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2009年1月15日 (木)

[映] シルク

 蚕の卵を求めて、フランスからはるばる日本に旅してきた青年のお話。映像と音楽が美しい。

 19世紀フランス。父に言われるまま軍隊に入り、戦地から戻った青年エルヴェは、美しい女性エレーヌと恋に落ちる。やがて2人は結婚。一方、村に製糸場を作ったヴァルダヴューは、新婚のエルヴェに、蚕の卵を入手するためアフリカへ行って欲しいと依頼。軍を辞めたエルヴェは長旅の末、無事持ち帰ることに成功。だが、やがて卵が病気になってしまったため、今度は病の広がっていない日本へ買い付けに行くよう頼まれたエルヴェ。新妻を置いて、再び旅に出た彼は、苦労の末、入手に成功するが…

 エルヴェが訪れた地は、信濃の国ということで、私の母の故郷でもあり、養蚕の話も聞いていたので興味深く見た。日本がとても神秘的に描かれていた。異国の地で、美女に惹かれるのはわかるし、映像も音楽もとてもすばらしく、そういう意味ではなかなかgood。

 だが、やはり日本人としては、日本での映像に少々疑問が。日本の闇のボス?原十兵衛役で、役所広司がいい味を出しているが、あんな山奥に住んでいて英語がペラペラという設定はどう考えてもおかしい。それに、エルヴェは多分フランス人なので、本当ならフランス語を話しているのではと思うのだが、それならばフランス語ペラペラってことか?
 原の妻がお茶を出してくれるのはわかるとしても、お客の前で夫の膝枕ってのは、まずあり得ないだろう。さらに、原が露天風呂に入るのはわかるが、妻までのんびり露天風呂に入って、お客(♂)に裸体をさらすなんて、考えられない。あの映像を見て、最初は娼婦か何かかと思ったが、後半、自分で妻だと言っていたので、ビックリ。重箱の隅をつつきだしたらキリがないが、あれは実際の映像ではなくて、もしかしたらエルヴェの願望からきた空想なのかもしれないと思った。

 ストーリーとしては、かわいそうなお話だ。なんと言っても、夫の心が自分だけに向いていないことに気づいてしまった妻から見れば、悲しい物語だ。だが、彼女は、夫の心を取り戻すための行動に出る。何もそぶりを見せずに…

 見終わってむなしさが残ったが、坂本龍一の音楽に救われた気がした。けれど、毎回毎回蚕の卵を入手しなくちゃならないのはなぜ? 

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