« 2007年3月 | トップページ | 2007年5月 »

2007年4月28日 (土)

[映] エリザベスタウン

 全く予備知識ナシに見たのだが、心温まるお話だ。キルスティン・ダンストがキュートでいい。オーランド・ブルームが、レゴラスとは違った魅力を見せてくれる。

 大手シューズメーカーで、新製品を手がけていたドリュー。だが、その新製品は大失敗に終わり、会社に10億ドルの損失を与えてしまう。恋人にも見限られ、失意のどん底に落ちた彼は、自殺を決意。だが、決行の直前に、父の死を知らせる電話が入る。
 父親の葬儀のために、飛行機で父の故郷ケンタッキー州へ向かったドリューは、フライト・アテンダントのクレアと知り合い…

 仕事一筋だったドリューは、新製品の大失敗で自殺を考える。あの電話がなければ、本当に決行していたかも知れない。だが、父の故郷を訪れたこと、そしてクレアとの出会いで、人生観が変わる。今までとらわれていたものから解放される。その過程を描いた作品だ。

 父親との仲は良かったと言う。それでも、父の故郷には、自分の知らない世界があった。自分は全く知らない世界にも関わらず、そこの人々はみな、なぜか彼のことをよく知っている。恐るべし田舎まち。

 はじめはカルチャーショックに襲われたドリューも、次第にそこの良さがわかるようになる。盛大なお葬式は、ハプニングこそあったものの、なかなか感動的だ。ドリューの母親役のスーザン・サランドンもいい。夫の死で、おかしくなってしまったのかと思いきや、それを乗り越えるためにいそしんだことは、葬儀でも立派に役立っていた。

 オーランド・ブルームも、少々コミカルな役で、なかなかいい。そしてなんと言っても、キルスティン・ダンストのキュートな演技はピカイチだ。見終わって、暖かな余韻が残る、素敵な作品だ。


 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月22日 (日)

[映] ナイトウォッチ

 夜の見張り。光と闇の戦いとか、「異種」という設定を飲み込むまでにちょっと時間がかかったが、なかなかおもしろい映画だ。原作があるらしく、3部作の1部になるらしい。ロシアの作品だ。

 特殊な能力を持つ「異種」たち。彼らは、太古の昔から、虐殺を続ける闇の勢力と、それを守る(?)光の勢力とに分かれ、戦っていた。だがある時、休戦協定が結ばれる。それ以来、闇の勢力からは光の監視としてデイ・ウォッチが、光の勢力からは闇の監視として「ナイト・ウォッチ」が置かれ、お互いを監視し、光と闇の均衡を保っていた。
 そんなある日のモスクワで、ナイト・ウォッチのアントンは、予言に記された不吉な予兆を目撃するのだった…

 善と悪の均衡とか、偉大なる異種の誕生(選ばれし者?)などの観念というか、考え方は、どうもスターウォーズに通じるものがある気がする。この「異種」というものが、今ひとつよくわからなかったのだが、人間でありながら、特殊な能力をもつ者(バンパイアとか、狼男、魔女などらしい)ということのようだ。彼らは、生まれながらにしてその能力を持ち、それに気づいたとき、光につくか、闇につくかを自ら選ぶのだという。
 光と闇の均衡が保たれている状態で、偉大なる異種が現れ、彼が闇につくことで、均衡が大きく崩れるという予言。まさにダースベイダーではないか!!

 ナイト・ウォッチのアントンは、他の仲間と共に任務に当たっているわけだが、アクションとしてはそれほどハデさはない。彼はあまり強くない。その辺りが、アメリカのヒーロー物との大きな違いだろうか。

 冒頭のアントン若かりし頃のお話は、後々に重要になってくるので、見逃さないでほしい。結末はかなり皮肉だ。だが、実によくできたストーリーだと思う。そして、先に続く終わり方でもある。全体的に暗い映像で、残酷なシーンも出てくるし、少々複雑なので、小さなお子さまには勧めないが、若者にはおもしろいのではないかな。私も楽しんだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月16日 (月)

[映] ミート・ザ・ペアレンツ2

 青年(ベン・スティラー)が、フィアンセの両親に会うというお話、「ミート・ザ・ペアレンツ」の続編だ。とりあえず結婚を認めてもらったけれど、それから2年経っているらしい。まだ結婚はしていない。

 看護師グレッグは、フィアンセであるパムとの結婚を控えていた。彼女の怖~い父親から、結婚の許しは得ていたものの、いよいよ結婚するに辺り、両親の顔合わせをすることに。だが、彼の両親は少々変わり者…

 前作に引き続き、パムの両親はロバート・デ・ニーロとブライス・ダナー(グウィネス・パルトロウのママだね)である。パパのジャックは、元CIAということで、とにかく厳しい。だが、今回は、グレッグも彼の扱いに少々慣れてきた感がある。

 グレッグの両親は、かなり濃い。ダスティン・ホフマンとバーバラ・ストライサンドである。濃すぎる。この両親、かなりぶっ飛んではいる。「ダーマ&グレッグ」のダーマの両親のイメージに近い。パパは専業主夫だし、ママは、セックスセラピストだ。が、グレッグを愛していることはよくわかる。いい親には違いない。

 こんな親同士が対面し、数日間を一緒に過ごす。間に入ったグレッグとパムの苦労は容易に想像できる。今回は、パムの両親が、パムの甥っ子の面倒をみているということで、赤ちゃんも登場し、花を添えている。

 ビックリするような事件は起きないが、家族間のゴタゴタがコミカルに描かれている。なんだかんだ言っても、パムとグレッグが信頼関係で結ばれているので、その辺は心配ない。ほのぼの系だ。安心して見ていられる映画だね。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

[映] ヒストリー・オブ・バイオレンス

 短いけれど、かなり長く感じる映画だ。

 田舎町でダイナーを営むトム・ストール。ある日、彼の店に凶悪犯が立ち寄り、強盗を働こうとする。だが、見事な反撃で犯人を射殺、客や従業員を守ったトム。彼は一躍、町のヒーローに。
 彼の記事が新聞に出ると、怪しい男が彼を訪ねてくる。彼を、ジョーイ・キューザックだと言うのだが…

 田舎町で平穏に暮らしていた一家。だが、強盗事件をきっかけに、夫の過去が次第に暴かれる。田舎ののんびりまったりした生活の中に、突然起こる惨劇。その時のトムの動きは、とても田舎者とは思えないものがある。彼は、ただ者ではないと、見ている方も次第に気づく。

 彼が悪党と戦う、その一瞬だけ、とても展開が早い。だが、それ以外はかなりのスローペースだ。最初は善良な夫だったトムが、次第にジョーイの顔を見せ始める。今まで築き上げてきた、暖かい家族関係、夫婦の信頼関係が、みるみる崩れていく。
 トムの過去について、詳しくは描かれていない。なんでそこまで狙われるのか、よくわからないが、かなりのワルだったことは容易に想像がつく。

 トム役は、ロード・オブ・ザ・リングのアラゴルンこと、ヴィゴ・モーテンセン。妻役は、ERのドクター・デル・アミコこと、マリア・ベロ。悪党役に、エド・ハリス、ウィリアム・ハート。

 平穏な家庭を襲った恐怖という意味では、ハラハラする映画かもしれないが、スローペースの部分が多く、短い映画の割には長く感じた。最後もなんだか物足りない気がする。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月14日 (土)

[映] SAYURI

 舞台が日本、芸者のお話ということで、日本でも話題になった作品だ。渡辺謙も出ているし、アカデミー賞でも期待され、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞の3部門受賞。

 貧しい漁村に生まれた千代。母親が病に倒れ、姉と共に置屋に売られてしまう。姉とは引き離され会うこともできない。なんとか姉に会おうと、脱走するが失敗。その反抗的な態度のため、芸者修行からハズされ、女中として働くことに。
 だがある日、会長と呼ばれる男性に出会い、優しく接してもらう。彼と一緒にいた上品な芸者たち。それ以来、あの芸者のようになりたいと思う一心で、つらい毎日を乗り切ってきた千代は、やがて立派な芸者になる…

 日本が舞台、芸者の話であるにもかかわらず、ほとんどが英語、そして主役のさゆりがチェン・ツィイーというのは、確かに奇妙な話ではある。日本語にすれば良かったじゃんと思うし、そうすれば、日本人の役者でも良かったのにと言う思いもある。だが、彼女の演技はすばらしい。英語を流ちょうに話せる日本の俳優がいなかったから彼女になったのかと思っていたのだが、もしかすると逆ではないか? 彼女を主役にしたかったが、日本語を日本人のように話すことができないから、全編英語で撮影したのでは?? そんな思いがよぎった。

 千代の幼少時代は過酷だ。おしんのようである。先輩である売れっ子芸者からは、いじめられる。明らかに嫉妬だろう。自分より若く、おそらくいつかは自分を超えるであろうことを、初桃は早くから気づいていたのだ。そして彼女の策略にひっかかり、芸者への道を絶たれたかに見えた。が、会長との出会いが彼女の運命を変える。

 この会長(渡辺謙)が、映画の要だ。彼に会いたいがために、いつか立派な芸者になろうと決心する。絶望の日々に、光がさす。だが、それだけではなかったことが、あとでわかる。最後はできすぎな気もするが、そんな感じの伏線も確かにあった。

 かなり長いが、一気に見てしまう。衣装も綺麗だし、華やかな芸者の世界もうまく描かれている。ストーリーもなかなか楽しめる作品だ。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007年4月 2日 (月)

[映] トランスポーター2

 前作が、期待していなかった割に楽しめたので、今回は少々期待。アクションは前作同様楽しく、スピーディで、迫力も満点。だが、なんかちょっと違う。

 舞台はマイアミ。政治家の息子ジャックの送迎をしていたフランク。だがある日、病院へ送っていったところ、何者かにジャックを誘拐されてしまう。そして彼はジャックに、必ず助けると約束するのだった…

 今度は誘拐された子供を助けるお話だ。退屈な仕事とは言え、ジャックとはすっかり仲良くなっている。ジャックの母親からも信頼されている。元特殊部隊(?)の男が、子供を助けるために戦うお話として見れば、アクション満載で、楽しめる作品である。
 だが、これは「トランスポーター」の続編である。フランクは、ただの正義感のある男ではない。前作の彼の雰囲気、裏の世界で働く彼の雰囲気が弱まってしまったのが、少々残念である。

 とはいえ、前作で彼を助けてくれたタルコニ警部は、ここにも出てくる。マイアミに休暇を楽しみにやってくるのだ。FBI捜査官たちに料理を振る舞い、こっそりフランクの手伝いをする。あんまりいいところはないが、お茶目なキャラクターだ。

 ここでも彼のアクションは少々コミカル。そこにある物はなんでも使う。物の使い方が実に巧み。その辺りは、ジャッキー・チェンにも通じる物がある。また肉体美もいい。服着てると全然わからないんだけどね、脱ぐと立派な筋肉。

 というワケで、純粋にアクション映画を楽しもうと思うのなら、結構楽しめる。ただ、前作の雰囲気を期待すると、ちょっと違う気がする。親子で楽しめる作品かな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

[映] トランスポーター

 以前見たのだが、2を見るにあたって、もう一度見てみた。スピーディで、アクション満載、スッキリ系の映画である。

 フランクは運び屋。少々ワケありのものを、高額な報酬で運ぶ。彼にはいくつかルールがあった。その一つである、「積み荷は開けない」をやぶってしまったために、騒動に巻き込まれることに…

 中国の人身売買が絡む。積み荷であった中国人女性を助けることになってしまうが、最初は彼女に少々ダマされた感がある。だが、約束は必ず守る。売られた人々を助けるため、たった1人で戦う。

 フランク自身はかなりシリアスだ。無愛想だし、ほとんど笑わない。映画も真面目な話だ。だが、どこかコミカルな部分がある。アクションも、ドキドキハラハラというよりは、彼の動きを楽しむという感じだ。

 フランクは、表向きは年金暮らしをしているということになっている。独り暮らし。彼の様子を不審に思う隣人タルコニは、警部だ。彼との関係がおもしろい。

 この映画のポイントは、潔癖といえるまでに自分のルールをしっかり持ち、自分の世界を持っている男が、ちょっとしたきっかけでその世界を乱されるところにある。そんな状態に、少々いらだちながらも、「約束は守る」。彼のそんなスタイルがいい。

 この映画の中で、一番好きな言葉は、「できない約束はしない」。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月 1日 (日)

[映] ナニー・マクフィーの魔法のステッキ

 「ナース・マチルダ」という原作を元に、エマ・トンプソンが脚本を書いたらしい。彼女がナニー・マクフィーを演じている。

 7人の子供を育てるブラウン氏。7人の子供たちは、とてもいたずらっ子で、どんな乳母もイタズラで追い出してしまう。ついに乳母のアテがなくなった彼が困り果てていると、どこからともなくやってきた、マクフィーさん。今度もすぐに追い出そうと、さっそくイタズラをする子供たちだったが、今度ばかりは様子が違う。マクフィーさんが杖を一つきすると…

 なにがすごいって、マクフィーさんのいでたちからしてすごい。顔には大きなできものが二つ。しかも毛が生えてる。大きな団子っ鼻に、真ん中でつながったゲジゲジ眉毛。耳たぶも垂れている。どっしり体型。そして、奇妙な形の杖を持っている。

 子供たちがイタズラをして乳母を追い出しているのには、理由がある。ブラウン氏は妻に先立たれ、葬儀屋で働きながら子供たちを育てているが、それだけでは暮らしていけず、妻のおばに援助してもらっている。おばは、再婚を望んでおり、1ヶ月以内に再婚しないと援助をうち切るとプレッシャーをかけてくる。そのため、彼は花嫁探しに必死で、子供たちそっちのけ。子供たちは、明らかに父親の気をひきたいのだと気づく。だが、彼は気づいていない。

 そんな子供たち、当然のようにマクフィーさんに反発するのだが、全く動じる様子のないマクフィーさん。顔色1つ変えず、杖一つき。子供たちの気持ちは次第に彼女に向き、するとなぜか彼女の容姿が少しずつ変化する。この辺がちょっと楽しいところ。

 ブラウン氏役が、コリン・ファース。意地悪で厳しいおばさん役が、ジェシカおばさんでお馴染みのアンジェラ・ランズベリー。お屋敷の料理人役は、イメルダ・スタウントン(ハリー・ポッター/不死鳥の騎士団で、アンブリッジ先生役をやるね)。エヴァンジェリン役が、ケリー・マクドナルド。

 ストーリーは、いってみればお約束通りの展開。結末も、最初に予想した通りだ。だが、とても心温まるお話である。是非子供と一緒に楽しんで欲しい。

 DVDには、カットされたシーンも入っていて、これまた楽しい。特に、カットされたオープニングシーンは、登場人物の設定を簡潔に説明していてわかりやすい。カットしない方が良かったのでは?

| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2007年3月 | トップページ | 2007年5月 »