« [映] 父親たちの星条旗 | トップページ | [映] レイヤー・ケーキ »

2008年5月 7日 (水)

[映] アダプテーション

 なんとも人を食った映画だ。タイトルもよくわからない。何の映画なのか。「マルコビッチの穴」の監督と脚本家の映画だと聞いて、なるほどと思った。そういう感じである。

 「マルコビッチの穴」で成功した脚本家チャーリー・カウフマン。だが、特別有名になったわけでもなく、相変わらずサエない毎日。そんなある日、ある脚本を担当することに。だが、それはある蘭コレクターの男を追った、女性作家の本。作品を読んでも、今ひとつ映画になりそうになく、すっかり行き詰まってしまい…

 さえない脚本家チャーリー・カウフマンとは、まさにこの映画の脚本家である。ニコラス・ケイジ演ずる彼は、本人にかなり似せている。まさに彼の物語なのだ。彼が脚本を書くことになる原作本も、実際にあるようで、作家スーザン・オーリアンも、蘭コレクターのジョン・ラロシュも、実在するらしい。面白いのが、チャーリーの双子の兄弟ドナルドも、この映画の脚本に関わっていることになっているところ。(彼は実在しない) ゴールデン・グローブ賞やアカデミー賞に彼もノミネートされたと言うから笑える。

 前半はとにかくワケがわからない。チャーリーがブツクサ言うシーンと、スーザンがジョンを取材するシーンが交互に描かれる。しかも、チャーリーの部屋に居候している双子の兄弟ドナルドは、神経質なチャーリーとは正反対の脳天気な男。見た目はそっくりなのに、なんだかうまいことやってる。そんなこんなで、なんだか訳がわからないながらも、目が離せず、ずるずると見ていると後半ビックリの展開で、アッという間のラスト。なんとも不思議な映画なのだ。

 スーザン・オーリアン役がメリル・ストリープ。ジョン・ラロシュ役がクリス・クーパー。彼はこの役でアカデミー賞助演男優賞、ゴールデン・グローブ賞を受賞。(メリル・ストリープもゴールデン・グローブ賞受賞) また、ジョン・マルコビッチや、ジョン・キューザック、キャサリン・キーナー、スパイク・ジョーンズ監督が、本人役でチョロッと出ている。

 「マルコビッチの穴」同様、チャーリー・カウフマンの頭ん中を覗いたような映画だ。

|

« [映] 父親たちの星条旗 | トップページ | [映] レイヤー・ケーキ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [映] アダプテーション:

« [映] 父親たちの星条旗 | トップページ | [映] レイヤー・ケーキ »