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2009年5月25日 (月)

[映] ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

 2008年のアカデミー賞で話題となり、ダニエル・デイ・ルイスが主演男優賞を受賞。なるほど、受賞にふさわしい、彼のための作品と言えよう。

 20世紀初頭のアメリカ。一攫千金を夢見て金を探していたダニエルは、偶然石油を掘り当てる。それ以来、油田を掘り当てて稼ぐオイルマンとして、息子と共に各地を渡り歩いていた。ある日、故郷の村に石油があると言う青年の話を聞き、さっそく調査へ。話が本当であったことを確信した彼は、辺りの土地を買い占め、村人の協力を得て石油採掘事業を始める。そのことで村も活気づき、金も儲けるのだが…

 ドラマ「ダラス」の、JRの父ちゃんたちや、そのまた父ちゃんたちの時代かなと思う。石油を掘り当て、がっぽり稼いでバンザイというお話ではない。稼ぐことを目的に始めた事業が、実際に成功したにも関わらず、最後に破滅してしまう。それは、彼の人間性の問題なのだろう。

 自分の体と少々の道具だけで始めた仕事。それが次第に大きくなり、ついに成功する。まさにアメリカンドリームだと思うのだが、この物語で重要な位置を占めているのが、息子との関わりである。息子と言っても、本当の息子ではない。若い頃、作業中に亡くなった男の赤ちゃんを、仕方なく育て、いつの間にか息子として認識されるように。それは、単に商売の道具として便利だったと言い訳していたが、決してそれだけではないハズだ。事故にあった時は、本当に心配していたし、ずっと二人で旅をしていたのだから、愛情だってあるはず。彼にはそれをうまく表現することができなかったのだと言う気がする。

 もう一つ、牧師イーライとの対立も興味深い。牧師といえども、かなり怪しげな若者である。新興宗教の教祖のごとく、自身が注目され、金を儲けるのが目的のようだ。当然、そのようなしたたか者は、ダニエルのような人間とうまく行くはずもなく、何度もモメた挙げ句、最後は共倒れ。イーライ役は、「リトル・ミス・サンシャイン」のドウェイン役が強烈だったポール・ダノ。

 ダニエルの人生を見ていて、やっぱり生きていく上で大切なのは人間関係なんだなと再認識。2時間以上あってかなり長いが、目が離せなかった。

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