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2008年3月31日 (月)

[映] ストリングス ~愛と絆の旅路~

 なんの映画だろうと思ったら、人形劇だった。だが、ただの人形劇ではない。彼らはまるで生きているかのようであり、これままさに人形の世界の物語なのだ。

 へバロン王国の王カーロは、息子ハルにあてて遺書を書き、自ら命を絶った。だがそれを見つけた邪悪な弟ニゾは、遺書を破棄、敵対するゼリス一族の仕業にみせかけ、王子ハルが敵をうちにいくようし向ける。さらにそこでハルを襲わせ、自分が王座につく計画だった…

 ありがちな王家のお話である。息子ハルにあてた遺書には、自分が犯した罪を償うために自殺すること、敵対するゼリス一族とはこれ以上戦いをせず、平和な国を築くよう書かれていたのだが、そんなことは知らないハル。ニゾの企みにまんまと乗せられて、旅立ってしまう。

 ハルは善人だが、とにかく青い。故に浅はかである。ニゾの企みに気づくハズもなく、自分の立場もわかっていない。さして強いわけでもない。
 そんなハルが、旅先での出来事を通して成長する。父の犯した罪を知る。信じていた家臣に裏切られる。そして、敵と信じていた相手が、無実と知る。

 お話としては、どこかで聞いたような話ではある。だが、この人形たちはすばらしい。操り人形なのだが、あえてその糸をしっかり見せている。彼らは、頭の糸が切れることで、死を表す。天から伸びていると言うその糸は、他の人ともつながっているらしい。彼らは、操り人形という生き物のようだ。戦いのシーンこそ迫力に欠けるものの、雨の中で悲しみを表現するシーン、水中を泳ぐシーン、赤ちゃん人形が生命を得るシーンなど、なかなか興味深い。

 デンマークで製作された映画のようだが、日本人豪華キャストによる吹き替えがされていた。それがウリなのだろうが、私としては、吹き替えではない方が見てみたかった。唯一残念な点だ。

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