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2008年11月 5日 (水)

[映] パンズ・ラビリンス

 去年のアカデミー賞で、とっても話題になっていた作品。メキシコ・スペイン・アメリカ合作ということで、全編スペイン語だ。SFファンタジーという分類になっているが、PG12。どういうこっちゃと思っていたら…

 1944年スペイン。内戦終結後も、独裁政権に抵抗する反乱組織が山間部に潜んでいた。彼らを追いつめようとするビダル将軍たちの陣営の元へ、臨月間近の女性と娘がやってきた。夫を戦争で亡くした彼女は、将軍に見初められ、結婚することになったのだ。冷たい将軍の元での生活は恵まれてはいたが、決して幸せとは言えず、娘オフィリアは幻想の世界へとのめり込んでいく…

と言うのが、大人側からみた映画のあらすじ。オフィリア側から見たあらすじは、ちょっと違った感じになりそうだ。

 戦争で父親を亡くしたオフィリアは、身重の母親と共に、新しい父となる将軍のいる山間部へやってきた。森の中で、昆虫の姿をした妖精と出逢った彼女は、自分は、地底にある魔法国王妃の生まれ変わりであると告げられる。満月の夜までに3つの試練を乗り越えれば、魔法国へ戻れると言われ、妖精に導かれるまま不思議な世界へと迷い込む…

 とても悲しい物語である。大人の視点で見れば、戦後の混乱期、レジスタンス軍と政府軍との争いに巻き込まれてしまった母娘の物語であり、つらく悲しい状況を乗り越えるため、少女は空想の世界へのめり込む。最後も悲劇で終わる。その悲しい物語を、子どもに語って聞かせる時、「でも実はね…」とファンタジーを繰り広げることにより、子どもの悲しみを、希望へと変えている作品のように思える。その手法がなんとも絶妙で、見終わった後、思わずうなってしまうのだ。

 音楽もまたすばらしい。唯一オフィリアのことを気にかけてくれるメルセデスが口ずさむ子守歌が、この映画のテーマ曲のようになっているのだが、哀愁漂う調べが、映像の暗さと相まって、悲壮感を出すと共に、暖かさも与えている。大人向けのファンタジーだ。

 この曲の着メロを作ってみたので、興味のある方はどうぞ。

http://www.ne.jp/asahi/mikey/showcase/music.htm

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