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2008年3月10日 (月)

[映] カポーティ

 「ティファニーで朝食を」などで有名な作家、トルーマン・カポーティが、実際の事件を6年に渡って取材、「冷血」を書き上げるまでのストーリー。2006年アカデミー賞では、カポーティを演じたフィリップ・シーモア・ハフマンが主演男優賞を受賞している。

 1959年、カンザス州で一家が射殺される事件が起きた。この事件に興味を持ち、執筆のため取材することにした作家、トルーマン・カポーティ。すぐに犯人は逮捕され、彼らと話す許可を得て取材を続けるトルーマンだったが…

 まず、このカポーティという人はとても個性的だ。どうやらゲイのようであるし、女性的な口調なのだが、その繊細な感じを、フィリップ・シーモア・ハフマンはうまく演じている。

 カポーティは、一家惨殺事件を知り、これをネタに本を書こう!と言う、おそらく軽いノリで取材に出かける。やがて2人組の犯人がつかまり、彼らと面会。どんな極悪人かと思いきや、意外と普通の青年たちである。
 彼らから、一家殺害についての真相を聞き出そうと、カポーティは監獄に通う。だがなかなか核心に近づけない。とはいえ執筆の方は順調だ。

 そのうち、犯人の1人と特に親密な関係になる。自分の過去をも語ってしまう。親密になるにつれ、彼らのこの先を考えて落ち込むようになる。この辺りから、カポーティの精神は非常に不安定になってしまうのだ。

 結局、本を書き上げるまで6年かかったようだ。そして、この本の後に、完成させた本は一冊もない。彼が、この1冊で、どれだけ憔悴したかがわかる。

 物語は淡々と進む。特に派手な演出はない。助演のキャサリン・キーナーもノミネートされていたが、特に目立った演技はなかった。だが、この映画には、重みがある。彼が命をすり減らして書き上げた「冷血」、映画にもなっているので、是非こちらも見てみたくなった。

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