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2009年3月14日 (土)

[映] アメリカン・ギャングスター

 マフィア物好きにはたまらない内容。実在の人物がモデルで、マフィア側と、刑事側、双方の視点で交互に物語が進むのも面白い。

 68年NYハーレム。黒人ギャングのボス、バンピーが死亡。運転手から彼の右腕に登り詰めた男フランク・ルーカスは、独自のルートで高純度のヘロインを中国からベトナム経由で密輸。ブルーマジックと名付けて売りさばき、一大帝国を築き上げる。一方、汚職が当たり前の警察の中で、唯一不正を行わないために、周りから疎まれている刑事リッチー・ロバーツ。彼は、同様に不正を行わない刑事達を集めた、対麻薬組織の新チームのリーダーに抜擢され、麻薬密売組織摘発のため動き始める…

 マフィアと言えばイタリア系だが、フランク(デンゼル・ワシントン)は黒人として、黒人ギャングのボスであったバンピーを尊敬している。だが、ハーレムでは住民から慕われていたバンピーも、白人マフィアの連中からは軽く扱われていたことにも気づいている。自分はそれ以上になろうとする。実際、彼はバンピーを超えた。

 フランクは頭がいい。自分は決して麻薬に手を出さないし、高品質のヘロインを手に入れるため、自ら中国へ出向く。密輸手段も、ベトナム戦争を利用。田舎から親戚を呼び集め、組織を身内で固める。

 刑事側も面白い。リッチー(ラッセル・クロウ)は、刑事だが司法試験を受けている。周りは汚職が当然で、相棒までもがヤクに手を出しているし、押収した大金を届け出たために、変人扱いされている。だが、そんな彼にも転機が訪れる。決して不正を行わない姿勢が評価されるのだ。どこの警察署にも、1人くらいはそういう輩がいて、そういう刑事ばかりを集めたチームが作られる。そして、地道な捜査の結果、フランクを追いつめることに成功するのだ。この辺りは、どちらにも肩入れしているので、見ていてハラハラだ。

 だが、映画はここで終わらない。この後がまた面白い。マフィアのボスとして、時に殺人もいとわない男だが、普段は紳士である知的な男性を演ずるデンゼル・ワシントンは、まさに適役。マフィア物であり、刑事物でもある。見応え充分だ。

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