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2008年1月 8日 (火)

[映] トゥー・フォー・ザ・マネー

 アル・パチーノとマシュー・マコノヒーが、フットボールの予想屋を演じている。アル・パチーノが出ていればそれだけで満足なのだが…

 学生時代、フットボール選手として活躍してきたブランドン。だがケガが原因でプロ入りの夢を未だ果たせずにいた。仕事は電話メッセージの録音。だが、選手としての経験をいかして、軽い気持ちでしたフットボールの勝敗予想が見事的中。それをきっかけに、試合の勝敗予想情報を流す仕事も、細々としていた。ある日、彼の的中率に目をつけた大手予想屋のウォルターは、彼を好条件で引き抜き、大物予想屋にしたてるが…

 前半はなかなかおもしろい。念願のフットボール選手としての夢は果たせなかったが、その経験をいかせる仕事、フットボール試合の勝敗予想屋として、ブランドンは成功する。ウォルターの目的は、自分の余命が短いことを感じ、信頼できる後継者を育てることだ。そして、見事成功する。若く美しい妻も、彼に託そうとしているようにさえ見える。

 ブランドンも、彼の期待に応え、ウォルターとの絆が築けたと感じる。だが、その辺りから少々歯車が狂ってくる。ブランドンが思っているほど、ウォルターは自分を信頼してくれていないことに気づく。試合の予想と言う仕事に、打ち込めなくなる。そして予想は当たらなくなり…

 ウォルターはギャンブル依存症らしい。全てを賭けにしてしまう。何もかも賭け、失うかもしれないところにスリルを感じる。そこがこの映画の見所なのだろう。

 だがどうも、このウォルターの考えていることが、今ひとつわからない。ブランドンに対する気持ちが、イマイチ読めないのだ。はじめはブランドンを息子のように扱う。頼もしい息子ができたと喜ぶ。だが、実は彼を試していたことが、あとでわかるのだ。ウォルターがやりたかったことは、何なのか。後継者を育てたかったのではないのか。ただ賭けをしたかっただけなのか。ウォルターの真意が見えない。

 もしかしたら、最初は後継者を育てようと純粋に考えていたのかもしれない。会社を任せられる者を、そして、妻を任せられる者を。だがおそらくある時、ブランドンが自分を超える人間になりうると気づく。そして嫉妬する。息子のように思っていた男だが、息子ではない。その気持ちの揺れが、ウォルターの一貫性のない行動に出ているのかもしれないと思った。

 もう一つよくわからないことがある。ブランドンの予想だ。的中率が高かったのは偶然ではないはず。元選手としての経験に基づいた予想だったはずだ。それが、ある時を境に、予想すること自体に興味を失ってしまう。それはなぜか。ウォルターを見ていて、予想屋という仕事自体に、興味を失ってしまったと言うことなのか。絶好調を境に、予想が全く当たらなくなったのはなぜか。予想はそんなにたやすいことではないと言うことか。

 アル・パチーノの妻役に、レネ・ルッソ。ブランドンの同僚セールスマンとして、ジェレミーピヴン。大物顧客として、アーマンド・アサンテが怖いおっちゃんを演じている。

 後半の展開、特にウォルターの心理が読みにくいが、なかなかおもしろい映画だ。

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Two For The Money (2005年) 監督:D・J・カルーソー 出演:アル・パチーノ、マシュー・マコノヒー、レネ・ルッソ 怪我の為、プロへの道を絶たれたフットボール選手が、その知識を活かしてスポーツ賭博の情報屋になって・・・という話。 まず、スポーツ賭博は違法だが、その情報を売ることは合法という点が面白い。 しかし、ストーリーはと言うと、M・マコノヒー演じる主人公が成功していくわけでもなく、トラブルに巻き込まれて苦労するわけでもなく、破滅していくわけでもなくと、何をテーマにしてい... [続きを読む]

受信: 2008年1月11日 (金) 00:20

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