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2008年4月30日 (水)

[映] 不都合な真実

 アメリカ大統領になりそこねた男、アル・ゴア。彼の地球温暖化の講演映像を中心に、環境保護を訴えるドキュメンタリー。かなり話題になったし、彼はこの一連の活動が評価され、ノーベル平和賞を受賞した。

 ちょっと環境問題に感心のある人ならば、すでに知っている情報がほとんどだ。特に驚く内容ではない。だが、ゴア氏の講演は面白そうだ。時にジョークも交えながら、わかりやすいたとえを使ったり、反対派のよくある言い分のウソを指摘する。

 CO2は間違いなく、ここ数十年で急激に増えている。そしてそれは、間違いなく地球温暖化を招く。政治家にとって不都合なこの真実を、彼自身政治家でありながら、訴え続ける。

 彼は、自分の生い立ちについても語っている。両親はタバコ栽培で生計を立てていたようだ。そのせいか、年の離れた姉は、10代の頃からタバコを吸い始め、それが原因で肺ガンで亡くなったらしい。そういうことに荷担してしまったと言う罪悪感で、両親はタバコ生産から手を引いたと言う。

 不都合な真実から目を背けることはできる。だが、そのしっぺ返しは必ず訪れる。逆に、今からでもまだ間に合うと励ます。みんながその気になれば。みんなが少しずつ気にかけることで、地球を救えるのだ。アメリカも少しずつだがやる気になっている。今こそ地球人がみんなで協力するときだ。

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[映] デジャヴ

 タイトルから想像して、ちょっと超常現象的なお話かと思ったのだが、全く違った。SFなのだ。だが、恋の物語でもある。

 ニューオリンズのフェリーが爆発した。犠牲者500人以上。アルコール・タバコ・火器取締局(ATF)のダグは、捜査の結果、何者かによる、故意の爆破であることを知る。さらに、現場にあったある女性の遺体は、爆破の犠牲者ではないことに気づき、この女性が事件の鍵を握ると考える。一方、事件の調査をしていたFBIは、ある特殊装置を使って事件を解決しようとしていた…

 平和な光景が、一瞬にして惨劇にと変わる冒頭は、本当に恐ろしい。幼い子供までもが犠牲になる。そして捜査をするダグやFBI。この辺りまでは、普通の映画である。だが、この後、FBIの特殊装置が出てきたところから、徐々に方向が変わってくる。SFだ。

 まず最初に、事故現場の映像が見せられる。だが事故は起きていない。4日と6時間前の映像だと言う。それをリアルタイムのように見られる装置だというのだ。なんとまぁ、ビックリ。だが、このくらいなら、できそうな気もする。そして、この装置を使って捜査をすることになるのだが、建物の中の様子まで、あらゆるアングルで見られると言うのだ。これはもうSF。

 ダグは、クレアの遺体を見た瞬間から、おそらく恋に落ちたのだろう。事件の捜査をするのも、彼女を殺した犯人(爆破犯)を捕まえるため。そして犯人は見つかるのだが、彼の気持ちは晴れない。そう、犯人が見つかっても、彼女は生き返らないのだから。

 ところが、ダグは諦めないのだ。彼女を救うためにある行動を起こす。SFとしてはかなりムリのある設定の気もするが、なかなか面白い。起こってしまったことを変えようとするのに、なかなか思ったようには変わらない。

 ダグ役はデンゼル・ワシントン。少々恰幅が良くなった気もするが、まだまだセクシーだ。FBIエージェントの1人にヴァル・キルマー。また博士役で、「ジョーイ」のジミーなどでお馴染みアダム・ゴールドバーグ。犯人役はジェームズ・カヴィーゼルだ。

 全体としては(少々ムリがある部分もあるが)面白い。ただ、犯人の動機が今ひとつよくわからない。愛国者だというのに、なぜ国民を狙うのか。

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2008年4月28日 (月)

[ド] レスキュー・ミー

 テレビ静岡で25シーズン5の後番組として始まったこのドラマ。実は、スカパーのFOXチャンネルで去年くらいからだろうか、すでに放送している。当然見るつもりだったのだが、#1を見逃してしまったために、すっかり見る気力を失ってしまい、見ずにいたドラマなのだ。地上波で見ることになるとは予想もしなかったが、意外と面白い。911後のNYの消防士たちのお話だ。

 トミー・ギャビンは、NYのベテラン消防士。新人消防士たちに、仕事の厳しさを教える。子供は3人。だが妻とは別居中。さらに彼には重大な悩みがあった…

 NYの消防士ということで、サードウォッチとかぶる部分があるのだが、911後というのがポイント。彼は、従兄弟であり、親友でもあったジミーを失っているのだが、ジミーは常にトミーの前に現れる。死んでいるのに、トミーの良き相談相手なのだ。このあたり、シックス・フィート・アンダーのようでもある。トミーには、事故で亡くなった人たちが見えるらしい。これも911のトラウマなのか。

 さらにトミーは、妻と別居中なのだが、妻の住む家は、トミーの住む家のたった数軒先。妻の交際相手が気になって仕方がないようだ。#2では、相手の男性にイタズラをしている。

 ジミーの亡霊(幻覚?)から、妻を見守ってくれと言われ、デートすることになってしまうようなのだが、さてどうなるのか。ジミーの妻シーラ役は、ホミサイドのバラード刑事こと、キャリー・ソーン。

 ゲストもなかなか興味深い。テイタム・オニールが出演するらしい。そのほか、ジーナ・ガーション、ケイト・バートン(グレイズ・アナトミーのエリス・グレイ)、スーザン・サランドン、マリサ・トメイなど、楽しみだ。

 トミー役、デニス・リアリーは、主演以外に、脚本を書いた回もあるらしく、このドラマのクリエーターでもある。エミー賞に3度ノミネート(2005年は脚本賞で)されているし、ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされている。いずれも受賞はしていないが、アメリカでの人気はかなり高い。期待できそうだ。

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2008年4月26日 (土)

[ド] ダメージ

 BS2でデス妻の後番組として始まったドラマ。シーズンを通して、謎を解いていくタイプのお話。過去の出来事と、現在の様子を交互に見せることで、謎が少しずつとけつつ、また深まるので、見逃せない感じだ。

 舞台はNYの弁護士事務所。敏腕弁護士のパティ・ヒューズの下で働くことになった新人弁護士エレン。大富豪フロビシャーを相手の訴訟を担当することになるが、エレンの婚約者の姉が、この件の証人となったために、仕事上だけでなく、私生活も事件に巻き込まれていく…

 エレンの恋人デイヴィッドは、どうやら殺されてしまったらしい。エレンは、血まみれで見つかり、殺人容疑がかけられる。彼らに何が起こったのか。そこで過去にさかのぼり、エレンがパティの下で事件に関わった経緯が描かれる。

 グレン・クロース演ずるパティは、極悪非道の冷徹弁護士のようだ。勝つためには手段を選ばない。唯一の弱みと思われた私生活で、息子の行動に悩まされるが、それをも彼女なりの手段で解決。これはまだまだひきずりそうではあるが、その都度、強引に解決していくのだろう。
 パティの雰囲気は、「プラダを着た悪魔」のミランダ(メリル・ストリープ)を思わせる。見た目の雰囲気も似ているが、仕事に完璧さを求めるところや、私生活がうまくいっていない辺りはそっくりだ。だが、こちらはもっと非道で、怖い。グレン・クロースならではといったところか。
 おそらくエレンは利用されている。パティに不利な状況に見えても、実は先を読んだ彼女の計画だったりして、パティの策士ぶりには舌を巻く。ドラマでは、現在も、過去も進行中で何もはっきりとわかっていない。パティはこのあとどうなるのか。あのあとどうなってこうなったのか。

 フロビシャー役は、テッド・ダンソン。白髪姿は、なんだか怖い。パティの右腕トム役は、OCのジミー・クーパーでお馴染みテイト・ドノバン。フロビシャー側の弁護士フィスク役は、ホミサイドのダンバース、OZのデブリン、24のドレイゼンでお馴染み、ジェリコ・イヴァネク。

 1シーズン13話と少々短いようだが、2008年ゴールデングローブ賞で、グレン・クロースが主演女優賞を受賞したらしい。本国アメリカでもかなり評価が高く、シーズン3まで放送が決まっている様子。1話1話内容が濃いので、じっくり見ていきたい。

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2008年4月23日 (水)

[ド] 恋するブライアン

 WOWOWで、グレイズ・アナトミーの後枠に始まったドラマ。ロザンナ・アークエットが出演と聞いて少々驚いた。主役ブライアンの姉役である。

 おそらく30代と思われる、ブライアンと友達たちの話らしい。彼以外はみんなカップルだ。彼も、早く恋人が欲しい。そんな気の焦り(?)からか、車をぶつけた相手とつき合ってしまう。この女性(通称、カー・ガール)は、フェリシティのジュリーこと、エイミー・ジョー・ジョンソン。(サマリア人ドライバー役で、グレッグ・グランバーグも出演しているようなのだが、確認できず。もう一度見てみよう…)

 だが本当は、親友アダムの恋人マージョリーが気になって仕方がない。そんな時、アダムから、二人とも今つき合っている人と別れると言う妙な約束を提案される。当然、ブライアンは飛びつく。つまりカー・ガールと別れる。だが、アダムはなんだかんだ理屈をこねてマージョリーと別れない。そればかりか、婚約を発表する。
 1人バカを見た感じのブライアンであるが、その辺の事情をマージョリーは知ることになり、アダムとの結婚に不安を持つ。ブライアンにも惹かれつつ… と言う微妙な関係が続きそうだ。

 友達たちも、カップルとはいえ、すべてうまくいっていると言うわけでもなさそうだ。一緒にゲーム会社(?)を経営(??)しているデイブは、早くに結婚したため、すでに子持ち。かつてはアツアツだった仲が、子供の誕生をきっかけに、なんとなく冷めてきた感じ。また、ブライアンの姉ニコールは、逆に子供をなかなか作らず、やっと出産しようと決意した時には難しい年齢になっていたと言う、まるでグレイズ・アナトミーのアディソンのような設定。ニコールは妊娠していたのだが、流産してしまうのだ。早すぎも、遅すぎもうまくないようで、なかなか難しい。

 そんなブライアンの日常生活を描いたドラマらしい。はたして、ブライアンに恋人はできるのか?

 WOWOWのエピソード紹介では、24話あたりまでありそうな表示だったのだが、どうもシーズン1は#7までしかないらしい。シーズン2も、#19が今年3月に放送されたきり。どうも打ち切りのようなのだが…!?

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[ド] ブラザーズ&シスターズ #23

 最近とても気に入っていたドラマが、また1つ終わった。はじめは、ただのほのぼの系家族のドラマかと思ったが、とんでもない。毎回盛りだくさんの話題で、それぞれがとても感動的。かなりにぎやかな家族だ。

 #1で、いきなり大黒柱であるウィリアムが倒れる。戻ってきた次女キティは母親と険悪。そして、ウィリアムが亡くなった後、会社の経営上の問題、不倫問題など、様々な問題が。さらに、不倫相手には娘がいること、その関係で会社の資産相続にも問題が出てきたり。ノラは、夫の愛人との関係で悩むこととなるが、彼女のパワーで、険悪な雰囲気も次第に緩和される。彼女はこのドラマの要であり、家族の中心だ。サリー・フィールドは、この演技で2007年エミー賞主演女優賞を受賞している。

 娘たち、息子たちもそれぞれ問題を抱えている。一番問題なのは末っ子ジャスティン。ドラッグやアルコール依存から抜け出せない。さらに、911の後、思いついて軍に入ったことが、のちのちまで後を引くことになる。だが、思いやりのある、本当に素敵な青年だ。
 長女サラは、父の亡き後、会社の社長となるが、サラより前から会社に関わってきたトミーからすれば、おもしろくない展開だ。そこへ、愛人ホリーが経営に参加したもんだから、また一悶着である。
 次女キティは、ラジオのパーソナリティから、テレビの討論番組へ転職したが、そこで人気が出てしまったがために、今度はマカリスター議員(ロブ・ロウ)のアシスタント(?)へ。議員とのロマンス、そして婚約と、とりあえず出世&幸せコースである。

 この家族に隠し事は存在しない。これは内緒よ~と1人にうち明けようもんなら、その日のうちに家族中に知れ渡る。何かの時にはすぐに結束。和気藹々の賑やかな家族だ。だが、それ故に、よそ者は入り込みにくいようで、その辺りがサラの結婚生活がうまくいかない理由らしい。 

 ゲストもなかなかおもしろい。特に、#19のゲーム・ナイトでは、ウォーカー家とそっくりの宿敵(?)ジョーンズ家と、雪辱戦とばかりにゲームナイトで盛り上がる。このジョーンズ家の母と娘役で出ているのが、「ダーマ&グレッグ」のダーマことジェナ・エルフマンと、義母キティことスーザン・サリバン。実の母娘役というのが笑える。

 サラは夫ジョーと溝が深まり、トミーは人工授精で双子をもうけるが、早産で1人を亡くしてしまう。ケヴィンは何度も失恋したのち、初対面でけんかしてしまった相手と恋に!? ジャスティンはすったもんだの末、イラクへ。ソールはもしかしてゲイ?? ウォーカー家の話題はまだまだつきない。シーズン2もあるようなので、続きが楽しみだ。

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2008年4月16日 (水)

[映] 幸せのちから

 ウィル・スミスが、息子ジェイデン・クリストファー・サイア・スミスと親子役で共演したことが話題となった作品。妻リンダ役は、ERのケムや、映画「クラッシュ」でお馴染み、サンディ・ニュートン。原題「The Pursuit of Happyness」の「happyness」は、綴りが正しくないのだが(正しくは「happiness」)、あえてこの綴りにしたワケは、映画を見ているとわかる。

 80年代のサンフランシスコ。骨密度検査の機械を買い取りで売る仕事をしている男、クリス。だが、思うように売れず、家賃は滞納、借金も増える一方。働きづめの妻リンダは、そんな生活に嫌気がさし、息子クリストファーを連れて家を出る。だが、どうしても息子と暮らしたいクリスは、クリストファーを連れ戻し、彼のために奮起する…

 実話に基づいているらしい。極貧生活を耐え、のちに成功した人のお話だ。だが、成功していく様子は描かれていない。悲惨な生活を、わずかな希望にかけて、息子と二人でひたすら耐え抜くお話だ。

 彼は骨密度検査機器を販売している。まず最初に大量の機器を自腹で買い取るらしい。普通に暮らすには月に2~3台売ればいいらしいのだが、高価な機械である。相手は病院だし、そうそう簡単には売れない。だが、最初はそれなりの家に引っ越してきたこと、自腹で機械を購入できた(当然借金もあるだろうが)ことから考えて、ある程度の資金もあり、中流くらいの生活をしていたのではないかと思われる。

 なんとか、もっと稼ぎのいい仕事はないかと考える。たまたま知った、証券会社の研修生に応募し、選ばれるのだが、6ヶ月の研修中は無給な上に、本採用されるのは20名のうち1人だという。かなり望み薄な気がするのだが、彼はこのチャンスにかけるのだ。息子と二人で平穏に暮らすために。

 研修中も、機械が売れないと生活ができない。妻は出て行ってしまう。息子と二人で家賃の安いモーテルへ移る。それすら払えなくなり、そこも追い出されてしまう。ついには駅のトイレで夜を明かすことに。身も心もボロボロなハズなのだが、彼はがんばる。息子の笑顔のために。

 息子もまたよくできた子である。ママがいなくなり、父のセールスに連れ回され、トイレで夜を明かすことになっても、泣き言を言わない。二人の息のあった演技が、この映画の最大の見所だ。だが、できれば、もう少し先、もうちょっと成功するところまで見たかった。

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2008年4月14日 (月)

[映] Gガール 破壊的な彼女

 キル・ビルのユマ・サーマンが、スーパーパワーを身につけたGガールを演じた、ラブコメ!? だが、Gガールの活躍を描いた映画と言うワケではなく…

 設計事務所に勤めるさえない男マット。職場の同僚ハンナに恋心を持ちつつも、彼氏がいるために友達で我慢。ある日、親友にそそのかされて、電車の中でナンパ。相手は一見地味なのに、どこかぶっ飛んでいる不思議な美女ジェニー。彼女と親密になったマットだったが、彼女には重大な秘密が…

 ナンパした相手が実はGガールで、あまりのパワフルさについていけず、振ったはいいが、猛烈な嫌がらせをされて… と言う展開だ。映像的にはおもしろおかしい場面も多く、コメディとしてはそこそこ楽しめる。だが、登場人物誰1人として感情移入できない。みんなそれぞれ自分勝手で、理解不能。

 まずGガールであるジェニー。一見お堅い人物風だが、実はぶっ飛んでいると言うのはまだわかる。嫉妬で怒るのもわかる。だが、あの度を超した嫌がらせはいかがなものか。一方で人助けをしている彼女である。Gガールも1人の人間ということか。
 それにマット。ナンパしておいて、やっぱりハンナがいいやだなんて、身勝手すぎる。最初からわかっていたことだろうに。意中の人がいるのなら、ナンパなんかするな。
 ハンナもハンナである。今まで散々彼氏を見せつけておいて、振られた途端にマットとくっつくのは切り替え早すぎ。

 Gガールがユマ・サーマン、マットがルーク・ウィルソン。ハンナ役は、最終絶叫計画のアンナ・ファリス。さらにマットの親友役で、「シックス・フィート・アンダー」のレイン・ウィルソンが出ている。

 結末は、なんだか丸く収まってしまったようだが、それでいいのかと突っ込んでしまった。コメディとはいえ、セックスシーンがたびたび出てくるので、お子さまにはちょっと不向き。Gガールの活躍を描く作品ではなく、さえない男の恋愛騒動である。

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2008年4月 5日 (土)

[映] ボビー

 ボビーと言うタイトルなので、ロバート・ケネディの伝記映画かなにかかなと想像していたのだが、ちょっと違う。確かにボビーが出てくるし、映画の根幹というか、中心部分に位置するのは彼なのだが、主人公は一般ピープルだ。

 1968年、LA。民主党予備選挙に勝ち、大統領の座に近づいたロバート・ケネディ。アンバサダーホテルで祝賀会(?)、記者会見をすることになり、ホテルの従業員たちは大忙し。絶大な人気で、アメリカ希望の星である彼を一目見ようと、大勢の人たちが集まる。そんな中、彼は凶弾に倒れる…

 監督は、エミリオ・エステベス。本人も出ているが、父ちゃんマーチン・シーンも、ヘレン・ハントと夫婦役で出ている。アンバサダーホテルの宿泊客、ケネディ陣営のスタッフ、ホテルの従業員など、それぞれの立場から、ボビー暗殺が描かれている。当時の映像もかなり使われていて、アメリカの一般人が当時経験したことを追体験しているような気分になれる映画だ。

 厨房で働くホセ(「シックスフィートアンダー」のフェデリコ)は、父と野球を見に行こうとチケットを買っていたのに、仕事を入れられてしまう。厨房は、ヒスパニック系、アフリカ系、ネイティブなど、非白人ばかり。まかない料理を食べながら人種差別について語った、ローレンス・フィッシュバーンの言葉が印象的。

 友達ウィリアム(イライジャ・ウッド)がベトナムに送られるのを助けようと、結婚することにしたダイアン(リンジー・ローハン)。夢見ていた結婚式とは違うけれど、彼を救えるのならと決意。そして、愛情が芽生えるのだが…

 ホテルの支配人ポール(ウィリアム・H・メイシー)は、電話係アンジェラ(ヘザー・グラハム)と浮気している。美容師ミリアム(シャロン・ストーン)は、夫ポールの浮気に気づき、夫婦に亀裂が入るが…

 かつては人気歌手だったバージニア・ファロン(デミ・ムーア)。だが、年をとった今では、酒におぼれる日々。そんな彼女と、なんとかやり直したいと思いつつ、どうにもできない夫ティム(エミリオ・エステベス)。エージェント役は、「Numbers」のデヴィッド・クラムホルツ。

 ホテルの老ドアマン、ジョン(アンソニー・ホプキンス)とネルソン(ハリー・ベラフォンテ)は、ロビーでチェスを楽しみ、バーで酒を飲む。ボビーがホテルに到着し、ジョンは挨拶を交わして握手をする。

 そのほか、麻薬ディーラー役で70’sショーのアシュトン・カッチャー、客役でトランスフォーマーのシャイア・ラブーフ、ボビー陣営のスタッフ役でドーソンズ・クリークのジョシュア・ジャクソン、厨房担当の従業員役でクリスチャン・スレイターなどなど。とにかくすごい豪華キャストだ。
 それぞれが、とても味のある役。それぞれの生活があり、彼らの生活の中に、ボビーがいる。

 最後に流れるボビーの言葉(?)は、そのまま今の時代にも通じるものだと思う。その後40年経ったわけだが、未だ改善されていないことも多い。本当に惜しい人を亡くしたと思う。

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2008年4月 1日 (火)

[映] 007カジノロワイヤル

 2006年版のカジノロワイヤル。ダニエル・クレイグが好演している方だ。私ら世代のイメージでは、ジェームズ・ボンド=ショーン・コネリーか、ロジャー・ムーアかといった感じだし、ここ数年は、ピアース・ブロスナンだろう。今回、始めてダニエル・クレイグということで、どうかなと思っていたのだが、今までのボンドとはちょっと違うイメージで、これまたナイスキャスティングだ。

 英国情報局秘密情報部員ジェームズ・ボンド。任務中の殺しを許される「00(ダブルオー)」に昇格し、テロリストの資金源であるル・シッフルの資金を絶つ任務につく。彼の活躍で、ル・シッフルに金銭的打撃を与えることに成功。だが、今度は損失を取り戻すため、モンテネグロのカジノ・ロワイヤルで大勝負に出ると知り、ボンドも乗り込むのだが…

 007シリーズはたくさんあるけれど、どれもあまり好きではない。確かに格好いいし、アクションも満載、スリリングな展開… なのだけれど、なんと言ってもジェームズ・ボンドはプレイボーイである。任務のために女を利用する。肉体関係をもつのに、深入りしない。まぁ、映画なんだし、いいじゃないのと言う気もするが、その辺の軽さが、どうも性に合わない。

 だが、今度のボンドは違う。まだ00になりたての彼は、かなり真面目な人間のように見える。もちろん、歴代のボンド同様、冷静沈着、頭脳明晰で、申し分なく格好いい。だが、妙なところで一途なのだ。女性を愛し、傷つく。スパイだって人間だ。

 007としての初任務ということなので、もしかしたら時代設定が古いのかと思ったが、そこはちゃんと現代。じゃぁ、今までとのつながりは?? と少々疑問もわいたが、人が代わったので、また新しいシリーズと考えればよいのか。とにかく、ダニエル・クレイグの、ちょっと悲しげなボンドがいい。

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[映] コールドハート

 恐ろしく期待はずれの映画である。CSIマイアミのホレイショ・ケインこと、デヴィッド・カルーソ主演ということで、少々期待したのが悪かったのか。完全なるBムービーだ。

 おそらくはアメリカの南部。警察のパトカーに追われ、逃走を続ける男女二人。運転するのは女(ケリー・リンチ)。だが女がハンドルをきった拍子に、男(カルーソ)は車から投げ出され、女はそのまま逃走… 逮捕され、病院に運ばれた男は、女と共に宝石強盗をしたものの、宝石と共に女に逃げられたことを語り始めた…

 つまりは、宝石を奪って逃げた女に復讐するため、男は女を追う。未練もあるらしい。男の側からすれば、強盗だってこの女にそそのかされてやったこと。その上、女は必要もないのに相手を撃ち殺したため、殺人犯として追われることになってしまった。逃走中、あいつはオレを車から突き落として、1人で逃げた。悪いのはあいつだ、と言う発想。
 だが、女の側からすれば、確かに強盗に誘ったが、相棒が必要だったからだし、あいつだって乗ってきた。撃ち殺したのは、やらなければ自分たちがやられたからだし、車から落ちたのはハズミ。あそこで助けてたら二人とも捕まってたんだから、逃げて正解だったハズという理論。

 だが、はっきり言ってどっちもどっちだ。強盗、殺人をしておいて、あいつが悪いのどうのと言える立場ではない。両方悪いのだ。お互い、相手に感情があるのだが、さぐり合い、騙しあう。そこに第三者も絡んできて… と言う展開。

 ドラマファンとして、唯一楽しめるのは、若きカルーソの他、ホワイトハウスやLAローでお馴染みで、惜しくも2005年に他界してしまったジョン・スペンサー、「セックス・アンド・ザ・シティ」のビックこと、クリス・ノース、スピンシティのポールこと、リチャード・カインドが出てくることくらいだろうか。

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