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2007年1月 3日 (水)

[映] コーチ・カーター

 よくあるスポコン物かと思っていたが、そう単純ではなく、奥が深い。高校バスケットボールチームと、新任コーチの物語だが、実話に基づいているらしい。コーチのケン・カーター役は、サミュエル・L・ジャクソンだ。

 スポーツ用品店を営むカーターは、かつてのバスケ全米代表選手。母校であるリッチモンド高校のバスケチームコーチを依頼される。だが、その様子を見て愕然。バスケの成績も良くない上に、下品な言葉遣い、荒れた学校。迷ったあげく引き受けることにした彼は、強引とも言えるやり方で、選手たちを指導。チームは力をつけるが…

 ダメチームを、変わったやり方で指導して、強いチームにするというのは、ありがちな話だろう。だが、そう単純ではない。バスケだけ強くてもダメ、勉強もしろというのがこのコーチの方針。というのも、卒業できるのは50%というこの高校で、今だけバスケで輝くのではなく、将来も輝き続けるために、今努力しろということなのだ。
 そのやり方はかなり強引だ。まず体力をつけさせる。そしてわかりやすい方法で戦略を教える。そしてバスケチームとしては早々に成功を収める。だが、約束通り勉強していないことが発覚。怒ったコーチは、約束通りの成績になるまで、バスケの試合を中止してしまうのだ。そのことで、親たちから猛反発を食らう。それでも自分の信念を決して曲げない。

 この戦略がまたおもしろい。彼の姉の名(いったい何人の姉がいるんだ?)にちなんだ戦法になっている。また、おそらく優等生である彼の息子が、父にバスケを教わりたいがために、わざわざこの荒れた高校に転校してくるというのもおもしろい。

 周りから総すかんを食らっても、決して信念を曲げず、正しいと信じることを訴え続けるコーチの姿がすばらしい。彼はいつでも生徒を1人の人間として敬意を払って扱う。そして、彼の気持ちに応え、がんばる生徒たちの姿もすばらしい。そしてなんと言っても、スピーディな試合シーンは見応えある。少々長いが、彼らの成長は見ていて心地よい。家族で楽しめる映画だ。

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