« 2009年3月 | トップページ | 2009年5月 »

2009年4月30日 (木)

[映] ミスト

 スティーブン・キング原作のホラー? 彼原作のホラーは、映画化するとハズされることが多く、今回はどうかなと思っていたのだが…

 メイン州の田舎町に住むデイヴィッド・レイトンと妻子。ある日、嵐で木が倒れ、窓が割れてしまう。ガラスを張り替えるため、また食料品の買い出しに、デイヴィッドは息子と街のスーパーへ。だが買い物の最中、突然店の周りは霧に覆われ、何も見えなくなってしまう。霧の中から血を流した男性が。一緒にいた人間が、霧の中で連れ去られたと言う… 霧の中には、得体の知れない怪物がいることもわかり、店から出られなくなってしまった人たち。そんな中、信心深いカモーディ夫人は、神の怒りによるものだと言いだし…

 キング原作のホラーは、映像化されると最後に安っぽい怪物がでてきて終わってしまうことが多く、あーまたかーと思うのだが、これはかなり最初の方でいきなりでてきた。しかも、巨大なタコの足みたいのやら、巨大なサソリ昆虫みたいの、プテラノドンもどき、巨大な蜘蛛などなど、かなり節操がないと言うか、なんでもアリで、どう考えてもB級ホラーである。

 だが、どうもこの物語の本質はそこではないらしい。非常時における人の心理、極限状態に置かれた人々の心理を描いた作品なのだ。主人公はデイヴィッドなのだろうが、彼よりも存在感のある人物がいる。マーシャ・ゲイ・ハーデン演ずるカモーディ夫人だ。彼女の、はじめは奇妙に思われた言動が、次第に人々の心をつかむようになる。群集心理の怖いところだ。そしてデイヴィッドたちは、誤った決断をする。

 デイヴィッド役に、パニッシャーのトーマス・ジェーン。カモーディ夫人役にマーシャ・ゲイ・ハーデン。アマンダ役に、ローリー・ホールデン(シールドのオリビア)。デイヴィッドと不仲の隣人役にアンドレ・ブラウアー(ホミサイドのペンブルトン)。オリー役に、トビー・ジョーンズ(ハリー・ポッターシリーズのドビー役)。ジム役にウィリアム・サドラー(ロズウェルのバレンティ保安官)。その他、ドラマ俳優がたくさん。

 デイヴィッドは、最後にも誤った判断をする。早まってしまうのだ。彼の最後の2回の判断が、私にはどうも理解できなかった。とはいえ、怪物ものにしては、楽しめた気がする。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年4月27日 (月)

[映] あの頃ペニー・レインと

 何がいいって、ケイト・ハドソンがすばらしい。彼女を見るだけでもいい。キャメロン・クロウ監督の実体験が元になっているらしい。

 大学教授の母に育てられ、飛び級して高校に入った少年ウィリアム。厳格な母のいいつけ通りに暮らしていたが、ある日、母親に反抗して家を出ていった姉アニタが残していったロックのアルバムを見つける。それ以来、ロックに夢中になった彼は、ロックの批評記事を書くように。それが認められ、新進バンド、スティル・ウォーターのツアー同行取材を任せられることに。15歳でツアーバスに同行したウィリアムは、バンドのメンバーや、グルーピーと親しくなり…

 70年代の薫りぷんぷんの、ノスタルジックな作品だ。15歳で大人の世界に飛び込んでしまったウィリアム。そんな彼のとまどいや、恋心、大人の嫌な部分を見て成長していく様が描かれている。

 ウィリアムはかなり特殊な環境に育ったようだ。厳格な母による英才教育。飛び級して上の学年へ行くことは、時間の無駄を省けるのだろうが、同い年の友達との交流という機会を奪う。そのことに何の疑問も抱かずに、母の言いつけ通りにしていたウィリアムからすれば、ものすごい冒険だったろう。戻ってきた彼は、身も心も成長している。

 ウィリアムの母役に、フランシス・マクドーマンド。ウィリアムの姉役にゾーイー・デシャネル。スティル・ウォーターのメンバーとして、ジェイソン・リー(「マイ・ネーム・イズ・アール」のアール・ヒッキー!)、ビリー・クラダップ。クリーム誌の編集長役にフィリップ・シーモア・ホフマン。そしてグルーピーの役で、アンナ・パキン。ケイト・ハドソンの役は、グルーピーの中でも別格の通称ペニー・レイン。彼女、ゴールディ・ホーンとはあまり似ていないと常々思っていたが、若い頃の映画を見るとそっくり。あのこぼれそうな笑顔を見ているだけでうっとりだ。

 流れる音楽もまたいい。ウィリアムはドラッグにおぼれないだろうか、無事に帰ってくるんだろうかと、すっかり母の立場で見てしまった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

[映] 魔法にかけられて

 2008年のアカデミー賞歌曲賞に3曲もノミネートされていたのに、受賞できなかった作品。ミュージカルだと思うのだが、それほど歌が全面に出てきてはいない。

 おとぎの国アンダレーシアに暮らすジゼル。ある日、王子様と出会って結婚することに。幸せな結婚を夢に見ていたジゼルは、幸せいっぱい… のハズが、二人の結婚で王位を失うナリッサ女王の罠にはまり、井戸に突き落とされてしまう。転落したジゼルは、現実のNYの町中に出没!

 ディズニーアニメが始まったのかと見ていたら、お姫様が現実の世界に飛び出してきた。この設定はなかなか面白い。いろいろなおとぎ話のパクリが満載だ。現代のNYで、御姫チックにしゃべるジゼルは、存在自体が面白い。ちょっとイッっちゃってるのではとさえ疑っていたロバートが、次第に彼女の純真さに惹かれるのもムリはない。

 ジゼル役にエイミー・アダムス。ロバート役にパトリック・デンプシー(グレイズ・アナトミーのデレクね)。エドワード王子役にジェームズ・マースデン。いかにもと言う感じの王子で笑える。ナサニエル役に、ティモシー・スポール(ハリー・ポッターシリーズのワームテール)。ナリッサ女王役にスーザン・サランドン。ナレーションはジュリー・アンドリュースだ。

 ミュージカルといっても、それほどしつこく歌うわけでもなく、子供と一緒に楽しめる作品だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

[映] グラン・トリノ

 クリント・イーストウッド主演、監督で、感動作と話題の作品。なるほど確かに感動的である。

 年老いたウォルトは妻を亡くし、1人質素な生活を送っていた。楽しみは、1人で飲むビール。ある日、彼の自慢の愛車グラン・トリノをアジア系の若者が盗みに入った。ライフルを構えて撃退するウォルト。だがそれは、隣に住むタイ人のタオとわかり…

 この物語、脚本がすばらしい。まずウォルトは、絵に描いたようなアメリカの頑固じじいである。朝鮮戦争での経験もあり、アジア系民族を良く思っていない。アジア系だけではない、とにかく自分と異質な者を受け付けないのだ。おそらく彼が若い頃は、自動車産業などで栄えていただろう街も、今では白人がごっそり引っ越してしまい、アジア系やヒスパニック系、黒人ばかりとなっている。それでもガンとして家を出ようとはしない。ついに隣人までもが、アジア人一家になり、眉をひそめる。

 こんな性格だから、息子達も寄りつかない。結構良い生活しているのに、まだオヤジの財産をアテにしていたりする。そこんとこウォルトもよくわかっていて、息子達とも疎遠になっている。そんな彼に転機が訪れる。隣人と親しくなるのだ。

 ここから先は、あちこち宣伝で詳しく語られすぎてしまっていて、映画を見たときの感動が減ってしまった気がする。是非、予備知識ナシに見てほしい。

 エンディングで流れる曲「グラン・トリノ」は、クリント・イーストウッドや、息子カイルたちの作品らしい。(クリント・イーストウッドのジャズ好きは有名だが、息子カイルは、ジャズのベース・プレイヤーらしい) 途中、あまり音楽が無く、淡々と進むのだが、その分、エンディングのこの曲がうまく効いている。 

 まさに「遠くの親戚より近くの他人」。最後はもの悲しいが、スカッとすることも確か。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2009年4月24日 (金)

[ド] ゴシップ・ガール

 これ、面白い。スーパードラマTVで始まったドラマだ。またセレブ高校生の恋愛物かとタカをくくっていたのだが、そう単純ではなさそう。メルプレばりのドロドロが見られそうで、日本でもヒットの予感。

 NYマンハッタンのアッパー・イーストサイド。この街の高校生の間で人気のブログに、「Sが帰ってきた!」と言う書き込みが。Sとは、セリーナ・ヴァンダーウッドセン。完璧なブロンド美人で、かつて学園の女王だった彼女は、1年前、突然街を離れ、コネチカットの寄宿学校へ行ってしまったのだ。その彼女が、これまた突然戻ってきた…
 セリーナの親友だったブレアは、彼女がいない間に築いた女王の座、そして恋人ネイトを奪われないかとヤキモキ。戻ってきたセリーナに冷たく当たるが、元のように親友に戻りたいと、突然街を離れたことを謝罪。二人の友情は元に戻ったと思われたが…

 なんとも複雑な高校生事情である。OCのクリエーターということで、キャラクターに共通点がある。セリーナはライアンをセレブにしたような感じだし、ハンフリー一家はコーエン一家を庶民にしたような感じだ。セレブ高校生が多いと言うのも共通だ。

 セリーナとブレアの溝は深そう。親友だったのに、何も言わずに街を去ったセリーナ。ブレアが怒るのは当然だが、どうやらそう単純な話ではないことがわかる。セリーナは、ブレアの恋人ネイトと浮気をしたことがあるらしい。ネイトも、ブレアよりもセリーナに惹かれている様子。そこへ、大人の事情も加わり、ネイトはブレアを捨てることができない。セリーナが1年間寄宿学校へ行っていたと言うのは、もしかしてネイトの子を妊娠してしまったためか? 出産を終えて戻ってきたのか? いずれ明らかになるだろう。

 さて、タイトルのゴシップガールだが、このブログの管理者と言うことらしい。誰なのかは謎なのだが、情報源がいろいろあるらしく、まるでパパラッチのようだ。これも、いずれ明らかになるのだろうか。IMDBを調べたところによると、どうやらこのゴシップガール、ヴェロニカ・マーズことクリスティン・ベルがやっているらしい! なんともピッタリの役柄だ。

 OCとメルプレを合わせたようなイメージだろうか。メルプレのメーガンこと、ケリー・ラザフォードが、セリーナの母役で出ている。今後がとっても楽しみなドラマだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年4月18日 (土)

[映] シューテム・アップ

 クライブ・オーエンが、それはもうご機嫌なアクションを見せてくれる。中身はほとんどないが、テンポの良さは抜群!

 夜のニューヨーク。ベンチに座る男。そこへ、何者かに追われ逃げる妊婦。男は彼女を助け、銃撃戦に。妊婦は産気づき、その場で出産。赤ん坊を取り上げた男は、2人を抱えて逃げるが、女は流れ弾に当たって死亡。やむなく赤ん坊だけ連れて逃げることに。だが追っ手はしつこく赤ん坊の命を狙う… 何者なのか、なぜ赤ん坊を狙うのか??

 訳がわからぬまま、派手なアクションが始まり、銃撃戦に。クライブ・オーエンのアクションはとても格好良く、様になっているのだが、赤ちゃんを連れて逃げるところは少々コミカルでもある。次第にこの男の過去、赤ちゃんと追っ手の関係などがわかってきて、一応筋は通っているのだが、それほど深刻な感じでもない。ストーリーよりもアクション重視の作品だ。

 だがとにかくこの銃撃戦はすごい。こういう戦い方があるのねと言う感じだ。この男、始終にんじんをかじっているのだが、このにんじんがまたポイント。にんじんだって武器になるのだ。これから、にんじんをポケットに忍ばせると言うのが流行るかもしれない!?

 やたら強く、銃のプロ、スミス役にクライブ・オーエン。彼と共に逃げる娼婦ドンナ役にモニカ・ベルッチ。悪役にポール・ジアマッティ。

 難しいこと考えず、とにかくスカッとしたい時におすすめ。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年4月12日 (日)

[映] デイ・ウォッチ

 ロシアの映画「ナイト・ウォッチ」の続編。前作でナイト・ウォッチとなった光の異種アントンが今回も主役。

 光と闇の異種たちは、力の均衡を守るため、それぞれナイト・ウォッチとデイ・ウォッチとしてお互いを監視していた。ナイト・ウォッチのアントンは、研修生スベトラーナと共に、老婆襲撃事件の犯人を追うが、それはアントンの息子イゴールだった… 光の偉大な異種スベトラーナと、闇の偉大な異種イゴールが戦えば、世界は消滅してしまう。それを阻止できるのは、運命のチョークだけ。果たしてアントンは、手に入れることができるのか?

 壮大なテーマの割には、チョークを手に入れれば万事解決という、少々単純なストーリーではあるが、前作同様、映像はすばらしい。ラストもなかなか見事。前作を見たときのような新鮮さはないが、ラストは個人的には気に入った。ただ、前作を見ていないと、おそらく訳がわからないと思うので、できれば続けて見ることをおすすめする。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年4月11日 (土)

[映] 団塊ボーイズ

 団塊ボーイズというタイトルも確かに面白いが、どちらかというとおじさんライダーズと言う感じで、中年の危機を迎えた4人の男性が、昔に戻って自由気ままにバイクのツーリングに出かける話だ。原題は、彼らのチーム名で「Wild hogs」。

 歯科医のダグは、若い妻と息子を持ち平和な生活を送る。趣味は週末、同世代の仲間とバイクに乗ること。彼らは、ウディの提案で、昔を思い出して自由気ままなバイク旅に出ることに。大好きなバイクにまたがり、意気揚々と出かけた4人だったが…

 なんとも楽しそうな旅の始まりだ。予定を決めず、気ままにツーリング。目的地はカリフォルニアのビーチ。ところが、途中でゲイのカップル×2と間違えられたり、暴走族(?)と対決するハメになったり… バカバカしいながらも、なかなか笑える。

 4人それぞれ悩みがあるようだ。残念なのは、それがもうちょっと詳しく描かれていたらと言う点。ダドリーがマギーに惚れるのはわかるが、マギーもダドリーに惚れるのはちょっとムリがある。暴走族とのバトルでも、もうちょっと頭を使い、それぞれの特技を生かしたりして楽しませてくれても良かったなとも思う。あれじゃ、ただのヨレヨレのおっさんだし、ジャイアンにやられっぱなしの、のび太だ。

 出演者はなかなか豪華で、ダグ役にティム・アレン。ウディ役にジョン・トラボルタ。ボビー役にマーティン・ローレンス。ダドリー役にウィリアム・H・メイシー。暴走族のリーダー役がレイ・リオッタなのだが、彼だってそういう世代、あの役はちょっとねぇ。ダイナーのオーナー・マギー役にマリサ・トメイ。最後にピーター・フォンダが締めてくれる。

 体力も落ちて、体型もすっかりメタボ。でもまだまだ人生半ばだ、がんばるぞーと言う世代。ガンバレ、おじさんライダーズ。バンザイ、おじさんライダーズ!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年4月 8日 (水)

[映] ジェシー・ジェームズの暗殺

 ジェシー・ジェームズとは、アメリカでは有名な列車強盗らしい。そんなことも知らず、スリリングな展開や、もしかして陰謀? などといろいろ想像していただけど、かなり大きくハズされた。

 兄フランクと共に列車強盗をしていたジェシー・ジェームズ。子どもの頃からジェシーのファンだと言う青年ロバートが仲間入りすることになるが、若い彼を子供扱いするメンバーたち。それでも、ジェシーに認められようと彼に近づくロバートだったが…

 一言で言うと、長いっ。タラタラと長すぎるっ。確かに、全体の雰囲気はなかなか詩的で格好良い。ブラピもジェシー・ジェームズになりきっているし、ロバート役のケイシー・アフレック(ベン・アフレックの弟だって)の演技はすばらしい。映画としての評価もなかなか高いようなのだが、個人的にはあまり楽しめなかった。

 まず、ジェシー・ジェームズがどんな人物なのかが全くわかっていない者にとっては、なぜこんな人物が英雄視されるのかがわからなかった。ロビン・フッドや、鼠小僧といったイメージなのだろうか、金持ちから奪い、貧しい者に与えると言うようなことから、英雄視されていたらしい。(どこまで真実かはわからないが) だが、この映画には、そのようなことはいっさい描かれておらず、列車強盗団の一味であること、行動がちょっとヤバい感じで歯止めがきかない怖さがあり、自分が捕まることを恐れて仲間を殺すような男である。

 一方、ボブ(ロバート)は、最初は気の弱い若者で、ジェシーに憧れ、近づく。彼の行動をまねてみたりする。だが、次第に憧れのヒーローの闇の部分が見えてくる。自分も成長し、したたかになってくる。仲間がどんどん殺され、次は自分たちかもと思うのも当然だ。そしてその時が来る。

 前半はタラタラとムダに長いが、終わり1/3はなかなか見応えがある。若気の至りで暗殺してしまったボブのその後だ。ジェシーは殺されたヒーローとして伝説となり、自分は卑怯者と軽蔑される。後ろから撃ったから卑怯者なのか? 武器を持たぬ者を撃ったから? だが、ジェシーは、このときを予期していたようでもある。自ら望んだようにも見える。

 とにかく、冒頭にジェシー・ジェームズがどういう位置づけなのか、さらっとでも説明を入れて欲しかった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年4月 6日 (月)

[映] 再会の街で

 コメディのイメージが強いアダム・サンドラーだが、今回は真面目なお話だ。911で妻子を失い、失意のあまり記憶を失った男を演じている。

 マンハッタンで歯科医を営むアラン。収入も良く、愛する妻と娘たちとともに、平穏な毎日。そんなある日、街で大学時代のルームメイト、チャーリーを見かける。しばらく音信不通だったチャーリーに話しかけるが、彼はアランの事を覚えていなかった…

 つらい記憶を封じ込めようとしているうちに、そのこと自体を忘れてしまうって、本当にあるんだろうか。こういう物語を見るたびに、911の後遺症がまだまだ続いているんだなと感じる。アランは、なんとかチャーリーを立ち直らせようと、あれこれ世話を焼く。

 アラン自身も満たされない物を感じている。家族は愛しているし、大切に思っているけれど、どうも全て妻に仕切られて束縛感を持っている。そんなアランが、チャーリーとつき合うことで、次第に自分の問題も解決していく。

 とはいえ、チャーリーの心の傷は深く、そう簡単に立ち直れる訳ではないと言う見せ方は、リアル。少しずつ、時間をかけて前へ進むのだろう。最後は、ホッとする内容だ。

 チャーリー役にアダム・サンドラー(ボブ・ディランみたいだなぁ)。アラン役にドン・チードル。精神科医役にリブ・タイラー。アランの妻役にジェイダ・ピンチェット・スミス(ウィル・スミスの奥さんだね)。判事役にドナルド・サザーランド。きっつーい受付嬢役でポーラ・ニューサム(リトル・ミス・サンシャインでも同じような役やってたねー)。

 全体として、チャーリーの問題の核心に近づくまでがちょっと長く、見ていて疲れるが、2人のふれあいが心温まる作品だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

[映] 大いなる陰謀

 政治がらみの陰謀のお話かなと、なんとなく想像はしていたけれど、アメリカの現実を見せられたようで、何とも切ない。

 ベテランジャーナリストのジャニーン・ロスは、大統領候補と考えられている上院議員アーヴィングに呼び出され、独占インタビューを頼まれる。彼が語り始めたのは、対テロ戦争のための新作戦。そのころ、若き兵士達が現地入りを命じられる。同じ頃、大学教授のマレーは、将来性があるにも関わらずやる気を失っている生徒トッドを呼び出し、かつての自分の教え子の話を始める。

 ジャーナリストと上院議員、戦争に送られる兵士、そして大学教授と生徒という3つのシーンが描かれているのだが、一見バラバラに見えるそれらの映像が、最後は意味を持って全てつながる。そしてなんともやるせなさが残る。

 対テロという名の下に、それぞれの立場が描かれている。自分の出世のために利用する上院議員、それを知っていながらも、手を貸さねばならない状況にいるジャーナリスト。国のためにと、学業半ばにして志高く志願した兵士。彼らの姿を、断腸の思いで見送る教授。

 上院議員役にトム・クルーズ。ジャーナリスト役にメリル・ストリープ。教授役にロバート・レッドフォード。兵士役にマイケル・ペーニャ(ワールド・トレイド・センターのヒメノ役が印象的だった)。上官役にピーター・バーグ(シカゴ・ホープのクロンク)。

 短いながらも、重いテーマの作品だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年4月 3日 (金)

無人販売

 藤枝に来て10数年。車を運転しなかった当時は、なんて不便な所なんだろうと思った。近くに店はないのにアパートの家賃は川崎より高かったし、市役所や保健センターと言った、転入者や乳幼児を持つ親が必ず行かなければならない場所が、えらく不便な場所にある。バスは1時間に2本だし、そこまでたどり着いても、戻ってくる時間にバスがあるとは限らない。乳児連れで自転車に乗るわけにもいかず、本当にどうしようかと思った。

 だが、「住めば都」とはよく言ったもので、そんな地での生活にも、すっかり慣れた。車も乗れるようになったし、友達もできた。周りにスーパーが何軒もできたし、駅前には映画館と図書館、なんて便利になったものだろう。シミジミ…

Photo

 なんて話はさておき、最近無人販売にハマっている。近所にはまだ農家がたくさんあるから、当然と言えば当然なのだが、無人販売があちこちにある。自転車で普段通るところだけでも、アクティブな無人販売が7~8カ所はある。農家の朝取りの野菜などが、100円前後で手に入るのだ、これを利用しない手はない。

Photo_5

Photo_3  最近の一番のお気に入りはここ↑。道沿いの民家の隅に置かれた、簡単な箱だ。料金入れの缶がついていたりする。でも、袋いっぱいのブロッコリーの小房やほうれん草が、みな100円。物によっては50円なんてのもある。なんて良心的なのだろう。トマト農家のトマトは、お店で買えば普通の値段だが、無人販売なら100円。

 人気の無人販売は、早く行かないと終わってしまう。昼前に行ったらもうこんな感じだ。手作りの漬け物やら、Photo_6お赤飯やら、まぁなんでもアリだ。ちゃんとした無人販売用ボックス(写真一番上)のものもある。オレンジ色のフードが目印。一応自動販売機のように、ちゃんとお金を入れないと扉が開かないようになっているので、「お金を入れないで品物だけ取ったと疑われやしないか」と言う不安は解消される。冷蔵機能があるものもあったりして安心と言えば安心なのだが、少々料金が高かったりする場合もある。

Photo_4 花の苗だって買える。これはさすがに初体験だったのだが、この近所だけでも2つある。みんなお庭が広いし、綺麗にしてるからね、当然か。

 

まんさいかんも安くて新鮮なのでよく利用するのだが、それよりもずっと安い。地産地消。その地で取れた物を食べるのが一番いいと聞いた。散歩も兼ねて、明日も無人販売巡りをしてみよう!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

[映] NEXT

 宣伝を見たときは、なかなか面白そうな題材だなと思って期待していたし、実際なかなか面白い場面もあるのだが、どうもストーリーがいまひとつ。2分先が見える主人公役をニコラス・ケイジが演じて話題になった作品だ。

 2分先の未来が見えるクリス。彼はこの能力を人に知られることを恐れ、3流マジシャンとしてひっそりと生活していた。だがある日、カジノで強盗を未然に防いだことから、FBIに目を付けられ、テロリストによる核攻撃阻止に協力するよう迫れる。はじめは断ったクリスだったが、親密になった女性をテロリスト一味に誘拐されてしまい…

 設定は面白いと思う。未来が見えると言っても2分まで。しかも自分に直接関係のあることだけだ。テロリスト阻止の協力要請があると言うのも、今時のストーリーだ。いろいろな想定をして未来を見て、うまく行った方法だけを実際にすることができると言うのは面白いし、それでもうまくいかないことがあると言うのも興味深い。ストーリー展開もなかなかいい。

 だが非常に残念なことに、肝心のテロ阻止のお話があまり出てこないのだ。なぜか強く惹かれるものがあり親密になった女性リズがらみのお話がメイン。それなのに、彼女が何者で、なぜ彼女に関する場合だけ、ずっと先の未来まで見ることができるのかは、謎のままだ。そして、これからと言うところで終わってしまう。これは、続編ができるのでなければ、かなり消化不良と言えよう。好評だったら続編を作るつもりだったのか?

 ニコラス・ケイジ、3流マジシャンということであの風貌なのだろうか。髪型なんとかしなさいと言いたい。リズ役ジェシカ・ビールと釣り合わなさすぎる。FBI捜査官役ジュリアン・ムーアも、存在感がなくて残念。ギャラクティカのサム役マイケル・トルッコが脇で出演。さらに、ピーター・フォークが出演しているが、これまた良いところナシ。

 ニコラス・ケイジ、出演作には事欠かないようだが、もう少し出る作品を選ぶべきではないかとさえ、思うようになってきた。一時期はかなりイケてると思っていたのだが、このままではBムービーの俳優になってしまう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年4月 1日 (水)

[映] ビー・ムービー

 蜂の物語なので、ビー・ムービーな訳だが、Bムービーとかけているのだろう。「サインフェルド」でお馴染みジェリー・サインフェルドが製作、脚本、主演の声を手がけている。2008年のアカデミー賞では、彼の演ずる蜂のバリー・B・ベンソンがプレゼンターとして登場して話題に(?)なった。

 大学を卒業したミツバチのバリーは、親友のアダムと共に職場見学。だが、彼らミツバチは決められた仕事しかできないと知り愕然とする。思い切って外の世界に飛び出したバリーは、花屋のバネッサと知り合う。スーパーの棚に並んでいるハチミツの瓶を見て、自分たちが人間に搾取されていたことを知り、人間相手に訴訟を起こすのだが…

 発想はなかなか面白い。人間社会を働き蜂に置き換えて風刺している辺り、まさにサインフェルドの得意部門だろう。人間相手に訴訟を起こし、苦労の末、勝利を勝ち取るが、働かなくなって初めて自分たちの仕事の重要性に気づく。

 まぁ、これはあくまでも風刺であって、ミツバチがハチミツを製造しているとか、蜂が人間と話をするとか、その辺りは実際とは違ってもいいだろう。アニメだし。確かに蜂には重要な役割があると言うのもわかる。だが、蜂が仕事をしないと花が枯れるとか、花粉をまけば花が咲く(花さかじいさんか?)と言うのは、やっぱりちょっとおかしいと言うか、納得行かない。ミツバチが話すのは許せて、花粉で花が咲くのはなぜ許せないのかと言われると、返事に詰まるのだが(^o^;。

 バリー役にサインフェルド。アダム役にマシュー・ブロデリック。バネッサ役にレニー・ゼルウィガー。相手側弁護士役にジョン・グッドマン。判事役にオペラ・ウィンフリー。バリーの母役にキャシー・ベイツ。その他、ラリー・キング(蜂のラリー・キング)やスティング、レイ・リオッタなどが本人役で登場。

 サインフェルドらしい皮肉、風刺がきいていて大人も楽しめるし、ファンタジーの部分もあるので子供も楽しめる。でもやっぱりBムービーかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年3月 | トップページ | 2009年5月 »