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2009年5月 3日 (日)

[映] スラムドッグ$ミリオネア

 静岡県内でこの作品を上映しているのは、今のところ4カ所だけらしい。今年のアカデミー賞で一番の話題作。作品賞、監督賞、脚本賞など8部門も受賞した作品なのに、この扱いは酷すぎる。近くでやっていないとなると、ますます見たくなる天の邪鬼。サールナートホールは、ミニシアターなので混雑が予想される。連休だしと、思い切って夫と二人でTOHOシネマ・サンストリート浜北へドライブすることになった。

 早起きして出発。やっとの思いでたどり着いたサンストリートは、何もないところにぽっかり出来たオアシスのようだった。内容的には清水のエスパルスドリームプラザと同様なのだが、駐車場が無料というのは非常にありがたい。肝心のTOHOシネマも、広く落ち着いた雰囲気で、シアターの作りが少々変わっていてまるでスタートレックの戦艦内部のよう。グッズ売り場には、映画の英語セリフ集本がたくさんあったので、思わず購入。ネットで座席の予約もできるし、シネマイレージもあるしで、至れり尽くせり。なんと言っても、上映作品が多いのがうれしい。こういう映画館が近くに欲しかった… どんなにサービスが充実したって、見たい映画が上映されていなけりゃ、行かれないんだよ、そこんとこわかってないね>シネ・プレーゴ

 と言う訳で、前置きが長くなったが念願のスラムドッグ&ミリオネア。さすがに話題になった作品だけあって、見応え充分。個人的には、今年見た中で一番のヒット作だ。

 インドの拘置所で取り調べを受ける青年ジャマール。拷問まで受ける彼は、直前まで人気番組「ミリオネア」に出演、あと1問で2000万ルピー獲得というところまで来ていた。スラム出身で何の教育も受けていない彼が、答えられる訳がないと考えた司会者が、不正をしていると疑い、警察に通報したのだ。だが拷問を受けても、不正はしていない、答えがわかったのだと言い張るジャマール。そして彼は、自分が答えを知るに至った経緯、自身が生き延びてきた過酷な半生を語り始めた…

 最初っからかなり強烈だ。拷問され、尋問されるシーンと、彼がミリオネアに出演するシーン、そして彼の生い立ちが、交互に映し出される。

 スラムでの生活は過酷だ。だが、兄サリームと仲良く助け合って生き延びてきたジャマール。何度も修羅場をくぐりぬけ、たくましく、したたかに成長する。だがその間、ずっと彼の心の支えであった少女がラティカだ。彼らの成長とともに、インドも変わった。スラムだった場所に、大きなビルが建つ。そして3人の関係も変わる。

 観光客相手にビジネスをする辺りは本当にたくましいし、いつまでもラティカへの想いを持ち続けるジャマールの純真さはほほえましい。最後のジャマールとサリームは、まさに天国と地獄という感じだが、非常に印象に残る結末だ。最後にみんなでダンスしてしまうシーンには苦笑したが、いかにもインドらしい。

 こういう作品を上映しないで、何を上映するんだという気がする。苦労して見に行った甲斐があったと言うもんだ。

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受信: 2009年5月 8日 (金) 12:32

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