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2007年11月18日 (日)

[映] ブロークン・トレイル/遙かなる旅路

 今年のエミー賞で話題だったテレビムービーだ。作品賞、主演男優賞(ロバート・デュバル)、助演男優賞(トーマス・ヘイデン・チャーチ)、キャスティング賞を受賞している。「ブ」で始まる、カウボーイ物ということで、「ブロークバック・マウンテン」とイメージが近い気がしたが(^o^;、混同してはいけない。(しないか…) 全く違う作品である。

 1898年アメリカ西部。牧場で働くトムの元に、叔父プリントがやってくる。トムの母である、プリントの姉が亡くなり、彼女の遺言で牧場をプリントが相続したと言う。だが、トムを気の毒に思ったプリントは、馬を売って金に換え、牧場資金にすることを提案。トムに手伝いを頼む。そして2人は、ワイオミング州まで馬を売りに行く旅に出ることに。そこで2人は様々な出来事に遭う。

 カウボーイのロードムービーだ。オレゴン州からワイオミング州へ、馬を移動させる旅である。それは男の旅なのだが、彼らは途中で、娼婦として売られる中国娘たちと出会う。彼女たちとの出会いが、この映画を俄然おもしろくしている。早く目的地に着きたい彼らとしては、女は足手まといだ。さっさとやっかい払いしたいと考える。だが、彼女たちと生活するうちに、離れがたい絆ができる。

 途中で寄った町は、ドラマ「デッドウッド」のようである。酒場の主人(こちらは女だが)が町を牛耳る。中国娘たちは、ここに売られるハズだった。ネイティブ・アメリカンたちとの関わりもある。馬泥棒もいる。

 主演男優賞、助演男優賞を受賞しただけのことはある。なんと言っても、プリント(ロバート・デュバル)とトム(トーマス・ヘイデン・チャーチ)は本当に格好良い。決してイケメンとは言えないし、女性の扱いも今ひとつだが、彼らはまさに紳士だ。そして、アメリカ人魂。自分で自分の身を守る。少々荒っぽいが、敵には容赦しない。また、カウボーイの知恵もすばらしい。病気やケガの手当から、ロープの扱いまで幅広い。

 中国娘の一人役で、デス妻のシャオ・メイこと、グウェンドリン・ヨーが出ている。悲惨な境遇にも負けず、1人気丈に振る舞い仲間を励ます役だ。

 自然と共に、過酷だがゆったりと過ごすカウボーイの生活が描かれた、すばらしい作品だ。1時間半の前後編なので、少々長いが、見応え十分だ。ただ欲を言えば、トムと母親の確執や、プリントの過去について、ほとんど語られていないのが惜しい。何かあったらしいと言うことしかわからない。いや、その方がいいのか。

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