« [映] クラッシュ | トップページ | 寄木のコースター »

2007年3月 8日 (木)

[映] インドへの道

 実は、ちょっとした思い出のある映画だ。学生の時、英語の授業で、この原作本を使った。だが、担当の英語教授は、あまり英語の授業をしてくれず(なぜか、アラビア語ばかり教えたがった)、テストの前になってもほとんど進んでいなかった。ちょうどそのころ、映画になったことを知り、テスト前に、ちょっとは有利かもと思って、友達と一緒に見に行ったのだ。ただ、全くおもしろくなかったことだけが印象に残っている。

 先日、某パチンコ店のCMで、この原作本(訳本)を持つ女性が登場。妙に懐かしい気分になっていたところ、ちょうどWOWOWでこの映画が放送されたのだ。当時はおもしろくなかったけれど、今見ればおもしろさがわかるかもと思って、見てみた。

 まだ英国植民地時代のインド。アデラは、そこに赴任したフィアンセに会うため、彼の母親ムーア夫人と共にチャンドラポアを訪れる。インドの人々とのふれあいを楽しみにやってきたのだが、現地に住むイギリス人たちは、彼らとはほとんど接触していないことに気づく。二人は、そこでアジズ医師と出会い、親しくなる。ある日、彼に誘われて、マラバー洞窟へハイキングへ行くことになるが、洞窟でパニック状態になったアデラ。そのため、アジズに襲われたと周りは大騒ぎになり、ついに裁判に…

 ここで描きたかったのはなんなのか。当時全くわからなかったが、未だによくわからない。インドの人々の怒りなのか。貧しい暮らしをする現地の人々に対し、優雅な暮らしをして、パーティ三昧の英国人たち。おごり。だが、アデラとムーア夫人は違う。そしてアジズ医師と親しくなる。

 現地の人は知っている。はじめは謙虚だった人でも、住んでいるうちに、次第に変わってくる。そして、前述のようなおごった人々になるらしい。アジズは、そういう人たちを今までたくさん見てきたので、ムーア夫人にとても好意を持つ。だが、事件が起こり、アデラもそうなってしまったのかと、裁判の後、怒りに燃える。

 どうも、洞窟での出来事が今ひとつ理解できない。洞窟で、パニックになってしまったというのは、まだわかる。閉所恐怖症らしい。だが、1人で勝手に洞窟に入ってしまって、パニックになったにも関わらず、なぜアジズに襲われたなどと言って告訴にまでしたのか。いくら取り乱していたって、そこまで混乱するとは思えない。
 さらに、裁判中に、アデラは証言しているうちに、自分がフィアンセを愛していないことに気づいたなどと言ってしまう。はっきり言って、全く関係のない話題である。傍聴していたフィアンセは大ショックだ。とんだお騒がせ女なのだ。

 最後のシーンもよくわからない。最終的には、アデラを許すのだが、そのきっかけになった出来事が、どうして許す理由になるのか、理解できない。原作ならわかるのか? 映画がはしょりすぎなのか?

 この映画で、ムーア夫人役、ペギー・アシュクロフトが助演女優賞を受賞したらしい。確かに良い役だ。インド人がイギリス人を襲ったということで、さっさと裁判にかけられてしまったアジズの怒りもよくわかる。そういう意味ではいい話なのかもしれない。だが、アデラの行動は、どうしても理解できない。

 全体として、まったりとした進行で、洞窟のシーンまでは、これといった見せ場もない。はっきり言って、眠くなる系の映画だ。裁判も、なんだか変(弁護士が途中で出て行っちゃうし)だし、なんと言ってもアデラは見ているだけで腹が立つ。だが、インドに興味のある人は、見てみてもいいかも。

|

« [映] クラッシュ | トップページ | 寄木のコースター »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [映] インドへの道:

« [映] クラッシュ | トップページ | 寄木のコースター »