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2008年7月 5日 (土)

[映] ビート・ザ・ドラム

 タイトルから、「ドラムライン」のような演奏が聴けるのかと、ちょっと期待したのだが(^o^;、全然違った。だが、南アフリカでのエイズ蔓延を描いた、感動的な作品だ。

 南アフリカの小さな村に住む少年ムーサ。母を病気で失った直後、今度は父を失う。親族は祖母と従妹だけ。頼みの綱は、出稼ぎに出たまま戻らないおじ。ムーサは、おじを探し、家族の生計を支える牛を購入する資金を稼ぐため、1人ヨハネスブルグへと旅に出る。父の形見の太鼓を持って…

 ムーサは健気だ。両親を失い、失意のどん底であろうに、父の遺言である、「男になって家族を守れ」を果たすため、1人で旅に出る。とはいえ、電車やバスがあるわけでもなく、ムーサは1人ひたすら歩く。太鼓をたたいて元気を出しながら。

 小さな町で、トラックを運転する男ノベと出会う。町で女を買うような男である。だが、ムーサとの出会いで、彼も変わり始める。二人の、まるで親子のようなほのぼのとしたシーンがたまらない。

 ヨハネスブルグについたムーサは、親のない子がたくさんいることを知り、レティという少女と出会う。彼らの多くは盗みをして暮らしている。だがムーサは泥棒はしたくない。信号待ちの車の窓を拭くことで、お金がもらえる(かもしれない)ことを知る。行き交う車を見ていれば、おじに会えるかもしれない。

 小さな村とは全く違う、大都会の生活。そこで、いろいろな物を見たり、レティの話を聞いたりしているうちに、ムーサは病気の原因が何なのかを知る。エイズである。治す方法は無いが、発病を遅らせる薬はある。感染を防ぐ手段もある。検査を受け、もし感染していたら、他の人にうつさないように注意すべきだ。エイズから目を背けてはいけない。みんなの意識を高めなければ。ムーサの呼びかけで、大人たちが動く。

 アフリカのエイズ孤児は1200万人に登るという。未だ感染者は増え続けている。これは知識不足からくる。みんなでもっと感心をもたなくてはならない。この映画はそう訴えている。ムーサのドラムはあまり聞くことができなかったが、タイトルはそういう意味だ。太鼓をたたけ!

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