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2006年10月 4日 (水)

[映] レオポルド・ブルームへの手紙

 実に重い映画だ。生まれる前から母親に愛されていない少年と、囚人との手紙のやりとりだ。

 ミシシッピ州の片田舎に住む一家。ある日、妻メアリーは、大学教授の夫の浮気を、近所の女性から聞かされる。それを鵜呑みにしてしまった彼女は、家の改装で来ていたペンキ職人と浮気。だが、後に夫は潔白とわかり、さらに妊娠していることがわかる。そして、悲劇が起こった… 夫と娘が、突然の事故死。ショックのあまり、息子を早産したメアリーは、自分を責め、また息子を責めるのだった…

 実に悲しい物語だ。浮気の結果できた子であるということ、しかも夫と娘を同時に亡くした原因… ということで、レオポルドは生まれた瞬間から、母親に憎まれている。決して優しくされることはない。いつもつらく当たられる。それでも母親を愛するレオポルド。こっそり母親のベッドに入り込み、添い寝する姿が、なんとも健気で切ない。

 レオポルドは、授業の一環で、囚人に手紙を書くことになる。そして、その返事を書いている囚人がスティーブンであるかのように、映画では見せているが、この囚人スティーブンは、どうやらレオポルドのようだ。レオポルド・ブルームへの手紙、それは、過去の自分への手紙なのか。

 レオポルドは、母親を救うために殺人を犯してしまうのだが、それでも母親から拒絶され、ついに見切りをつける。最愛の母と決別するのだ。そして、母親は真相を知る。なんとも皮肉な話だ。
 最後の、スティーブン(大人になったレオポルド?)と、レオポルド(子供時代)と対話するシーンは、意味がよくわからなかったが、自分の存在理由を見つけられず悩んでいた子供時代を吹っ切れたということか。

 とにかく悲しいお話だ。あんな子供があってはいけない、そう思った。

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