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2009年5月31日 (日)

[映] スタートレック

 スタートレックの新作映画ができたと聞いたときから、楽しみにしていた。今回は、若き日のカークの物語ということで、TOSより少し前の物語。お馴染みのキャラクターが、少し若い設定で登場していて、ファンにはたまらないだろう。よくぞ探したと言う感じで、元作品のイメージにピッタリだ。

 23世紀。エンタープライズ号が宇宙を航行中、ロミュラン船に攻撃された。船長が殺害され、船の指揮を任されたジョージ・カークは、乗員を救うために自らが犠牲に。その時、臨月だった妻は、医療船の中で男の子を出産。25年後、無鉄砲な若者ジェームズ・T・カークは、パイク艦長の勧めで宇宙艦隊へ入ることに。だが、彼のルールを無視したやり方が問題となり、配属は保留。友人のDr.マッコイの策で、なんとかエンタープライズに潜り込むことに成功するが…

 冒頭から宇宙船の戦闘シーン。しかも、自らが犠牲になって、他の乗員を助けると言うヒーロー、そして悲しみの出産シーン。なんとも劇的な誕生だ。どのようにして大人になったのかはわからないが、かなり無鉄砲な若者だったに違いない。飲んだくれて、艦隊士官の女性を口説こうとして喧嘩になるあたり、女癖も酒癖も悪い。勧められて艦隊に入ったものの、ルールを守らないので、そう簡単に昇進はできない。エンタープライズにだって、配属されたわけではなく、潜り込んだと言うところが面白い。だが彼には、天性の才能がある。危険察知能力、指導力は文句なしだ。無茶とわかっても飛び込む勇気があるし、やり遂げるガッツもある。彼の活躍は、かなり無謀な感じもするが、見ていて頼もしい。

 キャラクターもよく考えてキャスティングしている。若きスポック役にはザッカリー・クイント(ヒーローズのサイラーね)、現在のスポックは当然レナード・ニモイ。本当によく似ていてすばらしい。Dr.マッコイ役にカール・アーバン。ウーフラ役にゾーイ・サルダナ。スコット役にサイモン・ペッグ。スールー(日本ではカトーでお馴染みの役ね)役にジョン・チョウ。チェコフ役にアントン・イェルチン(TAKENでお馴染み)。ロミュランのネロ役で、エリック・バナ。よく見ないとわからないかも。また、スポックの母役で、ウィノナ・ライダー。久々に見たが、役柄のせいか、老けて見えた…

 ロミュランが、今までドラマに出てきたロミュランとずいぶん容姿が違っていてビックリだったが、これは復讐に燃えてスキンヘッドにしちゃったと言うことなのか。宇宙での迫力ある戦闘シーンや、時空を超えたストーリー展開に加え、お馴染みのキャラクターがイメージ通りで、TOSのファンも、そうでない人も楽しめる内容となっている。劇場で見られて良かった。

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[ド] シールド7 最終回

 ついに終わってしまったシールド。これまでやりたい放題だったビックたちストライクチームが、どうなるのかが気になるところだった。

 最初は、チームとして結束していた彼らも、認識のズレから次第に不信感が生まれるようになってきてしまった。保身のためにレンを殺してしまったシェーンと、それを知ってしまったビックとの間には大きな溝が。互いを傷つけあい、それでも一時絆を回復させる。だがそれも長くは続かず、お互いの家族を巻き込んでの攻防戦となり…

 元々、誠実な警官とは言えなかった彼ら。けれど、それまでは、一応筋の通ったチームだった気がする。大きく道を外れてしまったのは、同僚の殺害、そしてマネートレインが原因だろう。保身のためとは言え、同僚を殺したのは酷いし、ギャングの金を奪ったのは、どう考えてもまずかった。この二つが、後々まで彼らを苦しめることになり、破滅へと導いた。

 正義が行われたかと考えてみると、シェーンは自ら命を絶ってしまったし、ロニーは重罪で逮捕、ビックは苦手のデスクワークに縛り付けられ、家族とは会えず、相棒からは憎まれ… とうまく解決したようではある。だが、模範的刑事だった所長のウィムズは病気を抱え、長くはなさそう。そしてビックは、めげずに今後も彼流でなんでも切り抜けそうだ。やっぱり、憎まれ者世にはばかる?

 なんとも後味の悪いドラマだったが、妙にリアルで、見応えのあるドラマでもあった。今後も、どこかでビックの活躍が見られそうな気がする。

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2009年5月28日 (木)

[映] ウォーターホース

 ネス湖のネッシーは実在した!? と言うファンタジー作品。

 第二次大戦中のスコットランド。ネス湖のほとりに住むアンガスは、父が戦地から戻る日を心待ちにして、寂しい日々を過ごしていた。ある日、湖のそばで、不思議な石を見つけて持ち帰る。だがそれは伝説の動物ウォーターホースの卵だった…

 ファンタジーなのだが、戦争中ということで、雰囲気は少々暗い。その辺り、パンズラビリンスに通じるものがある。あそこまで悲しい物語ではないが。

 アンガスは、水が怖い。友達もいない、内気な少年だ。それが、ウォーターホースを育てることで、少し成長する。この辺り、ドラえもんの映画、「のび太の恐竜」とちょっと似ている。

 アンガスと、クルーソーと名付けられたウォーターホースとのふれあいは、ほほえましい。だが、やってきた軍隊や、下働きとしてやってきたモーブリーとの関係、父親のことなど、もう少し掘り下げて、展開があっても良かった気がする。ちょっと物足りないのだ。ウォーターホースの動きなどなかなかリアルなだけに、残念。

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2009年5月25日 (月)

[映] ヴァンテージ・ポイント

 派手なアクション、カーチェイス満載で迫力満点。短い作品だが、見終わった後はドッと疲れた。

 スペイン・サラマンカのマヨール広場に、テロ撲滅のサミットのためにやってきたアメリカ大統領。だが、大統領がスピーチのために演壇に立った直後、何者かに狙撃されてしまう。辺りは騒然とするが、直後に演壇が爆破され、パニック状態に。シークレットサービスのトーマス・バーンズは、犯人探しに奔走するが…

 前半のストーリー展開がなかなか斬新で、見応え充分。大統領の狙撃と演壇の爆破事件を、8人の視点から描くと言う変わった手法。まずはテレビ中継の視点。同じ瞬間を、今度はシークレットサービスのトーマスの視点から。そして大統領の視点から。また犯行に関わった人物の視点や、観光客の視点など、それぞれ見るポイントが微妙に違い、なかなか興味深い。

 トーマス役にデニス・クエイド。彼の相棒テイラー役に、LOSTのジャックことマシュー・フォックス。観光客役にフォレスト・ウィテカー。テレビ局のディレクター?役にシガニー・ウィーバー。大統領役にウィリアム・ハート。

 前半はとにかく見応え充分なのだが、後半、少々あっけないと言うか、物足りないと言うか。誰が犯行に荷担したのかはわかったのだが、「なぜ」の部分がイマヒトツ描き切れていなかったのが残念。トーマスも、1年前に大統領の盾となって負傷したことがトラウマになっているらしいことはわかるのだが、それがストーリーにあまりいかされていなかったし、冒頭に出てきた報道陣も、ちょっと絡んだだけで終わり。もうちょっと掘り下げて、うまく絡めて欲しかった。結局、トーマスはラッキーボーイ?

 少々の謎解きと、ふんだんなアクションが、短い時間で楽しめる。ただ、狙撃された人物のその後が気になる。

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[映] ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

 2008年のアカデミー賞で話題となり、ダニエル・デイ・ルイスが主演男優賞を受賞。なるほど、受賞にふさわしい、彼のための作品と言えよう。

 20世紀初頭のアメリカ。一攫千金を夢見て金を探していたダニエルは、偶然石油を掘り当てる。それ以来、油田を掘り当てて稼ぐオイルマンとして、息子と共に各地を渡り歩いていた。ある日、故郷の村に石油があると言う青年の話を聞き、さっそく調査へ。話が本当であったことを確信した彼は、辺りの土地を買い占め、村人の協力を得て石油採掘事業を始める。そのことで村も活気づき、金も儲けるのだが…

 ドラマ「ダラス」の、JRの父ちゃんたちや、そのまた父ちゃんたちの時代かなと思う。石油を掘り当て、がっぽり稼いでバンザイというお話ではない。稼ぐことを目的に始めた事業が、実際に成功したにも関わらず、最後に破滅してしまう。それは、彼の人間性の問題なのだろう。

 自分の体と少々の道具だけで始めた仕事。それが次第に大きくなり、ついに成功する。まさにアメリカンドリームだと思うのだが、この物語で重要な位置を占めているのが、息子との関わりである。息子と言っても、本当の息子ではない。若い頃、作業中に亡くなった男の赤ちゃんを、仕方なく育て、いつの間にか息子として認識されるように。それは、単に商売の道具として便利だったと言い訳していたが、決してそれだけではないハズだ。事故にあった時は、本当に心配していたし、ずっと二人で旅をしていたのだから、愛情だってあるはず。彼にはそれをうまく表現することができなかったのだと言う気がする。

 もう一つ、牧師イーライとの対立も興味深い。牧師といえども、かなり怪しげな若者である。新興宗教の教祖のごとく、自身が注目され、金を儲けるのが目的のようだ。当然、そのようなしたたか者は、ダニエルのような人間とうまく行くはずもなく、何度もモメた挙げ句、最後は共倒れ。イーライ役は、「リトル・ミス・サンシャイン」のドウェイン役が強烈だったポール・ダノ。

 ダニエルの人生を見ていて、やっぱり生きていく上で大切なのは人間関係なんだなと再認識。2時間以上あってかなり長いが、目が離せなかった。

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2009年5月18日 (月)

[映] セックス・アンド・ザ・シティ

 98年から始まり、6シーズン続いた人気ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の映画版。ドラマ終了から4年後の彼女たちがいた。

 一緒に住む家を探すキャリーとビッグ。やっと希望以上の物件を見つけ、購入。さらになりゆきで結婚しようと言うことに。中国からの養子を育てているシャーロット、郊外で義母の世話をしながら暖かい家庭を気づいているミランダは、キャリーの結婚を心から喜ぶが、俳優スミスを売り込むためにLAへで暮らしているサマンサだけは、素直に喜べないでいた。そして、結婚準備が着々と進む中、豪華な式に次第に疑問を抱き始めるビッグ…

 ドラマを見ていた者としては、そのまんまの4年後の彼女たちが見られて、とってもハッピーである。それ以上でもそれ以下でもない。4人それぞれがそれぞれの人生を歩んでいる姿に感動。

 結婚式の準備や、ドタキャンのエピソードは、まあありがちである。なぜここまできてキャンセルするかとか、どうしてそう簡単に仲直りするかとか、いろいろ文句はあるが、その辺はいいじゃないの(^o^;。世の中って案外そういうもんかも。最後にみんな幸せそうだったし。

 ドラマの続きということで、気分はドラマなのだけれど、スペシャルゲストとしてジェニファー・ハドソンが出演。唐突に登場した気もするが、まぁいいか。せっかくなんだから、歌ってくれたら… と思っていたら、エンディングでしっかり歌も披露してくれた。あと、ビッグって今まで本名出てきたっけ?? ジョン・ジェームズ・プレストンというらしい。

 さすがに番組開始当初から10年経っている訳で、みんな多少歳ををとったかなと言う気もするが、さすが女優さん、スタイルは相変わらずである。ビッグはちょっと腹出てたけどね。

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[映] 天使と悪魔

 金曜日、仕事帰りに映画でも見ようかなと思っていた日、ちょうど公開初日、しかもちょうど良い時間に上映しているということで、軽い気持ちで見に行った。こういう時は、近くに映画館があるって便利である。

 科学者たちが実験で反物質の製作に成功。だが、その直後、何者かによって盗み出されてしまう。同じ頃、ロバート・ラングドン教授の元へ、バチカンから協力要請の使者がやってくる。ローマ教皇が亡くなり、次期教皇選出のコンクラーベが行われていたが、有力候補である枢機卿4人が誘拐され、どうやら秘密結社イルミナティの仕業らしいことがわかり…

 反物質って、なんだかSFの世界のようだが、何かに接触すると途端に大爆発を起こす物らしい。超低温の容器の中に、浮いた状態で保管されている。これを使ってテロ攻撃という訳だ。そんな危険な物を作った割には、警備が甘いなと言う気もする。

 そしてバチカン。誘拐された枢機卿は、1時間ごとに1人殺すという予告が届く。ラングドンは教会に隠された謎を解き、枢機卿発見に尽くすと共に、反物質による爆破も止めねばならない。

 確か展開は早いし、爆破だの残酷な殺人だので、スリリングだ。だが、教授がバチカンを走り回らなくても良さそうな気もする。宗教の内容的なことはよくわからないが、ちょっと詳しい人ならわかりそうな謎解きだった。「ナショナル・トレジャー」の宗教がらみ版といった感じか。

 前作は、原作を読んでから見たので、映画に物足りなさを感じたが、今回は読んでいない分、純粋にスリルを味わうことができたが、それだけでお話に深みが感じられなかった。今から原作を読んで楽しめるだろうか。

 とはいえ、どんでん返しはそれなりに楽しめたので、娯楽作品としてはまぁまぁ。

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2009年5月14日 (木)

[ド] デクスター3

 シーズン3をとても楽しみにしていたのだが、FOXクライムは何を思ったか、最新のシーズン3を通常放送の前に全12話一挙に放送した。一度に見られるのはうれしいが、なんと贅沢な。連休初日だったこともあり、連休で一挙に見てしまった。

 シーズン1では、デクスターという人物の紹介、そして彼の家族の秘密が明らかになった。アイストラック・キラーがメインテーマ。シーズン2では、アイストラック・キラーの件は解決したが、今度は自身がベイハーバー・ブッチャーとして追われる身に。捜査の目をかわしつつ、私生活での問題も切り抜けた。

 そしてシーズン3。今回のテーマは、パートナー。私生活ではリサとパートナーになり、殺人鬼の面でもパートナーができるのだ。やっと全てを分かち合える相手が見つかったと思いきや、そううまくはいかない。だが、それもなんとか切り抜ける。

 デクスターは頭がいい。いつも控え目で、自分を強く主張することはないが、人を思い通りに動かす。仕事はいつも完璧で、準備もバッチリなら、最後のお片づけも完璧である。鑑識として信頼されているし、良き恋人であり、今後は良き夫、そして良き父親になるのだろう。彼のそういう面を見ると、殺人は正義のためにしているのだと思える。実際そうとも考えられるが、デクスター本人としては、正義の裁きを下すために殺すのではなく、殺したい衝動を抑えられない → 誰かを殺さねばならない → それならば極悪人を、と言うことのようだ。

 シーズンが進むにつれて、デクスターも成長している。早くもシーズン4が待ち遠しい。

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[映] ノーカントリー

 去年のアカデミー賞で4部門受賞した、コーエン兄弟の話題作。早くもWOWOWに登場である。殺し屋を演じたハビエル・バルデムの怪演が話題で、とても気になっていた。

 メキシコ国境近くに住むルウェリン・モスは、狩猟中、砂漠で車と数名の死体を発見。車には大量のヘロイン。そして近くに大金の入ったカバンを見つける。危険を承知で金を持ち帰ったルウェリンは、殺し屋アントンに追われるハメに… 事件の捜査にあたる老保安官エドだったが…

 麻薬がらみで銃撃戦となり全員死亡。ヘロインと金が残され、それを持ち去った男が殺し屋に追われる。まぁありがちな話である。何がこの作品を際だたせているかと言えば、間違いなく殺し屋アントンを演じたハビエル・バルデムだろう。彼に一般常識は通用しない。

 請け負った仕事は、何があってもやり遂げる。獲物は決して逃さない。その過程で邪魔者があれば殺す。でも、ターゲット以外は、殺すか否かをコインで決めたりして、気まぐれだったりもする。とにかく、敵に回してはいけないタイプである。

 ルウェリンとアントンの追跡劇が張りつめていて目が離せないのに対し、妙に脱力系なのがトミー・リー・ジョーンズ演ずる保安官エドである。彼はいい年であり、仕事にスリルを求めていない。できれば穏便に済ませたい口だ。若い頃は違ったのかもしれないが、今は違う。その彼が、重い腰を上げて捜査に乗り出す。ルウェリンを救うべく立ちあがるのだが…

 ルウェリン役にジョッシュ・ブローリン。アントン役にハビエル・バルデム。エド役にトミー・リー・ジョーンズ。ルウェリンの妻役にケリー・マクドナルド。アントンを止めようとして失敗したカーソン役にウディ・ハレルソン。

 追跡劇はスリリングで見応え充分。だが、ルウェリンがなぜそこまで金にこだわるのかが、ちょっとわからなかった。男の意地!? それにしても、ジョッシュ・ブローリンはここ数年良い作品に恵まれてるね。

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2009年5月11日 (月)

[映] バートンフィンク

 先日の映画の件もあるし、コーエン兄弟の作品ということで、とても期待して見たこの作品。正直、意味が良くわからず、見終わってしばらく考え込んでしまった。

 NYの劇作家バートン・フィンク。作品が好評だったため、一躍有名に。ハリウッドから声がかかり、映画の脚本を書くことになった。だがそれはB級レスリング映画。自分の書きたい作品とはほど遠く、なかなか書けないバートン。それにも関わらず、異様に期待している映画会社の社長。気が滅入るような薄汚いホテルにこもり、悶々としているバートンのところへ、隣室の男チャーリーがたびたび訪れるようになり…

 バートンは、自分の作品にイマヒトツ満足していないのに、観客には大人気。そしてハリウッドに呼ばれ、ものすごく期待されるのだが、全く作品が書けない。社長の希望は、単純なレスリング映画。マッチョなレスラーが戦えばそれでいいと言う感じだが、バートンが書きたいのはそんな作品ではないと言う辺り、コーエン兄弟の心の叫びというか、本心が描かれているのだろう。

 せっかく太陽いっぱいのハリウッドにやってきたのに、薄汚いホテルの一室にこもるバートン。この辺りも、因果な商売なんだよと言いたいのか。

 はがれてきた壁紙がネットリしている上に、隣人チャーリーが耳垂れに悩まされていたり、いつも癒されている壁にかけられたビーチの女性の写真が、最後に出てきたりするところを見ると、この物語はバートンの妄想なのかなとも思える。そう思えば、一夜を共にした女性が朝起きたら死んでいたことや、炎のチャーリーのシーンなども、わかる気がする。

 バートン役はジョン・タトゥーロ。隣室のチャーリー役にジョン・グッドマン。ホテルのベルボーイ役にスティーブ・ブシェミ。メイヒュー役にジョン・マホーニー(フレイジャーの父マーティンでお馴染み)。ベン・ガイズラー役にトニー・シャローブ(モンクね!)。社長秘書(?)役にジョン・ポリト(ホミサイドのクロセッティ刑事)。ドラマ「モンク」では、兄弟を演じたトニー・シャローブとジョン・タトゥーロ、ここでも共演していたんだね。

 よくよく見れば深いのかもしれないが、私にはおもしろさが良くわからなかった。残念。

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2009年5月 6日 (水)

[映] アイアンマン

 アメコミのヒーロー物と言うことで、戦闘シーンを楽しみにDVD借りてきた下の子。確かに戦闘シーンもあるが、単純なヒーローものとは違って、それ以外の部分は暗い部分も多い。ちょっと期待をハズされたようだったが、私としてはその方が深みが増してうれしい。

 軍事企業CEOのトニー・スターク。新兵器のデモンストレーションのために訪れたアフガニスタンで、武装勢力に拉致され、兵器開発を強要される。負傷しながらも、捕虜のインセンに助けられたトニーは、兵器を開発しているように見せかけ、脱出するためのパワードスーツを開発。命からがら脱出に成功する。だが、自社が作った兵器で人が殺されている現実に初めて気づいたトニーは、兵器製造を中止すると宣言。自分は研究室にこもってパワードスーツの開発に没頭するが…

 父親の築いた会社を譲りうけ、何の苦労もなく贅沢な暮らしをしていたトニー。頭脳明晰で、若くしてMITを卒業。若くして富と権力を、何の苦労もなく得てしまった人物らしく、非常に傲慢な男だ。

 だが、アフガンでの経験から、自分のしてきたことを嫌悪するようになる。戦争で金儲けをするのは間違っていると言うことに気づく。そして、自分の能力を使って、平和を守るためのヒーローになれるスーツを発明する。

 ちょっと疑問に思ったのは、こういう研究者タイプの人って、作業場にこもって開発している最中が一番幸せなんだと思う。そういう人物像と、巨大企業の傲慢なCEOと言う人物像が、どうもマッチしない気がする。天才発明家と言うことなので、そもそも経営に携わらなくてもよかったのではと言う気がするのだ。

 とはいえ、自身の経験から学んだ彼は、平和を守るためのスーツを完成。さっそくそれを使ってヒーローぶりを発揮。だがここで終わらず、アフガンでの出来事の裏事情を知ることになり…

 トニー・スターク役にロバート・ダウニーJr。彼の腹心オバディア・ステイン役にジェフ・ブリッジス。スキンヘッドにビックリだ。トニーの秘書役にグウィネス・パルトロウ。どうも彼女には合わない役のような気がしてならない。トニーの親友ローディ役にテレンス・ハワード。

 戦闘シーンのCGはなかなか迫力ある。アイアンマンが飛び立つシーンはペンギンみたいで笑えるが(^o^;、ヒーローになるにも練習が必要というあたりは、「アメリカン・ヒーロー」を思い出させる。ただの格好いいヒーローではなく、葛藤を抱えたヒーローというのはいかにもアメコミらしく、ロバート・ダウニーJrにも合ってる。続編を作るぞと言うエンディングなので、楽しみにしたい。

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[映] イーグル・アイ

 映画館へ行ったとき、予告編を散々見せられて気になっていた作品。スピーディかつスリリングな展開はすばらしいが、それだけと言う気がしないでもない。

 コピーショップの店員ジェリーに、ある日軍事用品がごっそりと届けられる。その直後、謎の電話がかかり、言う通りにしないと死ぬと脅される。同じ頃、息子を旅行に送り出した母レイチェルも、同様の電話で、言う通りにしないと息子が死ぬと言われ、やむなく従うことに。そしてジェリーとレイチェルは、声の指示通りに二人で行動することになるが…

 どこに行っても監視されていると言うのは、気づかなければ何でもないが、そうだと気づいてしまうと怖い。電話の声から突然指示されるようになり、訳もわからず追われて逃げるハメになるジェリーだったが、とりあえず反抗してみる。だが、何をやってもすぐに見破られ、結局思い通りに動かされてしまう。この時点で、彼にはまだ失うものはない。

 レイチェルはちょっと違う。息子を人質に取られているため、従わざるを得ない。息子を失う訳にはいかないのだ。

 二人で一緒に行動するうち、絆が生まれる。そしてジェリーは最後に、自分を犠牲にしてみんなを救うと言う行動に出る。彼はこの出来事を通して成長する。優等生だった兄と比べられて何かと劣等感を持っていたジェリーだが、彼は大器晩成タイプ?

 ジェリー役に今売り出し中のシャイア・ラブーフ。レイチェル役にミシェル・モナハン。捜査官(?)役にロザリオ・ドーソン。FBI捜査官役にビリー・ボブ・ソーントン。長官役にマイケル・チクリス。ジェリーのパパ役でウィリアム・サドラー。

 ここからはネタバレになってしまうのだが、ちょっと気になった点をつついてみたい。まず、アメリカ中でこの計画に利用された人間がたくさんいるようなのだが、ジェリーが利用された理由はただ一つ。死んでしまった双子の兄の代用品として、どうしても必要だった。つまり、兄の声紋や顔でロックしたシステムを、同じ姿形の弟に解除させることが目的。でも、この手のシステムは、個人をきっちり判別するようできているハズで、双子だからってだませないハズだ。まだ不完全かもしれないが、少なくともそう言う方向で改良しているものだ。それに、百歩譲って見分けられないほど顔がそっくりで、声もそっくりだったとしよう。だとしても、このコンピュータは、彼が双子の弟と知っている。知った上で利用したのだ。つまり、ロックした張本人ではない=解除できないと知っているのに、解除していることになる。これはコンピュータとしては少々おかしな行動ではないか?

 さらに、クライマックスシーン。レイチェルの息子たちの演奏するアメリカ国家のF(高いファの音だね)の音の振動数に反応して、レイチェルが身につけたクリスタル(?)を爆発させようと言うところ。アメリカ国家の最後の方のFの直前に、ジェリーが止めに入り… と言うことになっているが、アメリカ国家には、この前にもFがでてくるのだ。映画的にはここでと言うのが一番盛り上がるのだろうが、事実に反していて少々納得行かない。

 全体としてスリリングで楽しめる。展開もスピーディだし、娯楽作品としてはすばらしい。少々深みに欠ける気はするが、スカッとすることは間違いない。

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2009年5月 3日 (日)

[映] スラムドッグ$ミリオネア

 静岡県内でこの作品を上映しているのは、今のところ4カ所だけらしい。今年のアカデミー賞で一番の話題作。作品賞、監督賞、脚本賞など8部門も受賞した作品なのに、この扱いは酷すぎる。近くでやっていないとなると、ますます見たくなる天の邪鬼。サールナートホールは、ミニシアターなので混雑が予想される。連休だしと、思い切って夫と二人でTOHOシネマ・サンストリート浜北へドライブすることになった。

 早起きして出発。やっとの思いでたどり着いたサンストリートは、何もないところにぽっかり出来たオアシスのようだった。内容的には清水のエスパルスドリームプラザと同様なのだが、駐車場が無料というのは非常にありがたい。肝心のTOHOシネマも、広く落ち着いた雰囲気で、シアターの作りが少々変わっていてまるでスタートレックの戦艦内部のよう。グッズ売り場には、映画の英語セリフ集本がたくさんあったので、思わず購入。ネットで座席の予約もできるし、シネマイレージもあるしで、至れり尽くせり。なんと言っても、上映作品が多いのがうれしい。こういう映画館が近くに欲しかった… どんなにサービスが充実したって、見たい映画が上映されていなけりゃ、行かれないんだよ、そこんとこわかってないね>シネ・プレーゴ

 と言う訳で、前置きが長くなったが念願のスラムドッグ&ミリオネア。さすがに話題になった作品だけあって、見応え充分。個人的には、今年見た中で一番のヒット作だ。

 インドの拘置所で取り調べを受ける青年ジャマール。拷問まで受ける彼は、直前まで人気番組「ミリオネア」に出演、あと1問で2000万ルピー獲得というところまで来ていた。スラム出身で何の教育も受けていない彼が、答えられる訳がないと考えた司会者が、不正をしていると疑い、警察に通報したのだ。だが拷問を受けても、不正はしていない、答えがわかったのだと言い張るジャマール。そして彼は、自分が答えを知るに至った経緯、自身が生き延びてきた過酷な半生を語り始めた…

 最初っからかなり強烈だ。拷問され、尋問されるシーンと、彼がミリオネアに出演するシーン、そして彼の生い立ちが、交互に映し出される。

 スラムでの生活は過酷だ。だが、兄サリームと仲良く助け合って生き延びてきたジャマール。何度も修羅場をくぐりぬけ、たくましく、したたかに成長する。だがその間、ずっと彼の心の支えであった少女がラティカだ。彼らの成長とともに、インドも変わった。スラムだった場所に、大きなビルが建つ。そして3人の関係も変わる。

 観光客相手にビジネスをする辺りは本当にたくましいし、いつまでもラティカへの想いを持ち続けるジャマールの純真さはほほえましい。最後のジャマールとサリームは、まさに天国と地獄という感じだが、非常に印象に残る結末だ。最後にみんなでダンスしてしまうシーンには苦笑したが、いかにもインドらしい。

 こういう作品を上映しないで、何を上映するんだという気がする。苦労して見に行った甲斐があったと言うもんだ。

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2009年5月 1日 (金)

[映] バーン・アフター・リーディング

 毎月1日は映画の日(1000円!)と言うことで、仕事の後、藤枝シネ・プレーゴへ行くことにした。したのはいいが、見たい映画がない… だいたい、この品揃え(って言わないか)はいったいなんだ? スラムドッグ$ミリオネアもミルクも、フロスト×ニクソンも、アカデミー賞で話題になった作品が全然ないって、どういうことだっ! 期待していた映画館なのに、ここの上映作品を選ぶ基準って何なのっ!

 グラン・トリノは見てしまったし、残る選択肢はバーン・アフター・リーディングしかない。しょうがない、これを見てみるか。そんな感じで見に行ったのだが、これ、なかなか面白い。出演者が豪華なだけじゃない、コーエン兄弟の作品なのだ。

 仕事を干されてしまったCIA分析官オズボーン。妻ケイティは、元財務省連邦保安官ハリーと浮気中で、離婚を考えていた。離婚に有利になるようにと、夫のパソコンからCAIの情報を入手。ところがその情報を入れたCD-ROMをフィットネスセンターに置き忘れてしまった! たまたまそれを見つけた従業員のチャドとリンダは、それをネタにオズボーンから金をゆすろうと計画するのだが…

 オズボーン役にジョン・マルコビッチ。妻ケイティ役にティルダ・スウィントン。冷たい女医ぶりがなんとも似合ってる。彼女と浮気をしているハリー役にジョージ・クルーニー。大ぼら吹きのエロおやじだ。フィットネスセンターの従業員チャド役にブラッド・ピット。これまたおバカ丸出しの若造。整形費用を捻出したいがために、チャドと手を組むリンダ役にフランシス・マクドーマンド。見た目より中身を磨きなさいと言いたい。CAIの幹部役に、デヴィッド・ラッシュ(「俺がハマーだ」懐かしい~)、J・K・シモンズ(OZのシリンガー)。

 登場人物みんなおバカだ。CIAの幹部までコミカル。なんだかんだで、みんなちょっとずつつながっていて、あちこちこんがらがって騒動に発展するのだが、最後は妙にスッキリ!? みんな自分勝手でおバカ、ホントにしょうもない奴らなのだが、最後に得をしたのは女性たち? コミカルなんだけど犯罪もの。犯罪ものと言っても正義とか悪とかそういう次元のお話ではない。エンディングの歌「CIAマン」もなかなか皮肉がきいてていい。

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