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2007年12月21日 (金)

[映] ロスト・イン・トランスレーション

 ソフィア・コッポラが監督して話題になった映画だ。彼女はどうやら女優としてよりも、監督の方が向いていたらしい。なかなかおもしろい映画だ。

 ハリウッド・スターのボブ・ハリスは、サントリーウィスキーのCM撮影のため1人で来日。だが、日本人スタッフと、イマイチ意志の疎通がうまくいかず、孤独を感じる。同じホテルに滞在中のシャーロットは、新婚早々、夫の仕事の都合で来日。だが、仕事に忙しい夫は、彼女をかまう時間がなく、寂しい毎日を送っていた。そんな2人が次第に親しくなり、日本での生活を楽しむようになるが…

 異国の地で孤独を感じた者同士が、意気投合して… と言う話だ。だが、特にビックリするような展開があるわけではない。彼らの関係は、あくまでもプラトニックだ。東京での生活が、淡々と描かれているだけなのだが、妙に共感を持てる部分がある。異国の地とまではいかなくても、引っ越しを経験した人ならば、ある程度共感できるのではないか。語り合える仲間の存在が、いかに大きなものか。

 最後のシーンもいい。現実的でいい。何かが起こりそうだけれど、起こらない。現実はそんなもの。でも、お互い悔いは残らないだろう。そんな感動的なシーンだった。

 ボブ役は、ビル・マーレイ。お得意のジョークを連発しているのだが、日本人には全く通じていない辺り、彼の孤独をよく表現している。シャーロット役はスカーレット・ヨハンソン。若く美しいだけに、寂しそうな笑顔がわびしい。高級ホテルの部屋で、窓辺に座るシーンが印象的だ。彼女の夫役は、ジョヴァンニ・リビッシ。フレンズで、フィービーの弟役、またマイ・ネーム・イズ・アールのラルフ役でお馴染みだ。また怪しい芸能人役で藤井隆が出ている。

 東京だったら、夜遊び以外にもっと楽しめることがあるだろうにとも思う。映像を見ていると、東京ってなんてお高く止まった、無味乾燥のつまらない街なんだろうと思ってしまう。けれど、そんなところばかりではない。下町情緒あふれるところだって、まだまだ残っているし、緑あふれる場所だってある。東京の冷たさを背景に描かれた映画というのが、唯一残念な点だ。

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