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2008年12月11日 (木)

[映] ウェイトレス

 ちょっと変わったノリの映画だ。フェリシティこと、ケリ・ラッセル主演。

 田舎町のダイナーでウェイトレスとして働くジェナ。彼女は、パイ作りの天才。嫉妬深い自己中の暴力夫から逃げ出すため、へそくりをためる毎日。ところが、計画実行の前に、妊娠が発覚。おまけに、逃げ出す口実のパイ・コンテストの参加も夫から許可がもらえず。何もかもうまくいかないことに落ち込んでいた矢先、新任の産婦人科医と親密な関係になり…

 ジェナの境遇は、かなり悲惨だ。ものすごい才能を持っているのに、田舎町のダイナーで埋もれている上に、夫はしょうもないヤツだ。束縛されていて、何も自由にならない。そんな状況の割に、ジェナにはそれほど悲壮感がない。かといって、楽天的という感じでもない。何というか、妙に淡々としているのだ。

 暴力夫のようだが、それほど恐れている風でもない。扱いには慣れている。相手の言う事を聞いていれば、とりあえずなんとかなる。ジェナは、ハイハイとなんでも言いなりになっているフリをする、妙に冷めた人間になってしまっている。

 産科医と親密になるが、彼にも妻がいる。自分だって不倫だ。そんな関係が長く続くわけもないのだが、とりあえずその時その時を楽しく過ごしたいがために、関係が続く。夫から逃げようとするが失敗し、へそくりも見つかってしまう。赤ん坊のせいだ、すべてこのタイミングの悪い妊娠が悪いと、お腹の赤ちゃんにも愛情を持てないジェナ。そんな、まさに逃げ場のない状況で、産気づく。

 最終的にはハッピーエンドなのだが、ジェナの気持ちや行動は、なんかわかったようなわからんような。妊娠のせいで夫から逃げられなくなったと思っていたジェナだったが、結果的には赤ちゃんのおかげで、夫から独立する勇気を持てたと言うことか。

 暴力夫役は、シックス・フィート・アンダーのビリー、キッドナップのナップこと、ジェレミー・シスト。同僚のドーン役のエイドリアン・シェリーが、この映画の監督だが、彼女は2006年に亡くなっている。この映画の公開が2007年なので、公開前に亡くなったのかな? 殺人ということなので… なんともお気の毒。ジェナの娘ルル役(最後のシーンのルルかな?)として、エイドリアンの娘が出演。

 パイ・コンテストの話がもっと出てくるのかと思ったが、これは最後にちょっと出てくるのみ。途中、様々なパイが出てくるのだが、特に最後のパイなど、毒々しい色で、あまり美味しそうに思えず。その辺り残念。ちょっと変わった雰囲気の映画だ。

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