« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »

2006年10月25日 (水)

[映] 奥様は魔女

 60年代の名作ドラマ、「奥様は魔女」の映画版ながら、ドラマとは少々違う設定になっている。偶然なのか、意図的なのか、BS-11でかつての「奥様は魔女」の放送が始まり、なんともタイムリー。映画の中にも、ドラマのシーンが出てくるので、そういう意味では楽しめる映画だ。

 イザベラ・ビグローは魔女。同じく魔法使いの父に反対されつつも、人間界で生活したいと考える。そのころ、落ち目の役者ジャック・ワイアットは、かつての名作ドラマ「奥様は魔女」のリメイク版のダーリン役に。この役で、盛り返そうと考える。そして、イザベラの中にサマンサを見つけたジャックは、彼女を相手役に抜擢。ドラマの撮影が始まる…

 ニコール・キッドマンは、なんともキュートだ。口元の動きは、少々ぎこちない気もするが、エリザベス・モンゴメリーと似ている気もするし、微妙に違う気もする。彼女の魔女役、サマンサ役はなかなかハマっている。
 それに対して、ウィル・フェレルはいかがなものか。落ち目の役者(結構嫌われているらしい)というのはわかるが、ダーリン役にふさわしいだろうか。またイザベラが彼に惚れるのだが、果たしてそういうキャラだろうか。その辺りがどうにも納得がいかない。

 物語も、至って単純だ。傲慢で自己中な落ち目役者ジャックは、自分が主役とばかりに、イザベラそっちのけ。そして、自分の好感度が低いことを知って激怒する。とにかく感じ悪い大根役者なのだが、イザベラが思い切って一喝すると、急に態度が変わってしまう。今までのヤな男はどこかへ行ってしまい、急にいい人になってしまうのだ。この辺りも、どうも解せない。自分が売れることしか考えていないような男が、素人の女性に怒鳴られたくらいで、改心するか?
 二人は恋に落ち、自分が魔女であることを告白すると、彼は動揺し… というお決まりのパターン。ジャックの元妻が出てきた辺りで、一波乱あるかとちょっと期待したが、あっけなく退場。面白みのないまま終わってしまった。

 せっかくの名作ドラマを題材にした映画なのに、なんとも残念だ。唯一の救いは、脇役のうまさ。イザベルのパパ役はマイケル・ケイン。そして、エンドーラを演ずる、実は本当の魔女らしいアイリス役は、シャーリー・マクレーン。脇エピソードながら、いい味を出してくれている。また、小道具係(?)か何かの役で、「プラクティス」のジミーこと、マイケル・バダルッコが、アーサーおじさんなる役で、アメリカ版「The Office」のスティーブ・カレルが出ている。

 キュートなニコールを見る分には楽しい。旧ドラマの#1も見られるし、そのリメイク撮影風景も楽しめる。かつて「奥様は魔女」を見ていた人なら、少しは楽しめるかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月24日 (火)

[映] フライトプラン

 やっと見ることができたこの映画。子供がいなくなる、しかも存在すら否定されるというあたり、「フォーガットゥン」と似ている気がして、おまけに「フォーガットゥン」にはハズされたので、気になっていた映画だ。

 カイルは、夫を転落事故で亡くし、娘と共にアメリカに帰国することに。ところが、飛行機の中で、娘が行方不明に。必死で探すが、見つからず、乗務員に訴えても信じてもらえない。それどころか、娘も事故で死んでいると言われ…

 こちらは、密室での出来事。夫を亡くしたショックで、娘も亡くしたという事実に向き合えない女性のように扱われる。娘は拉致されたのか、それとも彼女の妄想なのか。どちらかしかあり得ないのだ。そこを、どう展開するかが、とても気になっていた。

 前半、失意で呆然とするカイルと娘が描かれる。飛行機に乗り、眠ってしまうまでは、実に淡々と描かれる。が、娘がいないとわかったところから、雰囲気が一変。緊迫モードになる。彼女はエンジニア、飛行機の内部を知り尽くしている。飛行機の中を、娘を捜し、また逃亡し、走り回る。

 ショーン・ビーンがパイロット役で出ているので、また今回も悪役か?? と少々期待したのだが、今回はあまりパッとしない役だった。

 短い映画ながら、なるほどそういうことだったのかと合点がいってから、最後の最後までも見応えある。母は強しという結末もいい。ジョディ・フォスターさすが。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

[映] ザスーラ

 ジュマンジの続編ということで、子供と楽しみにしていた。ジュマンジ同様、不思議なゲームの世界に入り込んでしまった兄弟が、冒険する話だ。

 ダニーは末っ子。幼い彼は、何をやっても兄ウォルターに勝てないとひがんでいる。ウォルターは、ダニーが生まれるまでは、自分がチヤホヤされていたのにと思うと、弟の存在が疎ましい。両親は離婚している。兄弟はパパの取り合いの毎日だ。
 ある日、兄弟げんかの後、偶然ダニーがザスーラなるボードゲームを見つける。そして気づくと家ごと宇宙へ飛び出していた…

 ジュマンジもかなり壮大な物語だったが、こちらはいきなり宇宙へ飛び出してしまう。流星群がやってきたり、宇宙人にやられそうになったり、ロボットが壊れて襲ってきたりと、なんだか物騒だ。兄弟はそんなときでも喧嘩になってしまう。姉リサは、自分のことしか考えていないので、役に立たない。そんな彼らの前に、宇宙飛行士が現れる。彼の存在が、この物語に、ちょっとしたスパイスを与えてくれる。その辺り、ジュマンジとそっくりだ。

 彼らのパパ役はティム・ロビンスだが、出番は少ない。もっぱら、兄弟と宇宙飛行士3人のお話となる。

 壮大な冒険の物語だが、結局は兄弟の絆の物語だ。喧嘩ばかりしていてはいけない、大切な兄弟なんだから、仲良くしなさいよということか。ジュマンジほどの感動はないが、子供は楽しめる映画だと思う。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年10月21日 (土)

[映] ハイド・アンド・シーク

 「かくれんぼ」ということか。どうも、予告を見る限りでは、オカルト系のようだし、家にとりついた悪霊とかくれんぼでもするのか、ダコタ・ファニングが危険なのか… と勝手に想像をふくらませていたのだが、どうも全く違う系の話だったようだ。

 精神科医のデヴィッドは、妻と娘との3人暮らし。だがある日、妻が突然自殺。ショックでふさぎ込んでしまった娘のために、郊外に引っ越すことにするが、そこでは娘の不審な行動や、何者かによって家が荒らされたりと、不思議なことが起こり…

 ロバート・デ・ニーロ、久々に良いお父さん役だと、安心して見ていたら、完全にだまされた。彼の教え子らしい、同じく精神科医役で、ファムケ・ヤンセンが出ているのだが、彼女の方がよっぽど怪しい。それに、ダコタ・ファニングも少々不気味だ。まるで、何かにとりつかれているようでもあるし、隣家の亡くなった少年と話をしているかのようなシーンもある。ずっとそう思って見ていて、完全にだまされた… そういう意味では、成功なのかもしれない。

 最後のシーンも不気味だ。この話はまだ終わっていないということか。ストーリー展開はうまいと思うのだけれど、何かがひっかかる。何かが物足りない。なぜ?という部分が、説明不足な気がする。描かれているのだが、どうも足りない気がする… 見終わって、なんだかスッキリしない映画だ。だが、その方が記憶に残っていいのかもしれない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ジェイミー・オリバーの給食革命

 WOWOWで放送したこの番組、人気のイギリス人シェフ、ジェイミー・オリバーの番組ということで、とりあえず見てみようと、軽い気持ちで録画した。が、イギリスの給食事情を見て愕然とした。

 28歳で自分の店を出したというジェイミー。料理の腕はピカイチだ。その彼が、とある学校の給食室へ。そこで見た光景は、給食というよりも、エサだった。給食室の仕事は、調理ではなく、箱から出して、袋から出して、並べてオーブンへ入れるだけ。メニューは毎日、ハンバーガー、フライドポテト、ピザ… 野菜はほとんど無いに等しい。お飾りのように準備されていたグリーンピースは、ほとんど誰も食べていなかった。

 そして、ついにジェイミーは彼らの給食を作ることになるのだが、これまた難題が。給食の材料費は、1人あたり37ペンス(約80円)だというのだ。ジェイミーの準備した食材は、どう考えても予算オーバー。それに、せっかくがんばって調理した料理を、子供たちは見向きもしない。彼らが選ぶのは、食べ慣れたバーガーやピザ、そしてフライドポテト。

 この現実をどう受け止めるか。アメリカの映画、スーパーサイズ・ミーでも同様だったこの光景。何かが狂ってる。イギリスの子供たちも、同様に太っている子が目立った。この食生活では当然だ。おまけに、野菜の名前を知らない子の多さにも驚く。この国はどうなってしまったのか。食育の重要性を改めて感じた。

 同時に、見ていて思ったのは、ジェイミーの性格。料理の腕はピカイチだが、計画性がないようだ。芸術家タイプなのか。

 どうやらこの番組、4話製作されたらしい。それぞれ別の学校へ行くのか。他の学校も同様なのか。メニューや予算と、どうやって戦うのか… まだまだジェイミーの苦難は続く…

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月 5日 (木)

[ド] PEPPER

 10月からFOXで放送が始まったのだが、全然知らなかったこのドラマ。今年の4月から7月まで13話放送されたらしい。その後製作の予定はなさそうなので、これっきり?? さては、低視聴率でぽしゃったドラマ?

 と期待していなかったのだが、パイロットを見る限りでは、かなりおもしろい。主演のニュースキャスター、ペッパー・デニス役は、レベッカ・ローミン。X-MENに出てくる、悪役ミュータント、ミスティーク(全身青色で、何にでも変身できる)と言えばわかりやすいか。彼女、あの美貌と抜群のスタイルで、かなり笑わせてくれるのだ。

 ペッパーは、やり手のニュースキャスターで、アンカーを狙っている。そして、ついにそのチャンスが… と祝杯をあげるために立ち寄ったバーで、ハンサムな男と知り合って一夜を共に。相性抜群で、また会う約束までして、翌朝ルンルンで出社すると、新しいアンカーとして外部の人間が紹介される。それは、まさに夕べ一夜を共にした男チャーリー・バブコック。なんだか、グレイズ・アナトミーの#1とちょっとかぶる気もするが、ありそうでなさそうな話だ。ペッパーの落胆は大きい。

 ペッパーのがんばりぶりがいい。ドジっぷりもまたいい。そして、突然夫に見切りをついて家を飛び出しペッパーの元に転がり込んだ妹ミッチもおもしろい。仕事一筋でキャリアを気づいてきたペッパーとは対照的に、全く働いた経験がないという彼女。ペッパーのテレビ局の受付嬢として働くことになるのだが、電話の応対はお手の物。なかなかやってくれるのだ。ペッパーのために掃除や洗濯をしてくれるし、料理も作ってくれる。こんなありがたい同居ってないと、私は思う。

 なかなかゴロのいい「ペッパー・デニス」。だが、どうやら本名ではないらしい。本名パティ・ディンクルを番組中にバラされて、えらく取り乱していた。名前の印象って大きいね。

 ま、とにかく、パイロットがとてもおもしろかったので、今後も期待したい。次のシーズンもできるといいのにな。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

[ド] デスパレートな妻たち2

 いよいよ始まった、デス妻シーズン2。最初から快調に飛ばしてくれている。

 まずは、ブリー。夫レックスが亡くなり、葬儀を行うのだが、かなりがんばって平静を保っている。レックスの母と衝突するが、負けていない。ネクタイ合戦には笑えた。今後は、ジョージとの関わりが気になるところ。いずれはレックスの死の真相を知ることになるのだろうか。

 次に拍手を送りたいのはリネット。子連れで面接をパスするとはさすが。7年の専業主婦生活でも、彼女の能力は衰えていないどころか、4人の子育てでパワーアップしているに違いない。少しは見習いなさい>トム たった数日でぎっくり腰になってる場合じゃない。そう、育児は年中無休なのだ。

 スーザンは、ザックがマイクの息子と知って、かなりショックを受けていた様子。同棲は諦めた。やはりジュリーが一番大切なのだろう。だがマイクもかわいそうな気がする。

 そして、一番不可解なのが、アップルワイト親子だ。親子ということ自体、少々疑わしい。なんたって、地下室に誰かいる…

 ということで、このシーズンもとても楽しみだ。
2006年のエミー賞では一つも受賞できなかったものの、アップルワイト夫人役のアルフレ・ウッダード、そしてレックスの母フィリス役のシャーリー・ナイトは、ノミネートされていた。アメリカでは今年シーズン3が始まっている。

 詳しいエピソードなどは、HPの方にまとめてあるので、そちらを見てね。
http://www.ne.jp/asahi/mikey/showcase/desperate.html

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2006年10月 4日 (水)

[映] レオポルド・ブルームへの手紙

 実に重い映画だ。生まれる前から母親に愛されていない少年と、囚人との手紙のやりとりだ。

 ミシシッピ州の片田舎に住む一家。ある日、妻メアリーは、大学教授の夫の浮気を、近所の女性から聞かされる。それを鵜呑みにしてしまった彼女は、家の改装で来ていたペンキ職人と浮気。だが、後に夫は潔白とわかり、さらに妊娠していることがわかる。そして、悲劇が起こった… 夫と娘が、突然の事故死。ショックのあまり、息子を早産したメアリーは、自分を責め、また息子を責めるのだった…

 実に悲しい物語だ。浮気の結果できた子であるということ、しかも夫と娘を同時に亡くした原因… ということで、レオポルドは生まれた瞬間から、母親に憎まれている。決して優しくされることはない。いつもつらく当たられる。それでも母親を愛するレオポルド。こっそり母親のベッドに入り込み、添い寝する姿が、なんとも健気で切ない。

 レオポルドは、授業の一環で、囚人に手紙を書くことになる。そして、その返事を書いている囚人がスティーブンであるかのように、映画では見せているが、この囚人スティーブンは、どうやらレオポルドのようだ。レオポルド・ブルームへの手紙、それは、過去の自分への手紙なのか。

 レオポルドは、母親を救うために殺人を犯してしまうのだが、それでも母親から拒絶され、ついに見切りをつける。最愛の母と決別するのだ。そして、母親は真相を知る。なんとも皮肉な話だ。
 最後の、スティーブン(大人になったレオポルド?)と、レオポルド(子供時代)と対話するシーンは、意味がよくわからなかったが、自分の存在理由を見つけられず悩んでいた子供時代を吹っ切れたということか。

 とにかく悲しいお話だ。あんな子供があってはいけない、そう思った。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月 1日 (日)

[映] ラストマップ

 ビューティ・ショップが女たちの物語なら、こちらは親子4代の男たちの物語だ。出番は少ないが、ちょっと変わったおじいちゃん役マイケル・ケイン、風来坊のクリストファー・ウォーケンが、いい味を出している。

 幼い頃にあった事故で、母は死亡、自身は足に障害を持つ男ジェイソン。その後父は行方しれず。現在は妻と別居中で、息子のザック、祖父のヘンリーとその看護師カトリーナと共に暮らしていた。そんなある日、突然父ターナーが戻ってきた。喜ぶヘンリーだったが、直後に不思議な遺言を残して死亡。その遺言とは、孫息子ジェイソンと息子ターナーに、自分や息子の思い出の地を巡り、それぞれの場所で自分の遺灰をまいてほしいというものだった…

 ゆったりとした雰囲気で始まったこの映画。何が始まるのか、どんな展開になるのか、はじめはとんと見当がつかなかない。だが見ているうちに、祖父ヘンリーの意図したことが見え始める。ヘンリーは、自分の死期を悟っていた。自分の遺言を実行させることにより、離ればなれになっていた息子と孫、そのまた息子たちの絆を深めさせようとという狙いなのだ。そして、最後に家族で集まって食事をした思い出の場所となるケンタッキーフライドチキンの店舗をポイントにして、不思議な遺言書が作られる。KFCの店舗で、KFCの紙袋を使って。

 前半はこんな感じで、マイケル・ケインのちょっとイタズラっぽい笑顔と共に、不思議な感じに流れる。そして後半は、かつてワルだった親父ターナーと、彼を許せない息子ジェイソン、そしてその息子ザックの男3人旅だ。今まで蒸発していて、自己中だったターナーなのに、この遺言執行には、突然意欲を見せる。それはなぜなのか、後でわかる。

 男3人の不器用な旅だ。コミュニケーションが足りないというのか、なんとなく決まり悪い感じで始まるが、最後はヘンリーの思惑通りといった感じだ。旅の終わりに、自分の足の障害について真相を知る。そしてターナーが戻ってきた真相も知る。ゆったりと時は流れる。親子3人のふれあいがいい。見終わった後、不思議な余韻が残る。時間のあるときに、のんびりと見てほしい映画だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »