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2006年7月31日 (月)

[映] ライフ・アクアティック

 一風変わったコメディだ。コメディなのに、なかなか笑えない。確かにおかしいのだが、悲しいお話であり、笑っていられないのだ。

 かつては一世を風靡した(?)海洋探検家スティーブ・ズィスー。だが最近ではすっかり落ち目で、ドキュメンタリー映画もどうもパッとしない。目的のジャガーザメの映像が無いばかりか、親友を食べられてしまったのだ。そこで、名誉挽回とばかりに、再びジャガーザメ探索の旅に出ることにした彼の前に、息子かもしれない青年が現れ…

 なんともハチャメチャなお話だ。チーム・ズィスー自体、なんだかとても胡散臭い。彼らの乗るベラフォンテ号は、昔の特撮映画の乗り物さながら。おそろいの赤い帽子も奇妙だし、ロゴは妙に安っぽい。スティーブの計画性の無さ、身勝手さばかりが目に付く。息子かもしれない青年、ネッドとの関係も、どこか変だ。無精子症らしいので、おそらく息子ではないのだろう。

 おかしなシーンはたくさんあるのだが、どこで笑っていいのかわからない。何がおもしろいのかも、よくわからない。ただ、出演者だけは異様に豪華だ。スティーブがビル・マーレイなら、妻はアンジェリカ・ヒューストン。息子かもしれないネッドはオーウェン・ウィルソン。記者がケイト・ブランシェットだし、マイケル・ガンボン、ジェフ・ゴールドブラムまで出ている。おまけに、わがままなスティーブのことを、なぜかとても慕っている部下役を、ウィレム・デフォーが演じている。いつもの彼とは全く違う役だ。

 海中のシーンは、明らかにセットだ。あり得ない生物がたくさん出てくる。ジャガーザメもそう。最後、潜水艦でジャガーザメをついに見つけるシーンは、やっと笑えるシーンになったという気がした。
 唯一すばらしかったのは、船の上で一人ギターの弾き語りをするクルー。彼のギターも歌もすばらしい。デヴィッド・ボウイも曲を提供しているらしい。それだけでも、一見の価値はあるか??

 意味不明な冒険なのだが、なぜか哀愁漂う。だが、それすら、映画のためのヤラセ臭い。そこが狙いなのか??

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