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2008年3月24日 (月)

[映] ドリームガールズ

 何度も言うようだが、ミュージカルは嫌いだ。お話の途中で急に歌い出すのは、明らかに不自然だし、苦手系の曲をじっくり聴いていられない人間なので、曲が気に入らないと退屈してしまう。だが、最近のミュージカル映画は当たりが多い。これもそう。ストーリーもすばらしいが、曲もいい。なにより、役者が最高なだけに、歌声は鳥肌ものだ。

 60年代のアメリカ、デトロイト。歌手としての成功を夢見る黒人乙女3人組、ドリーメッツ。ある日、彼女たちは黒人歌手ジミー・アーリーのバックコーラスを依頼される。リードボーカルのエフィは、自分たちの目標とは違うと反対したものの、結局引き受けることに。彼と共にツアーを続けるが、マネージャーは彼女たちの才能と人気に目をつけ、今度は彼女たちを売り出そうと考える。ただし、リードボーカルをディーナに変えて…。

 実在のグループ、シュープリームスをモデルにした、ブロードウェイミュージカル、ドリームガールズ。その映画版だ。ディーナ役ビヨンセが、ダイアナ・ロスということだろう。実際の出来事とはずいぶん違うと怒っている方もいらっしゃるようだが、実名は使っていないし、これはこれ、こういう物語だと解釈しよう。

 この手のグループは、最初は仲良くやっていても、長年やっているうちに、必ず何かしらの問題が起こる。彼女たちの場合は、リードボーカルとしてずっとやってきたエフィをバックコーラスにして、今までバックコーラスだったディーナをリードボーカルにとしたことで、エフィが不満を持つ。歌唱力は自分の方が上なのに、見栄えのいいディーナがリードだなんて。当然の不満である。エフィ役のジェニファー・ハドソンは、この演技でアカデミー賞助演女優賞を受賞した。納得の演技&歌唱力。その圧倒的存在感(見た目だけでなくね)は、主演女優賞でもいいくらいだ。

 だが私はあえて、ビヨンセの方に注目したい。彼女は当然だが、歌唱力抜群の歌手である。その彼女が、ジェニファー・ハドソンに、歌唱力で負けると言う役を演じているのだ。そのために、抑えて歌ったと言う。彼女の努力に拍手。

 マネージャー役のジェイミー・フォックス、ジミー・アーリー役のエディー・マフィーもすばらしい歌声を披露してくれる。エディー・マーフィーは久々に歌声を聞いた気がする。イメージとしてはジェームズ・ブラウンか? ジャクソン5らしきグループも登場。また、エフィが抜けたあと、代わりに入ったメンバー、ミシェル役で、ボストン・パブリックのマリリン・スードア先生こと、シャロン・リールが出演。さらに、チョイ役だったが、ジャズシンガー役で、同じくボスパブのマーラ・ヘンドリックス先生こと、ロレッタ・ディヴァインも出演。
 歌声は披露していないが、ダニー・グローバーが、渋いマネージャー役を演じている。なかなかいい役だ。

 黒人歌手が、白人社会で売れるためには、相当な苦労があっただろう。白人向け路線への変更も余儀なくされたようだ。表の華やかさとは裏腹に、仲間割れ、曲の奪い合い、醜い争い。曲のすばらしさと共に、そんな現実も見せてくれる映画だ。

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