« [ド] マルコム in the middle 7 最終回 | トップページ | [映] ターミネーター4 »

2009年6月15日 (月)

[映] ヴェニスの商人

 有名なシェークスピアの作品である。。中学生の頃、簡略版を読んだことがあり、話の概要は知っていた。英語劇でバッサーニオ役を演じたこともあるのだが(^o^;、彼がどんな役割だったのか、すっかり細かいところを忘れてしまっていた。たまたま民放の深夜枠で放送されていて、アル・パチーノの名前を見つけてしまったので、ついつい見てしまった。

 1596年のヴェニス。財産を使い果たしてしまったバッサーニオは、ベルモントに住む美女に求婚するため、資金を親友アントーニオに借りに行く。だが、アントーニオは貿易商。全財産は船の積み荷となって世界各地の海に出払っていた。そこで、ユダヤ人金貸しのシャイロックに借金を頼みに行く。シャイロックは、アントーニオの肉1ポンドを担保に、3000ダカットを貸すことを提案。これを承諾し、その金を持って求婚に行くバッサーニオだったが…

 お馴染みのストーリーである。予想通り、シャイロック役がアル・パチーノ。アントーニオ役にジェレミー・アイアンズ。バッサーニオ役にジョゼフ・ファインズ。そうそうたるメンバーである。非常に残念な事に吹き替えだったので、アル・パチーノの声を聴くことができなかったのだが、名優揃いでもあり、見応えは充分だった。

 だが、学生の頃には全く気づかなかった、ユダヤ人に対する偏見に、大きなショックを受けた。彼らがどんな風に扱われ、どんな思いをしてきたのか。キリスト教=善であり、それ以外の宗教は悪であると言わんばかりの物語。ユダヤ人は人でないと言わんばかりの扱い。そんな環境の中で、シャイロックがアントーニオたちに敵意を持つのもムリはない。

 確かにシャイロックの行動は行き過ぎだった。仕返しのチャンスに飛びついてしまったのだが、限度を超えてしまった。だが、最後に受けた仕打ちはもっと酷い。なんだかうまくごまかされて、全て巻き上げられてしまったように見える。しかも、改宗まで強要されて。ハッピーエンドのように描かれているが、それはキリスト教信者のエゴであり、あまりに一方的な見方だ。

 シャイロックの娘もよくわからない。父を捨て、自身の宗教も捨て、あっさり恋人と駆け落ちしてしまう。シャイロックの怒りの原因でもあるが、本人は父の様子を、まるで人ごとのように語る。父親によっぽど酷い扱いをされていたのか。

 そして何よりわからないのは、バッサーニオ。財産使い果たしておいて、金がいるからと親友に金を借りさせるって、いったいどんな男? 求婚にお金がいるって、成功したからいいようなものの、失敗したらどうするつもりだったのか。返すアテはないだろう。金が必要なら自分で借りろと言いたい。親友を危険な目に遭わせておいて、シャイロックを責めると言うのは偽善者な気がする。

 と、アル・パチーノファンとして、シャイロック側から見てみるのもなかなか面白い。

|

« [ド] マルコム in the middle 7 最終回 | トップページ | [映] ターミネーター4 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [映] ヴェニスの商人:

« [ド] マルコム in the middle 7 最終回 | トップページ | [映] ターミネーター4 »