« [ド] キッドナップ | トップページ | [映] ピンクパンサー »

2007年5月26日 (土)

[映] ミュンヘン

 去年のアカデミー賞で話題になった映画だ。実話が元になっているらしい。主人公のアヴナー役は、「トロイ」で勇敢な兄ヘクターを演じたエリック・バナ。新ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグも出ている。

 1972年ミュンヘンオリンピック。平和の象徴であるはずのスポーツの祭典で、イスラエルの選手団が襲撃され、11人が殺害された。どうやら、パレスチナのテログループによる犯行らしい。イスラエル政府は、報復のため、テロの首謀者たちを暗殺する計画を立てた…

 臨月間近の奥さんと二人暮らしのアヴナー。平和な生活そのものだ。愛する妻と、やがて生まれてくる子供。だがそんなある日、事件が起こる。そして、政府から、非公式に任務を言い渡される。暗殺計画。仕返しである。

 同じように集められた仲間と会う。彼らはチームだ。同じ目的のために集められた仲間。それぞれの特技を生かした担当がある。アヴナーはリーダーだ。コネを使ってターゲットを探し出し、殺す。1人、また1人と殺していく。最初はおっかなびっくりだった彼らも、次第に大胆になる。

 だが、テログループのメンバーをいくら殺しても、テロは無くならない。1人殺してもすぐに代わりが出てくる。殺しても殺しても、次が出てくるだけだ。

 また、殺した相手にも家族がある。ホテルに泊まったターゲットを殺すため、隣の部屋に泊まったアヴナーが、テラスで思いがけずターゲットと会話するシーンがある。ターゲットは案外いいヤツだ。もっと違う出会い方だったら… と思うと、とても残念な気がする。

 そして、アヴナーのコネにも裏がある。彼らの名が次第に知られ始め、仲間の1人が殺される。だが、最初に狙われたのは、明らかにアヴナーだ。そして、1人また1人と仲間が殺される。次は自分かもしれないと思うと、夜もぐっすり眠れない。

 報復合戦だ。憎しみの連鎖である。任務を終えて、家族の元に戻ったアヴナーは、以前のような幸せは味わえない。いつも、身の危険を感じてしまう。祖国を離れていてもだ。彼に心の平和は訪れるのだろうか? なんともむなしくなる映画だ。

|

« [ド] キッドナップ | トップページ | [映] ピンクパンサー »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [映] ミュンヘン:

« [ド] キッドナップ | トップページ | [映] ピンクパンサー »