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2007年2月22日 (木)

[ド] ライン・オブ・ビューティ

 イギリスのドラマだ。全3話のミニシリーズで、80年代のゲイのお話だ。どうやら、ブッカー賞を受賞したイギリスの小説を元にしたドラマらしい。

 保守党議員の息子トビーと友達のニック・ゲストは、彼の家に下宿することになる。トビーの妹キャットは情緒不安定で、留守中彼女の面倒をみるという名目で。ニックがゲイであることから、彼の恋人探しを手伝うキャット。そして彼はレオと出会い、深い関係になるが、すぐに破局。
 そして数年後、相変わらず下宿しているニックは、トビーの家族からすっかり信頼を得て、家族のようになっていた。雑誌の創刊や映画製作も手がけるように。そして恋人もできるが…

 アメリカで、「エンジェルス・イン・アメリカ」(同じくゲイのミニシリーズ)が話題になったが、お話的にはこちらの方がわかりやすい。単純に、ゲイの青年ニック・ゲストのお話だからだ。#1、#2は、延々とゲイの生活が描かれる。
 ニックは最初からゲイであることをカミングアウトしている。だが、世間体から、カミングアウトできない富豪の息子は、両親を納得させるため、偽装結婚までする。目の前で、恋人と他の男がSEXを始める。乱交パーティのようだ。そういうことを、何とも思っていないゲイがいる一方、ニックはそういうことが許せない。
 ゲイに理解を見せる人たちが意外と多い一方、やはりゲイ自体を毛嫌いする人たちもいる。あからさまに嫌そうな顔をするのだ。そして、エイズが問題となりはじめる。エイズ=ゲイの病気という、誤った情報が流れ、偏見に満ちた目で見られる。愛した人を失う。

 そして#3では、ついに事件が起こる。議員の汚職が発覚し、そこから不倫まで発覚し、ついでにニックの性生活まで暴かれる。キャットに裏切られたことを知る。今まで家族同然だった議員、その妻までもが、彼に冷たくあたる。当然のように、雑誌は続けられそうにない。そして彼は出ていく…

 華やかだった前半に比べ、後半はどん底まで転落。踏んだり蹴ったりというか、踏まれたり蹴られたりというか、とにかくいいことがないのだ。見終わった後、なんだったんだろう?という気持ちになった。この映画はなんだったんだろう。何が言いたかったんだろう。ニックは悪いことをしたのか? 快楽を求め続けたから罰が下ったのか? キャットはなぜニックを裏切ったのか? 今まで息子のように接していた議員と妻は、ゲイであることを知っていたハズなのに、なんでそこまで酷い扱いをできるのか? そんなスッキリしない気持ちだけが残った作品だ。

 彼らの露骨なSEX描写がかなり出てくるので、お子さまには勧めない。注意してね。

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