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2008年3月 4日 (火)

[映] リトル・ミス・サンシャイン

 同じく去年のアカデミー賞で4部門ノミネート、助演男優賞と脚本賞を受賞した作品。個性的な家族が、少女ミスコン出場のためにミニバンでカリフォルニアを目指すロードムービーだ。

 アリゾナ州に住むフーヴァー家。妻シェリルの兄フランクが、自殺未遂で病院へ運ばれたと連絡を受ける。シェリルは、フランクを自宅へ引き取ることに。そんな一家の元へ、娘のオリーブが少女ミスコンである「リトル・ミス・サンシャイン」への出場を決めたと連絡が入る。大喜びのオリーブのため、一家はオンボロのミニバンに乗り込み、開催地カリフォルニアへ…

 この一家、かなり個性的な一家だ。父親リチャードは自己啓発本出版を考えている、自称勝ち組。だがそう思っているのは、本人だけのようだ。長男ドゥウェインはテストパイロットになるまで口を利かないと言う誓いを立てている。どういう意味があるのかは不明だが、とにかく口を利かず、話す必要があるときは、メモ帳に書いている。リチャードの父は、言ってみれば下品なオヤジだ。言いたいことを言うし、ヘロイン(?)もやっている。だがオリーブは、このグランパをとても慕っていて、ミスコン出場のためのダンスを教えてもらっている。このダンス、家族の誰にも見せていない(グランパと2人だけの秘密の特訓)というのがミソだ。

 みんなそれぞれ自分のことしか考えていないような、ちょっと無神経な家族の中へ、自殺未遂をした、意気消沈しているフランクが参入。普通だったら、どう接して良いものか、気を遣ってしまうところだが、この家族にはそんなことは関係ないらしい。何があったのか、無邪気に聞くオリーブ。真実を話すフランク。この無神経さ、フランクには良かったのかもしれない。

 確かに長旅ではある。だが、ミスコンに参加するだけだ。飛行機代を惜しんで車での移動。よくある話だ。それなのに、数々の不幸な出来事が、一家を襲う。でも彼らはメゲない。それどころか、次第に結束していく。その様子は、コミカルだが、ほのぼのしている。

 ドラマでお馴染みの顔が脇を固めていて、これもまたおもしろかった。まず、リチャードに出版を持ちかけた(詐欺師?)スタン・グロスマン役で、「マルコム in the middle」のハルこと、ブライアン・クランストン。ミスコンのスタッフ役で「24」のクロエこと、メアリー・リン・ライスカブ(って読む?)。「ベロニカズ・クローゼット」のジョッシュこと、ウォレス・ランガム。そして驚いたことに、フランクの恋人(♂)を奪った相手ラリー・シュガーマン役で、「サンタバーバラ」の3代目メイスン・キャプウェル役が懐かしいゴードン・トンプソンが、チラッと出ていたのを発見!!(ガソリンスタンドで、偶然元彼と会ってしまったシーン)

 おもしろいシーン、印象的なシーンがたくさんあるのだが、一番好きなのは、ドゥウェインがショックを受けて取り乱した時、オリーブが寄り添うシーン。オリーブは本当に健気で愛らしい。彼女は決して文句を言わない。いつもニコニコして、前向きだ。助演女優賞ノミネートも納得の演技だ。むしろ主演でもいいのでは?

 みんなで車を押して、走りながら乗るシーンは何度見ても笑える。オリーブのダンスシーンもいい。最初は今にも倒れそうだったフランクが、次第に生き生きしてくるのも、うれしい。ほのぼのしていて、笑えて、ちょっと切なく、何度見ても楽しめる映画だ。

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