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2008年10月13日 (月)

[映] キングダム/見えざる敵

 テロと戦うアメリカを描いた作品だが、舞台はアメリカではなく、サウジアラビア。キングダムというのは、この国のことらしい。敵地に乗り込んでテロの犯人を捜す4人のFBI捜査官の物語だが、アメリカが善とは言い切れない描き方は、最近の流れか。

 サウジアラビアの首都リヤド。外国人居住区で自爆テロが発生。現場にいたFBI捜査官2人も被害に遭い、彼らのためにも、テロの首謀者をつきとめるべく動く同僚。だが、アメリカからもサウジからも反対され… なんとかサウジ入りを認めさせ、5日間だけ捜査できるよう交渉。捜査のために現地入りした4人の捜査官フルーリー(ジェイミー・フォックス)、サイクス(クリス・クーパー)、レビット(ジェイソン・ベイトマン)、メイズ(ジェニファー・ガーナー)だったが…

 まず、冒頭で、石油利権がらみの、これまでのアメリカとサウジの歴史がざっと語られ、テロに至る経緯が紹介されている。確かにテロは許される行為ではないが、そうなったには理由がある。

 彼らはやる気満々で現地入りするが、体育館に隔離された上に、警護もバッチリついているし、捜査できるのは5日間だけ。テロの首謀者が監視していたと思われる場所を捜査したいと申し出ても、許されたのはたった5分。なにかと不自由な中、彼らは着々と成果を上げる。
 そして、彼らの捜査に忘れてはならないのが、現地の警官ファリスの存在。最初は複雑な心境だったようだが、次第に捜査官達ともうちとけ、彼らのために上司と交渉したり、彼らを警護したり、最後まで全力で協力してくれた。

 4人の捜査官のうち、1人は女性。イスラム社会に女性ということで、服装やらなにやらで束縛されることが多いが、その辺りはそれほど酷くは描かれていない。だが、王族との会合には参加不可。

 レビット捜査官役はジェイソン・ベイトマン。いつもコミカルな役が多いが、今回は珍しくシリアスな役。ジェレミー・ピヴン、リチャード・ジェンキンス(シックス・フィート・アンダーのナサニエル・フィッシャー)も出演。また、FBI捜査官役で、ピーター・バーグ(シカゴ・ホープのDr.ビリー・クロンク)が出演しているが、彼はこの映画の監督でもある。俳優としてだけでなく、脚本やプロデュースなど、制作サイドの仕事も精力的にこなしている様子。

 最後の30分ほどが、一番の見所だ。拉致されてしまったレビットを救出すべく、3人とファリスは敵地に乗り込む。どう考えても不利な状況。まさに死闘である。そして切ない最後のシーン。

 かなり激しい銃撃戦や、自爆テロなどの爆発シーン。人がたくさん殺されるので、PG12。ストーリー的にも、お子さまには勧められない。

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