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2008年7月11日 (金)

[映] リバティーン

 かなり難解な映画であるため、録画したままなかなか見る気になれず… ジョニー・デップが、17世紀の実在の詩人の生涯を演じている。

 17世紀のロンドン。国王に追放されていた男、ジョン・ウィルモットことロチェスター伯爵が恩赦を受けて戻ってきた。若くして詩人としての才能を開花させた彼は、その破天荒ぶりが度を超し、国王の親族の前で卑猥な詩を読んで怒りを買ったらしい。それでも国王から好かれていた彼は、国民に影響力のある大作を書き上げるよう命じられるが、酒と女におぼれる日々。そんな彼は、劇場で客のバッシングを受けていた1人の新人女優の中に、秘められた才能をみつける。彼女を大女優にするために、演技指導を申し出るのだが…

 なんとも強烈な映画である。天才詩人の生き急ぎすぎた人生と言ったところか。ジョニー・デップが、ロチェスター伯爵に惚れ込んで演じたと言うのだが、なるほど、彼らしいと思った。壮絶な人生である。

 酒と性欲におぼれた彼は、酒と性欲で身を滅ぼすこととなる。アル中と梅毒だ。美しかった彼は、晩年醜い姿となる。歩くのもままならず、当然女遊びももうできない。そして33才の生涯を終える。

 彼が最初に愛した女性は母親なのだろうか。母親との意味深なシーンもある。次に愛したのは間違いなく妻エリザベスだ。周囲に反対されたため、誘拐して結婚したと言う。そして最後に愛したのは、大女優となったエリザベス・バリー。通称リジーだが、妻と同じ名というのも面白い。醜い姿となり、死を待つだけの彼を、最後まで愛し続けて看取った妻。彼を深く愛しつつ、彼の子を身ごもりながらも、彼には見切りをつけ、縁を切った愛人リジー。二人の対比も面白い。リジーが、ジョンの演技指導でどんどん演技力が増していく様も興味深い。

 妻エリザベス役は、「プライドと偏見」で美しい長女ジェーンを演じたロザムンド・パイク。激しさを内に秘めた気品ある美しさを見せてくれる。女優リジー役は、「マイノリティ・レポート」のアガサこと、サマンサ・モートン。チャールズ国王役に、ジョン・マルコビッチ。ツケ鼻してかなりメイクアップしている。

 性描写も多いし、卑猥な表現、かなり露骨な男性器のオブジェも出てきたりするので、お子さまにはお勧めできない。大人でも嫌悪する人も多いだろう。だが、ジョニー・デップのディープなファンならば、一度は見ておいてもいいかもしれない。

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