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2008年7月25日 (金)

[映] リトル・チルドレン

 派手さはないが、なかなか面白い映画だ。郊外の住宅地の人々を描いた作品。

 郊外の住宅地に引っ越してきたサラ。幼い娘を連れて、公園へ通う毎日。だが、ママさん連中とはどうも合わないと感じていた彼女は、そこで知り合った、主夫ブラッドと親しくなる。子供を口実に、毎日のようにプールで彼と密会することを、密かな楽しみにするようになったサラは、ついに彼と関係を持ってしまい…
 一方、この住宅地に、性犯罪者であったロニーが戻ってきた。過剰に反応する街の人々。さらに元警官ラリーは、ロニーに対して嫌がらせを始めるのだが…

 デス妻に似たような話があったなと思いながら見た。何不自由のない生活をしているハズのサラは、なぜか満たされないようだ。ママ仲間には、うまくなじめない。娘を愛しているのは間違いないが、自分の人生こんなはずじゃなかったと言う思いが、どこかにあるのかもしれない。そんな時に、ブラッドと知り合う。

 ブラッドは、見た目は格好いいが、言ってみればダメ男だ。司法試験に一度落ちている彼は、勉強を口実に、主夫をしているらしい。主夫としての生活はどこか上の空で、やはり何か満たされないものを感じている。かといって、あまりマジメに勉強する気もない。息子は、いつも面倒をみている自分よりも、妻の方になついているのを見て、落ち込んだりする。そんな時にサラと知り合い、妻にない魅力を感じる。

 この二人が惹かれ合うのはわかる気がする。だがうまく行かないのは目に見えている。こっそり会っているうちはいい。お互いのいいところしか見ていないのだから。二人の結末には、それで良かったんだよと思わずつぶやいてしまう。

 サラ(ケイト・ウィンスレット)と、ブラッドの妻キャシー(ジェニファー・コネリー)の対比が面白い。仕事をこなし、美しく、スタイルも維持し続けてい る格好いいキャシーに対し、ちょっと太め、おしゃれにはあまり気を遣わなくなっている主婦サラ。キャシーにはキャシーなりの悩みがある。サラは太めだけど、とってもチャーミングだ。

 もう一つのストーリーとして、性犯罪者の過去を持つロニーが出てくる。この手の話、かなり問題になっているようで、映画やドラマの世界でもよく描かれている。犯罪者であることを公表する義務というのは、本当に難しい。彼は確かに未だ子供への性衝動を抑えられないようで、プールに潜って子供たちを見ていて、警察沙汰になってしまう。そんな息子の将来を心配する母親。普通の母親である。彼らに対し、執拗な嫌がらせをする元警官ラリー。彼自身も、過去に誤って少年を死なせてしまったことがトラウマとなっている。ラリーの嫌がらせはエスカレートし、大変な結果を招いてしまう。この辺り、悲劇的だ。みんな悪気はなかったのに。

 どこの住宅地にも、ありそうでなさそうな話だ。同世代、30~40代には面白い映画だと思う。みんな何か秘密があるのね。

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