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2007年3月29日 (木)

[映] ルワンダ/流血の4月

 ホテル・ルワンダと同じく、94年のルワンダ大量虐殺事件を扱った作品。こちらはTVムービーだ。ツチ族とフツ族が争うようになったいきさつを、冒頭で少々説明しているので、予備知識がなくても理解できる。

 2004年ルワンダ。学校で子供たちに、94年に起こった大量虐殺について教える男オーガスタン。元軍人の彼は、戦犯として裁判にかけられている弟オノレに、なかなか会う決心がつかない。そして、やっと会った弟から、妻や子供たちの最期について聞かされるのだった…

 悲惨な物語だ。オーガスタンはフツ族で、軍人であるが、妻がツチ族であるため、彼女の身を案じ、弟オノレに逃がしてくれるよう頼み込む。オノレはラジオ局のDJで、民兵をあおる放送をしていた。フツ族過激派(?)でそれなりの位置にいたようだ。彼なら顔が利くと思ったのだろう。だが、うまくいかなかった。

 家族がバラバラになり、それぞれ悲惨な最期をとげる。オーガスタンだけは、なんとかホテル・ミル・コリン(ホテル・ルワンダの舞台だね)に逃げ込み、生き延びる。だが、家族を救えなかったこと、自分が何もできなかったこと、そして、弟が虐殺に荷担していたことで、悩み続ける。

 ホテル・ルワンダが、家族を守り抜き、他の人々も助けることに成功した男の物語であるのに対し、こちらは全てを失った男の物語だ。ルワンダでは、多くの人がこういう経験をしたに違いない。
 だが、悲劇だけを描いて終わるわけではない。生き残った人たちは、裁判で証言をする。戦犯を裁く。新しい命も生まれる。悲しんでばかりはいられない。悲劇を伝える。二度とこういうことが起こらないように。

 アメリカ側で、助けてあげたいのに政府の方針として助けることができないと、葛藤する女性として、デブラ・ウィンガーが出演している。

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