国民を守ったものの、多くの犠牲者がでることとなった。あそこで王に言われたとおりにしていたら、イスラム教徒との関係も良いまま、犠牲者も出ずに済んだのではないか。そう思えてならない。

 かなり大がかりな映画だけあって、出演者もかなり豪華。だが、ちょっとおもしろいと思ったのは、イスラム教徒でありながら、バリアンを騎士として一目置いている領主(?)役で出ているのは、DS9のドクター・ベシア。また、キリスト教徒側で、バリアンの味方の一人として、映画「ハリー・ポッター」のルーピン先生。バリアンと敵対するルノー役が、同じく「ハリー・ポッター」のマッドアイ・ムーディ。

 超大作だし、見応え十分。キリスト教とイスラム教という、未だに問題を抱えている宗教戦争が話題だけあって、興味深い。だが、どうしてもわからない。なぜ戦わなくてはならないのか。なぜ殺し合わなくてはならないのかが。バリアンも言っていたように、一番大切なのは、人の命だ。人の命を奪う宗教って、いったいなんだろう。

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原題:Kingdom of Heaven 十字軍の史実を元に製作されたこの映画、仏教徒はともかく、キリスト教徒とイスラム教徒が共存する天国の王国を築く・・父の遺言に導かれて・・ 時代は12世紀、フランスの鍛冶職人バリアン(オーランド・ブルーム)は妻子を亡くし生きる... [続きを読む]

受信: 2006年7月17日 (月) 12:35

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