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2008年7月13日 (日)

[映] オール・ザ・キングズメン

 実在の政治家をモデルにした小説「すべて王の臣」を映画化した作品らしい。さらに1949年のリメイクだ。カリスマ州知事役をショーン・ペンが熱演している。

 ルイジアナ州の下級役人だったウィリー・スタークは、郡の汚職を告発。彼が注目を集めていたことから、州知事選に推され立候補。だが、実は当て馬だったこと、自分を推してくれた人たちは、対立候補の回し者だったことがわかる。そこでウィリーは自らの本音を語ることで人々の心をつかみ、見事勝利を勝ち取るのだが…

 ウィリー・スタークの物語なのだが、彼の側近となった元新聞記者、ジャック・バーデン(ジュード・ロウ)の視点で描かれている。ジャックの心の動きがなかなか面白い。

 ウィリーは、カリスマ性のある人物のようだ。最初はしがない郡の出納官だった。汚職を告発するが、誰にも聞き入れてもらえない。妻は教師で、妻の言いつけ通り、酒はいっさい飲まない。真面目な男である。
 汚職をうやむやにしたせいで、小学生数人が命を落とす事故が発生する。その悲惨な事故のおかげで、ウィリーは急に注目されるようになる。この人気に便乗したのが、州知事選に立候補していた人物だ。対立候補の当て馬として彼を立候補させれば票が割れ、相対的に自分の得票数が増える=当選ともくろんだワケだ。ところが、ウィリーが勝ってしまう。

 だが、いざ州知事になってしまうと、ウィリーは変わってしまったようだ。その辺り、詳しく描かれてはいないのだが、女遊びもするし酒も飲むようになる。おそらく汚職もしているということなのだろう。真面目な正直者というのがウリだったのに。それが告発されそうになり、立場が危うくなったウィリーは、ジャックを使ってあれこれ策を練る。ジャックは、個人的なツテを使うのだが、そのために大切な人を失ってしまう。ジャックの過去が描かれているのだが、幼なじみ(ケイト・ウィンスレット)に対する淡い恋心から、父親のような存在の判事(アンソニー・ホプキンス)の存在まで、ノスタルジックでいい。

 ジャックの母役にキャシー・ベイカー。ウィリーの側近セイディ役にパトリシア・クラークソン、タイニー役にジェイムズ・ギャンドルフィーニ(タイニーって笑える)。

 ショーン・ペンが少々オーバーアクションなのが鼻につくが、なかなか見応えのある作品だ。是非、元作品も見てみたい。

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