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2009年7月31日 (金)

[映] ハリー・ポッターと謎のプリンス

 シネ・プレーゴのスタンプカードがいっぱいになり、1回無料で見られるのだが、期限が8月ということで、なんだか気になって、そうだハリー・ポッターを見に行こうということになった。親と出かけたくないお年頃の下の子を、強引に引っ張って。

 デスイーターたちの暴挙が続くロンドン。ハリーは、ダンブルドアから、彼の記憶を見せられる。それは、まだ幼かったヴォルデモート… トム・リドル …との出会い。
 ホグワーツに戻ったハリーは、新しくやってきた教授スラグホーンが担当することになった魔法薬学を受けることに。教科書を持っていなかった彼は、教室に残されていた古い本を借りるが、これには書き込みがしてあった… そして「混血のプリンス」という署名。この教科書の書き込みのおかげで、良い点を取ることができたハリーだったが…
 一方、ドラコは、ヴォルデモートから重大な任務を与えられた。彼の任務とは…

 原作である第6巻は、ものすごく暗い内容だ。デスイーターが勢力を増しているにもかかわらず、魔法省はそれを認めようとしない。ダンブルドアは、なんとかヴォルデモートを倒すため、彼のルーツについての、自分の記憶、スラグホーンの記憶など、あらゆる情報をハリーに与える。そして、ヴォルデモートが、何度も生き返れるように自分の命をいくつもに分けた分霊箱を探して破壊すると言う使命をハリーに負わせる。
 一方、ヴォルデモート側は、ドラコに、ダンブルドア暗殺を命ずる。そのために、デスイーターたちをホグワーツに呼び集める策を練る。

 だが、どうも映画版は、印象的なシーンを並べただけで、薄っぺらい。今回、今までのシリーズ作品の中で一番つまらない映画だったように思う。原作が深いだけに、かなり残念。
最終話である第7巻は、映画では前後編に分けるようなので、もう少し期待できるかな。

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皆既日食 in 中国 ~番外編~

 前述の出発編から帰国編までで、書きそびれたことを少々書いておきたいと思う。

<四つ星ホテル>
 今まであまりホテルの星の数なんて気にしたことがなかった。星の数って、何を基準に決めているんだろうと思う。以前、日本で、ものすごい酷いビジネスホテル(このホテルについては、いつか書きたいと思うのだが)に泊まったことがあるが、それ以外、それほど酷いと思ったことはない。
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 南京のホテルに着いて外観を見たときは、さすが四つ星、すごく立派と感じた。部屋は常識的な広さ。日本で庶民が泊まる普通のホテル、ツインルームと同様。だけれど、よくよく見ると、窓ガラスは薄汚れ、壁紙ははがれかけ、天井にはシミ。浴室に至っては、隅に黒いカビが。浴槽もあまり綺麗に掃除している感じではない。それでも、サービスでペットボトルの水が置いてあったし、冷蔵庫もある。テレビでは、日本のNHK-BSが見られたので、何の不自由もなかった。映画専門のチャンネルもあったりして、英語でしゃべっているところに中国語の字幕つきと言うのが、なんとも面白かった。

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 ところが、桐城のホテルは少々違う。外観もショボい感じだったが、エレベーターは2つしかない上に、なかなかやってこない。部屋には冷蔵庫がない。トイレットペーパーは前述の通り、かなり少な目。トイレでは、怪しい水の音。英語は通じない。別に一泊するだけだし、贅沢な事を言わなければ、全く問題はないのだが、同じ四つ星というところがどうもひっかかる。

<トイレ事情>
 一番気になったのはトイレ。小さな店のトイレが汚くてもしょうがないと思う。だが、立派なビルの綺麗なトイレも、個室の中はかなり劣悪。
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 紙がないのは当然なのだが、酷く汚れていたり、洋式なのに便座がなかったり、ドアが閉まらなかったり、カギが閉まらなかったり。それにトイレの向きが少々気になった。場所によって向きが違うのだ。トイレットペーパーホルダーの設置場所も、トイレによってずいぶんと違う。後ろについているところもあり、何も考えていないのかと疑問に思った。ま、紙がついていないのだから、あまり関係ないか。中国へ旅行の際は、ティッシュをたくさん持参するべし。

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 昔ながらのトイレらしい。建物が歴史ありそうなので、これは許せる。と言うか、こういうトイレも、そのうち見られなくなってしまうのかなと思う。だが、どこでもそうなのだが、むき出しの汚物入れには少々抵抗有り。どうも、中国の方々は、汚れたから掃除しようとか、壊れたから直そうとか、汚らしいから見えないようにしておこうとか言う発想がないらしい。細かいことは気にしないと言うことか。

<お金、物>
 通貨は元。この下の単位もあるらしいのだが、お目にかかったことはなかった。ペットボトルの飲み物が5元(70円くらい)。アイスの類が3元(42円くらい)。レストランで注文するビールは、20元(280円くらい)。かなりふっかけてる気もする。南京国際空港の免税店では、ポッキーやプリッツと言った、グリコ製品の現地味製品がたくさんあったのだが、12個入りで110元(1540円くらい。1個辺り128円)。これも割高な感じ。

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 ペットボトルは、日本でよく買うのは500mlの物だと思うが、これくらいのサイズの物も、何種類かあるようで、550mlだの450mlだの、あまり統一されていない様子。ミネラルウォーターのペットボトルは、あまりに素材が柔らかすぎて、蓋(これがまたうまく開かない)を開けるときに握りつぶしてしまいそうになる。開けやすいように工夫しようとか、丈夫な素材にしようとか、そういう発想もなさそう。

 自販機は一度も見かけなかった。ホテルの中にもないし、南京市内にもない。あるのは、ペットボトル用の冷蔵庫で、必ず対人販売。あまりの厚さに冷たい飲み物が欲しくなるのだが、あまり冷えていない。節電? それとも足りない? 冷たい物を飲む習慣がないとか?

 両替をどのくらいして行ったら良いのか迷ったのだが、今回のツアー、食事が全部コミだったので、土産物と飲み物くらいで済むだろうと考え、2万円だけ換金。最後に南京空港で土産物を買って使い切ったので、ちょうど良かった。

<交通>
 昔見た中国の映像では、みんな自転車でと言う風景だったが、さすがに車が増えたのだろう。バスも、少し前までは日本製だったが、最近は国産になってきたとのこと。例の虫の触覚のようなミラーのバスである。私たちが利用したマイクロバスも、ピカピカの新品。中もピカピカだったのだが、新しい樹脂の臭いなのか、異様な臭いに閉口。座席の上の方にエアコンの吹き出し口とライトが装備されているのだが、一カ所、向きが反対に取り付けられている物を発見。間違っちゃったけど、ま、いっか~ということか。どうも細かいことは気にしない感じである。

 車道はえらく広い。さすが大きな国。そして、自転車も、バイクと一緒に車道を堂々と走る。これがすごい。自転車も、バイクと一緒に道路のど真ん中で左折待ち(日本で言うところの右折待ち)しているのだ。どうやら一番端のレーンはバイクや自転車用のレーンらしい。そして、バイクには2人乗り、3人乗りが多かった。電動バイクも結構多い辺り、意外とエコ。電動自転車、電動リヤカーもあったらしい。

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 とってもいいと思ったのは、南京で見た信号。待ち時間が秒数で表示される。写真の信号は、今赤信号待ちで、あと8秒ほどで青に変わる予定。青信号や黄色信号も、あと何秒続くか表示される。

<気候>
 たった5日間、しかも南京近辺にいただけなので、広い中国全土の気候を語る訳にはいかないが、少なくともこの5日間は暑かった。この辺りの夏はかなり暑いらしい。日食当日および最終日は曇り→雨だったので過ごしやすかったが、最初の3日間は本当に暑かった。連日40℃近い。夕方になっても30℃を下回ることはなかった。

 だが、バスや、ホテル、レストランなどの建物の中は、これでもかと言うほどエアコンが効いていて、寒いくらい。羽織る物を持っていた方がいい。都心部では、大きな建物はエアコンがギンギンなのだが、田舎に住む人々はエアコンとは無縁のようだ。嬉子湖の辺りや、桐城市で見た昔ながらの家に住んでいる人々は、昼間は家の軒先(と言うのか? 土間?)で裸で涼んでいたりした。そして夕方、涼しくなってから人々が動くのだろう。商店街は8時過ぎても開いていたし、繁華街の夜は子供もいたりしてかなり賑わっていた。

<街並み>

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 南京は大きな都市だ。未だ開発中という感じではあるが、道路は広いし、立体になっていたりして、車がかなり多い。ビルもたくさんあるし、都会。だが、新幹線に乗って少しすると、景色は一変する。

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 新幹線に乗っている間、ほとんど景色が変わらなかった。ずっと田圃や畑、植林されたと思われる木々。田圃も、おそらく手植えなのだろう。日本の田圃のように綺麗に四角く区切られてはいない。思い思いの形をした田圃の間に、時折思い出したように畑もあったりして、なんとも不思議。

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 桐城市内は、南京とはずいぶん違って、田舎町な感じだ。道路が広いのは同じだが、整備された感じがない。そして気になったのが壁の落書き。スタンプも多い。この番号、どうやら電話番号のようで、偽造パスポート屋など、怪しげなものらしい。日本で言うところのピンク散らしみたいなもんか。鶏の丸焼き、とっても美味しそうだったのだが、さすがに市内観光の途中で買っても食べられないので断念。

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 古い通りを歩いたのだが、古いミシンを使った服の仕立てかお直し屋さん、雑貨屋さんなどが並んでいた。日本の昔の駄菓子屋さんを思い出させる。地元の人が普通に生活している通りを、私たち観光客がぞろぞろと歩いたので、なんだか妙な気分だった。

<人々、言葉>

 数年前、公民館でやっていた中国語初級講座と言うのを何度か受けたことがあるが、中国語はさっぱりわからない。書いてある字を見れば、なんとなく意味がわかることもあるが、読み方はまるでわからない。当然、話している言葉がわかるわけもないのだが、買い物するとき、ホテルやレストランなどでは、身振り手振りでなんとかなることがわかった。

 添乗員さんに、お土産を買いたいと無理を言って、ショッピングセンターに連れて行ってもらった時のこと。1F奥にスーパーマーケットがあったので、現地のお菓子を買いに行こうと考えた。みんなでぞろぞろと入ろうとすると、店員さんに呼び止められた。そのまま入っちゃだめだと言っている感じ。スーパーに入るのに、何が必要なの?? と困惑していると、どうやら荷物を持ったまま入ってはいけないらしい。バッグの類はカウンターに預けて、身軽な格好で入れという。万引き防止ということなのだろう。

 通訳さんの話では、私たちが「中国のどこの方言をしゃべっているのか」聞かれたと言う。中国は広い国。方言もかなり違うそうで、中国人同士でもなかなかわからないことがあるらしい。で、私たち日本人の話す言葉を聞いて、どこかの地方の中国人と思ったらしい。「日本人ですよ」と言ったら、「中国人と顔が同じなのに!」と言われたそうだ。確かに見かけは変わらないよね…

 しかし中国語は、ずいぶんと強い口調に聞こえる。中国人同士が話していると、普通に話しているのだろうが、喧嘩しているように見えるし、一方的に話しかけられると何か悪いことをして怒られている気分になってくる。でも、みんな自分の主張をはっきりする感じで、それは良いことかもしれないと思った。

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2009年7月26日 (日)

皆既日食 in 中国 ~帰国編~

<再び南京へ>
 日食観測を終え、再びバスに少々乗って、昼食のレストランへ。日食が無事見られたことでまた乾杯である。なんだかんだ言って、みんな昼も夜も飲んでいる。私たちは渋々スプライトに挑戦。どうも炭酸が薄いようで、なんとか飲めた。その後、4時間近くバスに揺られて南京へ戻った。そう、当初は帰りも新幹線の予定だったのだが、嬉子湖の周りの大渋滞で、新幹線に乗り遅れることを恐れ、帰りはバスにしたのだった。

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 帰りのバスの中で、熱が出てきたと言う下の子。日食の最中は、アドレナリンのおかげか、かなり元気だったのだが、終わった途端気が抜けたようで、グッタリしている。昼もほとんど食べられなかったし、夕食もスープしか飲めない。

 ホテルに戻り、添乗員のTさんに頼んで、ホテルに常備してあった解熱剤をもらった。心配したTさんは、さらに体温計を借りてきてくれ、何度も様子を見に来てくれた。また、薬を分けてくれた方、ポカリ粉末を分けてくれた方などいて、本当にありがたかった。と共に、何も持っていなかった自分が恥ずかしかった… 胃の具合が悪くなることは想定していたので、胃腸薬は持っていたし、怪我するかもと消毒薬やら絆創膏やらはバッチリ買っていったのだが、まさか中1にもなって熱まで出るとは。本当に情けない。医療関係者だって言わなくて良かったと、心底思った。

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教訓:海外旅行へ行くときには、解熱鎮痛剤、下痢止め、胃腸薬、酔い止め、体温計、ポカリ粉末を持って行くべし。

<やっと成田へ>
 翌朝、だいぶ熱が下がってすっきりした表情の下の子に、少々安心。だが、まだフラフラで食欲もない。朝8:10の飛行機と言うことで、4:30起床で 5:30出発。バスの中で朝食BOXをいただく。何が入っているんだろうとワクワクして開けてみたら、冷めたミニ肉まんとミニ蒸しパン、ゆでたまごと、大量のミニトマト。そしてヨーグルトドリンク。んんん… 正直喉を通らない感じだったが、ヨーグルトドリンクはありがたかった。

 空港につき、免税店で土産物を物色。残ってるお金でお菓子と中国将棋、石(はんこ掘るのかなぁ? 当然下の子の希望)を購入。

 飛行機に乗り込み、ついに南京を離れる。機内食で朝食をいただく。行きの機内食、ヤキソバがかなりまずかったので、今度は違う方にしてみた。ハムエッグ。お腹も空いてきた。固いメロンは、メロンの香りのする大根のようだった。

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 帰りの飛行機は、ずいぶんアッという間だった気がする。と言うか、ほとんど寝ていて、気づいたら成田だった。よく考えたら3時間半って、嬉子湖から南京へ戻るバスの4時間より短いじゃん… このころにはすっかり元気になってしまっていた下の子。お腹が空いたと言い出した。東京駅でおにぎりを購入し、新幹線の中で、ちょっと遅い昼食。おにぎりってなんて美味しいんだろう…
 思えば、中国で出てくるご飯は、前の日に炊いて炊飯器に入れっぱなしにしておいたようなご飯ばかり。いつも食べているような、炊きたてのツヤツヤご飯はない。しかも、食事の最後の方に出てきたりするし、一応全種類のおかずを食べてみたいとつまんでいると、ご飯を食べる余裕はなく、よくよく考えたら炒め物ばかりで炭水化物をほとんどとっていなかった。

<後日談>

 帰ってきて、土産物を分別。さっそく中国将棋を開けてみる上の子。展示してあった物をそのまま買ってきたので、少々汚れているのは覚悟していたが、封をしてあった駒にはカビ(?)、しかも文字は消えそうだったり、駒の厚さが厚かったり薄かったり… かなり粗悪。160元(2000円ちょっと)と言うのは、高いのか安いのか。プリッツやポッキーなどのお菓子は、12個入りで110元(1500円くらい)なので、これはかなり高い気がした。

 中国の方はどうもあまり愛想がよくない。だが、なかなか商売上手である。土産物を物色していると、高い方を勧めるし、これなら安くするよと持ちかけてくる。日本人がたくさん買うのを良く知ってる。水晶の玉をうっとりと眺めていたら、巨大な水晶の花を勧めてきた。340元するのだが、200元にまけると言う。いくらなんでもまけすぎ。とっても綺麗だったが、そんなもの買っても飾る場所がないのでやめた。

 翡翠のペンダントやブレスレットがあちこちで売っていて、記念に一つ欲しかったのだが、どれも1000元(1万4千円)以上するので、ちょっと手が出なかった。

 桐城のショッピングセンターで、スーパーに入ろうとしたら、バッグを預けないと入れないと止められた。Tさんに荷物を見ていてもらい、土産物を物色に入っていくと、怪しげなお菓子がいっぱい。日本のお菓子のパクリものから、現地の特産品まであり、通訳のSさんに聞いてもらって、特産品とやらを購入。だけどどんな物なのか皆目見当がつかず。

 帰宅してすっかり元気になってしまった下の子。あの熱はいったい何だったんだろう? インフルエンザか何かかと、ものすごく心配になったが、その後咳が出る様子もなく、食欲もバッチリ戻ったので、食あたりか? でも、どの食事も、炒め物など火の通ったものばかり。水はペットボトルのミネラルウォーターのみ。唯一考えられるのは、食後に必ず出てきたスイカ。

 と、とにかくいろんな事のあった旅だったが、何より皆既日食がバッチリ見られて大感激。添乗員のTさん、通訳のSさん、ツアーでご一緒した方々、本当にありがとう。中国の大地ありがとう。

 

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皆既日食 in 中国 ~日食編~



<いざ嬉子湖へ>

 日食が始まるのが朝8:30ごろと言うことで、5:15にモーニングコール、荷物を持ってチェックアウトしてから、6:00に朝食を食べて6:30出発。こちらのホテルの朝食もバイキングだったのだが、どうやらレストランが2カ所あったようで、私たちの入った方には中国人ばかり。同じツアーの馴染みのメンバーが1人もいない! ちょっとドギマギしながら、慌てて中華がゆをすすり、朝食を済ませた。

 ついに日食が見られると高揚する上の子に対し、朝から体調不良の下の子。どうやらお腹を壊したらしい。朝食も食べられず、ジュースだけ。とりあえず酔い止めを飲ませてバスに乗り込んだ。

 嬉子湖周辺にはかなりの人が集まっていて、一本しかない道は、バスや乗用車で大渋滞。警察もいたりして、大変な騒ぎだ。現地に住む人たちも、湖の方に向かって歩いている。みんな手には日食眼鏡を持っている。畑の中で見ている人もいる。そんな中、延々バスに揺られること約2時間。ようやく嬉子湖へたどり着く。

<ついに日食観測>
 湖の周りのめぼしい場所には、すでに人々が陣取りしていて、私たちはどこらへんで見たらいいだろうねぇと言っていたら、休憩所の屋上へ上がれると言う。そこには、「日本人観測地」と書かれた看板が立てられ、私たち専用にしてくれたらしい。なんとありがたい。みんな思い思いの場所に陣取りし、持ってきた機材を準備。日食ハンターと思われる方々は、さすがにすごいカメラやら、巨大な双眼鏡やらを準備している。だが、空一面、厚い雲に覆われ、時に雨までパラついてきて、とても太陽が見える状況ではない。それでも、まだ皆既には時間があるからと、みんな太陽があると思われる方向を向いて、じっと待った。

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 祈りが通じたのか、行いが良かったのか、太陽の周りだけ少しずつ雲が薄くなってきた。時折、欠けた太陽が顔を出す。そのたびにおぉぉ~っと声があがる。そんな状態がしばらく続き、ついにその時がやってきた。皆既日食である。

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 ここからは本当に感動。上からやってきた月が、ピッタリと太陽に重なる。その瞬間、下側にほんの一点だけ光の強い部分が一瞬、煌めく。月の周りに太陽が光ってリング状になっているため、その一点が輝くこの瞬間はまさにダイヤの指輪。そして、完全なリング状態になる。なんとも不思議な時間だった。まさにドラマ「ヒーローズ」の映像! 太陽はリング状、そしてその周りはかなり暗い。だが、地平線の辺りは夕焼けのようになっていて、字が読めるほどの明るさ。そんな状態が5分ほど続いた。その間、雲に隠れることもほとんどなく、ずっと見続けられたのは本当に良かった。

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 そして、2回目のダイヤモンドリング。今度は上の端の一点が煌めく。その直後、今までの闇がウソのように、一気に明るくなる。太陽のパワーってすごい。ちょっと見えてるだけで、こんなに明るいなんて。

 観光の最中、ずっと不機嫌だった上の子も、念願の皆既日食が見られたとあって、かなり興奮気味。夫は一眼レフで、私はコンパクトカメラとビデオで、下の子はお古の携帯のカメラで撮影。

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 一応、月が太陽から完全に離れたところで日食が終わるのだが、皆既が終わった段階で、さっさと帰り始める人々。今度は帰りの大渋滞である。最後まで見ることになっていたので、休憩所で休みつつ、時折外に出て日食眼鏡で欠けた太陽を眺めた。大半が帰ってしまったあと、湖畔には無惨に捨てられたゴミが… なんだかむなしいが、我々日本人だけは、ゴミを残さなかったのが、せめてもの救い。

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 あとで知ったのだが、どうやら中国政府(?)が、雲を散らすためにロケット(ミサイル?)を飛ばしたらしい。さらに、上海や南京、合肥などの近辺の都市は、のきなみ雨か曇りで、皆既日食は見られなかったと言う。こんなにバッチリ見られたのは、どうやらこの辺りだけらしい。なんだかものすごくラッキーな気がしてきた。

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皆既日食 in 中国 ~観光編その2~

<新幹線>
 日食観測の前日。日食の下見も兼ねて、嬉子湖へ向かう。朝食を済ませて、目の前に見えた新幹線の駅へ。これまで空港からもバスだったし、ホテルやレストランばかりで、現地の人に会う機会はほとんどなかったが、ここで初めて地元の人々に近づく。中国語って、なんだかいつも怒っているようで、少々攻撃的に聞こえる。緊張しながら徒歩で駅へ。

 駅はかなりの混雑。はぐれたら迷子になりそうなので、先頭の通訳Sさんを見失わないように、必死でついていく。渡された切符はペラペラの紙切れだ。やってきた新幹線は、日本の物とほぼ同じ。大きく違うのは、人々が誰も並ばないこと。新幹線が到着するやいなや、みんなが一斉にドアに群がる。降りる人と乗る人とで、押し合いへし合いもみ合いで大変な騒ぎに。いくら待ってもちっとも乗れそうになく、そうこうしているうちに発車を知らせるベルが鳴る。慌てて別の入り口に走ってなんとか乗り込んだ。
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 南京を出て少しすると、もうすっかり田舎の風景に。一時間ほど乗っただろうか、合肥に到着。そこから今度はバスで延々走って嬉子湖(きしこ)へ向かった。

<嬉子湖>
 この辺りは、普段観光客が来るような場所ではないらしい。日食のためにわざわざ作ったと言う道路は、まだ周りに赤い土が山積みになっていた。農村の一本道を延々とバスで進む。すれ違うのがやっとと言う道だ。両脇には木が鬱蒼と茂っているので、バスにバンバン当たるのだが、まったくお構いなし。こちらのドライバーは、頻繁にクラクションを鳴らす。すれ違う時、追い越すとき、横通るから気を付けろと言うような意味で鳴らす。デコボコ道なのでガタガタ揺れ、木が当たってビシビシ、追い越すたびにプップーである。かなり賑やかなドライブだ。揺れも激しいので、酔いやすい下の子は少々危なかったらしい。
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 延々3時間くらい走っただろうか。やっと嬉子湖に到着。と言っても、広大な湖が広がるだけで、特に何があるわけでもない。唯一あるのは、レストランもある休憩所。ここで昼食をとり(やっぱり円卓の中華)、嬉子湖を少し眺めてさあ行こうと言う時、地元の新聞社の取材がやってきた。
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<桐城市内観光>
 再びバスに揺られ、桐城市内へ。スイカ売りがあちこちにいる。どうりでレストランでの食後のデザートがいつもスイカなわけだ。0721_5

 文化遺産だという六尺巷や、古い町並みの残る通りを歩く。中国ではどこへ行ってもバイクや自転車が多いのだが、電動バイクや電動自転車もかなり多い。なかなかエコである。0721_6

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<桐城国際大酒店>
 桐城で泊まったホテルも四つ星なのだが、南京のホテルとはずいぶん様子が違う。冷蔵庫はないし、トイレの流れもあまりよろしくない。少々怪しげな音を立てている。隣室の子供達の声も丸聞こえだ。だが、そんなことはもう気にならない。なんたって明日はいよいよ日食なのだから。
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 ホテルで一休みしたら、夕食のためレストランへ。まぁ、相変わらずの円卓の中華なのだが、その土地その土地で、微妙に味が違う気もする。と言うか、だいぶ中華に慣れてきた。ここでは、なぜか北京ダックも出てきた。
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 だが、夜トイレに入り、少々多めにペーパーを使ってしまったら、残りわずかに。やばい、明日の朝の分が足りない! とハウスキーピング室に電話してみたのだが、何しろ中国語。わけがわからない。英語を話してみたが、さっぱり通じない。あちこちに転送され、しまいにはブチッと切られた。さてどうしたものかと思っていたら、お掃除のお姉さんが来てくれた。身振り手振りで紙が足りないことを伝え、なんとか持ってきてもらうことに成功。新しいペーパーを見てビックリ。巻きの厚さ1.5cmほど。なるほど、もともと少量しかないのね…

 とひと騒動あったが、はやる気持ちを抑えて就寝。

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皆既日食 in 中国 ~観光編~

<ホテルにて朝食>
 ホテルの朝食はバイキング。ヤッターとばかりに入ってみたものの、長旅の疲れか、食欲もイマヒトツだし、見慣れぬ食べ物に箸も進まない。中華がゆがありがたかった。

<南京観光★紫金山天文台>

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 南京で最初に行ったのは、紫金山天文台。中国が初めて自力で建設した近代的天文台だというのだが、1934年に完成したと言うだけあって、近代的な観測施設というよりは、博物館的要素が強い気がする。古代の天文儀器、天球儀などが屋外に展示してあった。さらに、この天文台の教授という方が、私たちのために、お休みのところをわざわざ講義しに来てくださったのはなんともうれしい。日食についての基礎的な事実の説明だったし、通訳さんが間違えて通訳していたのにも気づいてしまったが、その気持ちはとてもありがたく、一緒に記念撮影。

<南京観光★明考陵>

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 紫金山の南麓にある明の光武帝と后妃の陵墓。世界文化遺産らしい。石像のある並木道を延々と歩くと、いかにも中国という感じのカラフルな屋根の建物が。春や秋など、気候の良い時期なら、広大な敷地内をのんびりと散策するのも楽しそうだが、なんと言っても気温40℃近い夏。歩けども歩けども延々と続く石像の道。冷たい物が飲みたいと騒ぐ下の子。そう、どうも中国には自販機が存在しない(?)ようで、どこにも見あたらない。冷たい飲み物にはなかなかありつけないのだ。途中でみつけた休憩所に、とりあえず冷蔵庫に入ったペットボトルを発見。さっそくお茶を買って飲むが、どうもあまり冷えていない。さらにウーロン茶もジャスミンティーもほのかに甘い! でも、これくらいの温度の方がお腹に優しいんだろうし、大量の汗をかいているから、多少甘い方がいいのかも。

<南京観光★南京博物院>

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 猛暑の中の過酷な散策を終え、レストランでの昼食を済ませ、今度は南京博物院へ。博物館よりも博物院の方が上らしい。日中戦争の戦火を避けるために北京から貴重な収蔵品が運ばれてきた。その後、台北や北京に戻され、1万箱くらいがここに残ったらしい。私たちは普通に日中戦争と読んでいるが、通訳のSさんはさすがに中日戦争と言った。日本語を流ちょうに話し、親日派のようだが、やはりそこはゆずれないのだろう。

 近代的な建物の、かなり立派な博物館なのだが、トイレは悲惨。個室が8個ほどあり、トイレは綺麗なのだが、個室の中は洋式3つのうち便座が無いのが2つ、かなり汚れているのが1つ。ドアが壊れていて入れなかったりで、使えるのは3つほどだった。当然のようにペーパーはない。

 博物館の類は、あまり興味が無いと言うか、子供受けする場所ではないが、ここには翡翠の骨董品が数多く置かれていたこと(下の子は大の石好き)、さらに当然の事ながら中国語で解説してあったこと(上の子は高校で漢文を習っているので、ある程度読めるらしい)もあり、なかなか楽しく見学することができた。なにより、お土産品を見つけ、下の子大興奮。螺鈿(なんたって光り物好き)の小さな箱を見つけ、120元を100元に値切ることに成功。あとでよくよく見たら、150元のシールが貼ってあった。

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<ホテルにて休憩後、夕食>
 ホテルに戻り、よくよく自分の服を見たら、汗だくで塩をふいていた。シャワーを浴び、着替えて夕食のレストランへ。またまた円卓での中華料理。みなさんはビール。ソフトドリンクはどこへ行ってもコーラかスプライトしかない。炭酸が苦手な私と子供達は、夫が美味しそうにビールをカパカパ飲むのを尻目にお茶をすする。どこに行っても、ポットに入っているお茶はかなり薄い。日本で飲むような濃いお茶には、一度もお目にかからなかった。同じお茶っ葉で何度も出すのだろう。確かに水代わりに飲むなら、これくらいの薄さの方がいいのかも。カフェインに弱くなっている私には、とてもありがたかった。

 翌朝は新幹線で移動するため、前日の夜のうちに大きな荷物をバスで運んでくれると言う。貴重品と必要な物以外をスーツケースにつめ、送り出す。そのあとはもうグッタリで、早々に眠ってしまった。

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皆既日食 in 中国 ~出発編~

<皆既日食どこで見る!?>
 2009年に日本で皆既日食が見られると、小学生の頃から楽しみにしていた上の子。まだ高校生になった自分など想像できないが、高校2年の夏はなんとしても見に行きたいと、ずっと言っていた。

 数年前、だいぶ情報が入るようになり、日本と言っても南の方の島まで行かなくては皆既は見られないことを知った。一番長く見られるのは悪石島という、かなりへんぴな所らしい。宿泊施設などなく、とてもそこまで行くガッツはない。友達おすすめの屋久島や奄美大島なら、観光もできるし、結構長く見られるねとのんびり考えていた。

 そして今年はついに2009年。年明け早々に、そろそろ行き先を考えねばと思ったが、なんと奄美大島はすでに宿がいっぱいとのこと。なんてこと! 広場でのテント泊なら抽選がこれからあると言われたが、軟弱一家にそのガッツはない。船上で見るツアーなどもあったが、どうも高そう。こりゃ無理かね… と諦めかけたが、上海で見るツアーがあることを発見。すぐに申し込んでみたが、抽選ではずれた。

 だが、希望者が多かったのか、すぐに追加募集があった。再びダメもとで申し込み、なんとか抽選に当たった。よし、じゃ、上海で見よう!と思っていた時、友達が「地球の歩き方トラベル」の南京日食ツアーを教えてくれた。南京というところが少々ひっかかったが、上海よりは空気が綺麗そうだし、何より、料金がほぼ同じくらいで、食事が全部ついていると言う単純な理由で、こちらに申し込むことに。

<旅行手続き>
 申し込んだら、旅行者の人にせかされてパスポートを取得。子供達は初めて、私と夫は、新婚旅行以来の海外旅行だ。市役所でパスポートが取れるようになったのがありがたい。古いパスポートを持って行ったら、「うわーなつかしい、昔はこういうのでしたよね~」と言われた。おまけに、「若くて顔全然違いますから」と小声で伝えているのも聞こえた。そりゃ20年も経てば顔も変わるよ(-_-;)。

 バタバタと手続きを済ませ、あとは出発を待つのみ。新型インフルエンザなどもあり、少々心配だったが、無事決行できることとなった。

<成田から南京へ>
 昔成田へ行ったときは、新宿からリムジンバスだった。今は東京から成田エクスプレス。なんとも快適だ。スーツケースも事前に空港に送ってしまったので、身軽。便利になったものだ。とはいえ、成田は遠い。

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 利用したのは中国東方航空。フライトアテンダントはみな中国人。お肌ツヤツヤのお姉さま方だが、なんだかみんな怖い。機内食を配るときも、ヤキソバ? ライス? どっちにすんの! みたいな感じだったし、食事ももたもたしてると片づけられてしまう。まぁ、たった3時間少々のフライトなので、のんびりしてもいられないのだろうが。
 離着陸の際、気圧の急激な変化で耳がおかしくなるのはみな同じだと思うが、どうも今回は年のせいか、左耳が痛くなった。下の子は、くしゃみがとまらなくなった。これも気圧の影響か?

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 窮屈なエコノミー席を一度も立つことなく南京に到着。南京国際空港では、新型インフルエンザ対策なのだろう、マスクに白衣の人たちの検査を受けることに。物々しい雰囲気に少々ビビるが、無事通過。荷物を待っている間、トイレへ行くが、ここからトイレの悪夢が始まる。まず紙がないのは当たり前。空港のトイレなのに個室が2つしかない。しかも両方和式で、恐ろしく汚い。手を乾かすドライヤーがあるのだが、電気の容量が足りないのか、なんだか頼りない送風。とてもじゃないけど乾かない。でも、こんなの良い方だと、あとでわかることになる。

 

 ツアー添乗員のTさんに連れられ、バスに乗って南京新世紀大酒店へ。30階建ての近代的なホテル。さすがに4つ星ホテルなだけはあるなと感動。18Fのカードキーを渡され部屋へ。部屋からは、新幹線の駅が目の前に見え、近代的な建物や道路が広がる。だが、その脇には、取り壊しを待つ古いアパートが。未だ開発中なのねと思い知る。

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 近代的な都市ではあるが、あまり綺麗な感じがしないのは、東京と似てるなと思う。建物は立派なのに、壁紙がはがれていたり天井にシミがあったりするホテル。浴槽もあまり掃除しているとは思えず、その辺は日本のホテルとは違う。とはいえ、シャンプー、バスソープ、歯ブラシ、せっけんなどの備品は完備。パソコンを持ち込めばインターネット接続も可能。テレビも冷蔵庫もあるし、全く不自由はなかった。そしてなにより、夜景はすばらしい。昼間見えた汚いものがすべて闇に覆い隠され、色とりどりのライトだけが輝く。隣にある湖には、ライトアップされた噴水も見える。

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<最初の晩餐>

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 ホテルについて一休みしたら、夕食のためレストランへ。夜だというのに外はまだ30℃以上あるのだが、レストランはエアコンがギンギン。寒いくらいだ。当然のように、円卓での中華料理。南京ダックや各種炒め物が運ばれてくる。さすがに本場の中国だけあって、美味しいものは美味しいが、味のないもの、香りの強すぎる野菜、謎の炒め物など、あまり箸の進まない料理もあった。夫は、調子に乗って勧められるままに紹興酒やビールを飲みまくる。ビールは薄い色で、炭酸も抜けかけたような感じなのだが、紹興酒はさすがにかなり美味しかったらしい。夫は絶賛していた。

 移動だけの一日だったが、ホテルに戻ったら、翌日からの観光に備え、たっぷり睡眠をとることにしよう…

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2009年7月12日 (日)

[映] レッドクリフ part I

 有名な三国志、赤壁の戦い。part II が公開されたのに合わせ、WOWOWでpart I が放送された。

 西暦208年。中華を支配する曹操軍は、劉備の軍を追い詰めるが、なんとか逃げ延びる。劉備軍の孔明は、孫権との同盟を提案、みずから孫権のもとへ説得に向かう。しかし、孫権軍では曹操軍に対して降伏を望む声が強く、孫権の説得も難航。そんな孔明は孫権が信頼する司令官、周瑜と面会。孔明と周瑜は意気投合し、孫権軍との連合に成功。そしてやってきた曹操軍との戦いが始まる…

 戦闘シーンはなかなか見事だ。劉備軍の孔明と孫権軍の周瑜の友情というか、信頼関係も、見ていて頼もしい。三国志については全く知識がないので、素直に見られたが、本を読んで詳しく知っている人から見ると、配役などどうだったのだろうと思った。

 これから盛り上がると言うところで終わってしまうので、これを見たらpart II を見ないとね。もっと早く見て、映画館でIIを見れば良かったと少々後悔。

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2009年7月 8日 (水)

[映] HOME 空から見た地球

 一大ECOプロジェクトとして全世界88カ国でTV放送、DVD発売、劇場公開等のオールメディア同時公開された、リュック・ベッソン製作総指揮によるドキュメンタリー。世界環境デー(6/5)にWOWOWで放送された。

 アースとどう違うのかなーなんて思っていたのだが、まさに空から地球を見て、どんなに環境破壊が進んでいるかを知ろうと言う感じだ。気温の上昇でどんどん溶け続けるグリーンランドの氷。小さな島は水没寸前だ。砂漠で作物を栽培するために、地下水を吸い尽くしてしまったとか、一握りの人間が贅沢をする一方、衛生的な水すら手に入らない人たちがたくさんいる事実などなど、分かっちゃいるけど… と言う事実がこれでもかと突きつけられる。

 できるだけ多くの人がこの映像を見て、危機感を持って、少しでも日々の生活で気を付けることができれば、まだ間に合うかも知れない。

 とても残念だったのが、日本語版のナレーション。あまりにも子供っぽくって、ガッカリだった。もうちょっとしっとりと、かつ冷静にナレーションできる人が、他にいるだろうに… いないんだったら、英語版に字幕付けて放送してほしかったよ。

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[ド] プッシング・デイジー ~恋するパイメイカー~

 ずいぶん前から番宣をしきりにしていて、独特の色調がとっても気になっていたドラマが、ついにAXNで始まった。かなり不思議なドラマである。

 ネッドは、少年の頃、ちょっと変わった自分の力に気がついた。それは、死んだ者に触ると生き返ること。だが、もう一度触ると、永遠に死んでしまうこと。さらに、誰かを生き返らせたら、1分以内に再び死人に戻さないと、代わりに別の人が死んでしまうこと。やがて大人になったネッドは、パイ職人に。そしてある日、かつて隣に住んでいた初恋の女性チャックが死亡したことを知る。彼女に会いに行ったネッドは、彼女を生き返らせるが、どうしてもまた死なせることができず…

 かなり不思議な力である。死人を再び生き返らせられたらどんなにいいだろうと思うが、そう単純ではないらしい。もう一度触ると永遠に死んでしまうと言うのは、つまり愛している人を生き返らせたら、もう二度と触れないと言うことを意味する。ネッドとチャックの恋模様が気になるところだ。

 さて、この物語、もう1人の登場人物がなかなかユニーク。探偵のエマーソンである。ひょんなことから彼にネッドの能力を知られてしまい、捜査に協力することになったらしい。つまり、殺害された人物をちょっとだけ生き返らせ、犯人を聞き出すと言う訳だ。この探偵役に、ボストン・パブリックのハーパー校長こと、シャイ・マクブライド。

 チャックの叔母ヴィヴィアン役で、リトル・ショップ・オブ・ホラーズのオードリー役でお馴染み、エレン・グリーン。また、ネッドの店、「パイのあなぐら」の従業員オリーヴ役で、ホワイトハウスのアナベスこと、クリスティン・チェノウェス。

 このドラマの鮮やかな色調、映画「ビッグ・フィッシュ」ととっても似てるなと思っていたら、ビッグ・フィッシュの制作者も製作総指揮に加わっているらしい。なるほど。

 #1はネッドの力についての紹介、チャックとの再会など、人物設定がぎゅうぎゅう詰めな感じで、とてもあわただしく展開したが、次回以降、どういう展開になるのか、楽しみだ。

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[映] ラスベガスをぶっつぶせ!

 実話に基づいている話らしいが、なかなか痛快。

 マサチューセッツ工科大学の優等生ベン・キャンベルは、ハーバード大医学部への入学資格を取得。だが、30万ドルの学費を工面できないため、奨学金に応募。だが、受けられる見込みは低く、頭を痛めていた。そんな折り、数学の教授に呼ばれたベンは、ラスベガスでブラックジャック必勝法を学んで儲けるチームに参加しないかと誘われる。はじめは断ったベンだったが…

 30万ドルと言えば大金である。医学部ってやっぱ金がかかるのね…って問題はそこではなく、その金の工面方法である。奨学金は、申込者が多く、いくら優秀なベンでも受けられる見込みは低い。何か特別な理由、面接官を驚かせるようなユニークな経験を求められるが、勉強一筋だったベンには、そんな経験は全くない。勉強と、オタク仲間とのロボット制作に打ち込む日々である。

 そんな彼に、教授からの誘い。ギャンブルで稼ごうと言う。しかも、これは違法ではないとおっしゃる。カウントという方法を身につけ、チームでベガスに乗り込むらしい。一度は断るが、やっぱり金は必要ということで、とりあえず学費の30万ドルを稼ぐまでやってみることにする。そしてデビュー。頭のいいベンは、ものすごくうまくやってのけ、好調な滑り出し。そして、ギャンブルの楽しさも知ってしまう。大金も手に入る。そして生活が変わってしまう。

 天国の生活が始まり、そして地獄へと堕ちる。もうこの辺りは釘付けというか、目が離せない展開で、最後までアッという間だ。

 教授役にケビン・スペイシー。最初は頼れる教授だが、途中で豹変する。そして、彼らを追うラスベガスの警備員役に、ローレンス・フィッシュ・バーン。太ったねぇ。彼もまた人間というところが面白い。

 カウントの方法は、見ていてもなんだか良くわからず(わかっちゃまずいのか?)、私ら凡人に実戦はムリそう。でも痛快この上なく、久しぶりにスカッとした。

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2009年7月 5日 (日)

[映] つぐない

 原作「贖罪」の映画化。前半の雰囲気は「プライドと偏見」に似ているが、後半はもっと重く苦しく切ない。

 1935年夏のイングランド。旧家タリス家の末娘ブライオニーは、13歳にして小説を書き上げる。彼女は、ある日、使用人の息子ロビーと、姉のセシーリアの奇妙な言い争いを目撃。その晩の晩餐会の直前、ロビーとセシーリアが抱き合う姿を目撃してしまったブライオニーは、ロビーに不信感を抱く。さらに、従姉のローラが屋外で何者かにレイプされる事件が発生。たまたま現場を目撃してしまったブライオニーは、ロビーが犯人だと証言するが…

 13歳というのは、多感な時期だ。周りに自分より年上の人間しかいないブライオニーは、ロビーに淡い恋心を抱く。それはかわいらしいものであり、いつも優しくしてくれるお兄ちゃんが好きという類のものである。だが、年の離れた姉セシーリアとロビーは、もっと性的な意味で互いを意識し始める。当然な成り行きといえよう。二人の気持ちは燃え上がるが、その現場を目撃してしまったブライオニーには、起きていることの意味がよく理解できなかった。

 一方、もう少し年上の従姉ローラは、もう少しマセているようだ。ブライオニーの兄が連れてきた友人(すでに大人である)に惹かれ、自分を売り込む。よく、女性が好きな男の前で身をくねらせる、アレである。そして事件が起きる。だが、これは本当に事件だったのだろうか。その後のことを考えると、ちょっと怪しい気もする。合意の上だったのではないかと言う疑いもある。

 それはさておき、それまでのことで、すっかりロビーを汚らわしい者のように感じてしまったブライオニーは、ローラをレイプした犯人をロビーだと言い張る。そこから、悲劇が始まってしまうのだが、これにはロビーにも少々責任があるように思う。セシーリアに渡した手紙である。卑猥な言葉を書いた手紙を、誤って渡してしまうのだが、これをブライオニーに頼んだことで、彼女にも知れてしまう。これがなければ、もう少し違っていたのではないか?

 セシーリア役にキーラ・ナイトレー。ロビー役にジェームズ・マカヴォイ。ブライオニー役は、3人が演じているが、13歳役のシアーシャ・ローナンがすばらしい。老年はバネッサ・レッドグレーブ。

 2008年のアカデミー賞に多数ノミネートされていた話題作。さすがに見応えがあった。

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2009年7月 4日 (土)

[映] 燃えつきるまで

 84年の作品で、大好きなメル・ギブソンとダイアン・キートン主演ということなので、興味津々。刑務所所長の妻と、死刑囚が恋の逃避行をすると言う、実話に基づいた話だ。

 1901年、ピッツバーグ、アレゲニー刑務所。所長ピーターの妻ケイトは、長く病気療養を続けていた。やっと回復したケイトを見て、喜ぶ4人の子供達。刑務所に、死刑囚ビドル兄弟がやってきた。囚人達に聖書の朗読をしていたケイトは、彼らの無実の主張に心動かされ、兄エドに対して次第に恋心を抱くようになる。そして刑の執行が近づいたある日、エドから脱獄の手助けを頼まれ、手を貸す。そして処刑の前日、二人は脱獄し、ケイトを連れて逃亡するが…

 なんかどこかで見たような… と思ったら、プリズン・ブレイクのマイケルとDr.タンクレディの恋に似ている。無実の罪(本当かどうかは不明だが)で、イケメンで、素敵な男性だったら、利用されているとわかっていても、惹かれてしまうのは当然なのか。

 ケイトには同情すべき点がある。4人の子供達は確かにかわいいが、とても幸せな家庭とは言えない。何があったのかは不明だが、夫とは少々距離があるようだし、長らく病気療養していたのはそのせいかもしれない。何か満たされないものを抱えつつ、囚人達に聖書を読むことで彼女なりにストレスを発散していたのだろう。

 そんな彼女の前に、心の通じる相手が現れる。死刑囚とは言え、彼女の心を動かす詩をプレゼントするのだ。彼女のことを全く認めようとしない夫とは対称的に、エドには彼女が必要だ。のめり込んでいくのもムリはない。

 実話に基づいていると言うのが驚きだが、彼女の心の動きはよくわかるし、悲しいが素敵な話だとも思う。だが、残念なことに、彼女と夫との不仲の原因や、エドとジャックのビドル兄弟の事件についての詳細が描かれていない。その辺り、もう少し深く掘り下げてくれれば、もっと二人の恋に感情移入できたのにと思う。

 ケイト役がダイアン・キートン。エド役にメル・ギブソン。弟ジャック役にマシュー・モディーン。ケイトの夫で所長役にエドワード・ハーマン(プラクティスのピアソン教授など)。彼らを追う刑事役にテリー・オクイン(LOSTのジョン・ロックね)。

 ゴッド・ファーザーの頃より、ちょっと年取った感じのダイアン・キートン。夫との生活で、自分を押し殺しているときの彼女と、エドと逃避行しているときの解き放たれたような彼女、表情の違いに注目。最後の、収監されたにもかかわらず、満足そうな彼女の笑顔がいい。

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2009年7月 1日 (水)

[映] 光の六つのしるし

 これまたファンタジーなのだが、あまりにもハリー・ポッターシリーズとかぶる気がして、ちょっとビックリ。こちらの方が先のようなので、ローリングさんが真似をしたのか、たまたま似てしまったのか…!?

 アメリカからイギリスの田舎町に引っ越してきたスタントン一家。6男のウィルは、14歳の誕生日に、ショッピングモールで、怪しい警備員に追われ、不思議な体験をする。さらに、近所の屋敷のパーティに招かれた帰り道、黒マントの男に「しるしをよこせ」と脅される。彼を助けたのは、パーティの主催者ミス・グレイソーンと執事のメリマン。彼らは、光と闇の戦いについて告げ、さらにウィルこそが、この戦いのカギを握る人物であり、光のしるしを唯一見つけることができるシーカーであると言うのだが…

 スタントン一家は子沢山で、ウィルの上に5人の兄、下に妹がいる。この辺り、ハリー・ポッターシリーズのウィーズリー一家に通じるものがある。ウィルは兄弟たくさんの中で育った、コレと言った目立つ点があるわけでもない、普通の少年だ。それが、14歳の誕生日を境に、重要人物になってしまう。これはまさにハリーだろう。(ハリーは11歳だったが) そして彼だけが、光のしるしを見つけることができるシーカー(ハリーもクィディッチゲームのシーカー)であり、その6つのしるしを見つけることが、闇との戦いの勝敗を握ると言う。

 けど、そんなこと突然言われて、そうなんだーがんばるぞーってもんでもなく、最初は動揺し、自分の持っている力に驚き、自分にそんな使命が果たせるのかと不安になり、ちょっと反抗してみたりもする。最終的には自信をつけ、任務完了となるのだが、その過程がすごく簡単に描かれているのがちょっと残念。でも、ストーリーはなかなか面白い。

 ウィルの周りにいる光の仲間達役で、イアン・マクシェーン(デッドウッドのアル)、フランシス・コンロイ(シックス・フィート・アンダーのルース・フィッシャー)。ウィルの母役にウェンディ・クルーソン(リ・ジェネシスのレイチェル)。闇側にクリストファー・エクルストン(新Dr.フーの1代目)。

 ウィルのお父さんは、光と闇の戦いについて何か知っているようなのだが、あまり詳しく出てこなかったのが残念。やっぱり、短い時間に少々詰め込みすぎな感じはする。が、そこそこ楽しめた。

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[映] マイ・ブルーベリー・ナイト

 ノラ・ジョーンズ初主演と言うことで、気になっていたのになかなか見られなかった作品。

 彼氏の浮気を知ったエリザベス。落ち込んで彼氏の行きつけのカフェへ行き、オーナーのジェレミーと、彼の焼いたブルーベリーパイに癒される。それでもどうしても忘れられない彼を吹っ切るため、彼女は1人旅に出る。新天地でウェイトレスをしながら、ジェレミーにハガキを送り続ける…

 若い女性が失恋し、それを忘れようと旅に出る。旅先でウェイトレスをしながら生活。いろいろな人たちとの出会いを通して彼女は成長、1年近くたってから思い出のカフェへ戻る。そこに失恋した乙女はいない。そして新たな恋が始まる。ま、そんな感じだろうか。こう書いてしまうと、大したこと無い映画だ。

 ノラ・ジョーンズは、主役ではあるが、あまり存在感ない。むしろ、旅先で出逢ったデヴィッド・ストラザーン演ずる警官、彼の元妻役のレイチェル・ワイズ、ベガスで知り合ったギャンブラー役のナタリー・ポートマンが強烈だ。この警官と妻には、何があったんだろうと思う。父からポーカーを教わったというこの若い女性は、父との間に何があったのか、想像することしかできないが、エリザベスは彼らとの出会いで何かを感じ、少しだけ大人になる。

 彼女がホッとする相手、ジェレミー役のジュード・ロウに、こちらもホッとする。そこにいてくれると思うだけで、ホッとできる相手っていいなと思う。そしてなにより、ふらりと旅に出られるエリザベスの身軽さに、あこがれを感じた。

 まさにブルーベリーのような、甘酸っぱい薫りの漂う映画だ。

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[映] ブラックサイト

 タイトル見て、何の映画かさっぱりわからなかったのだが、悪質なウェブサイトのお話なので、闇のウェブサイトと言う意味でつけられたのだろう。ダイアン・レインがFBI捜査官を好演。

 ネット犯罪を専門に捜査するFBI捜査官ジェニファー。彼女は、「killwithme.com」と言う闇サイトを捜査することになる。それは、地下室らしきところに設置したライブカメラの映像が映し出され、アクセス数に応じて標的を死なせると言う、公開処刑サイトだった。最初は猫だった標的が、人間になり、死体も発見されるが、なかなか手がかりがつかめず…

 ジェニファー役にダイアン・レイン。相棒役にロズウェルのアレックスことコリン・ハンクス(トム・ハンクスの息子だったとは知らなんだ… リタ・ウィルソンの前の奥さんとの子供らしい)。

 発想はなかなか面白い。と言うか、公開処刑とか、アクセス数に応じて殺す速度を速めるとか言うのは、今時のストーリーだろう。だが、ストーリー展開はありがち、犯人の動機もありがち、結末もありがちで、特別斬新なところは何もない。もう一ひねり欲しかった。

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[映] スパイダーウィックの謎

 同名の児童書ベストセラー「スパイダーウィック家の謎」全5作の映画化。フレディ・ハイモアくんが、双子の兄弟を演じている。スパイダーウィックってなんだろうとずっと思っていたが、この物語の要となる大大伯父の名前。本のタイトルのようにスパイダーウィック家ってしてくれれば、すぐにわかったのに。

 両親が別居することになり、母の伯母の家だったスパイダーウィック屋敷へやってきた母ヘレン、サイモンとジャレッド、姉のマロリー。古い屋敷で、屋根裏部屋を見つけたジャレッドは、「決して読んではいけない」と書かれた妖精図鑑を発見。好奇心に負けて読んでしまうと…

 この夜には無数の妖精たちがいて、そのことを記した本があると言う。それは、大大伯父が書いたものであり、そのために、その中身を狙って悪いモンスター、マルガラスに狙われることになってしまうと言う物語だ。妖精やモンスターたちがCGで描かれていて、見えたり見えなかったりで、追われたり戦ったりで、それは楽しいファンタジー作品だ。

 原作を読んでいないので、元がどんなだったか分からないのだが、クロニクルズということだし、全5巻ということなので、おそらくは相当長いお話なのだろう。それを96分におさめてしまったのだから、ストーリー展開がちょっと早すぎて、詰め込んだ感じになっているのはしょうがないのだろう。

 少年少女の冒険ものはいろいろあるが、この作品のポイントは、家族。両親が別居ということで、壊れかけた家族だ。父が愛人を作って出て行ってしまったと言うことを、1人知らされず、いつか戻ってくるとのんきに考えていたジャレッド。彼は好奇心旺盛で、イタズラ坊主。それとは対称的なのが双子の兄弟サイモン。彼は理性的で、父親のことも知っており、受け止めている。そして、別居で落ち込んでいる母に代わって弟たちの面倒をみているしっかりものの姉マロリー。怪しげな屋敷での新生活で、心身共に参っている一家を、モンスターたちが襲う。だがそのことで、一家は団結する。ちょっと感動的なファンタジーだ。

 ハイモアくんが、二役やっているのも見所。母役にメアリー・ルイーズ・パーカー。マルガラス役にニック・ノルティ。父役にアンドリュー・マッカーシー。スパイダーウィック大大伯父役にデヴィッド・ストラザーン。

 親子で楽しめるファンタジーだね。

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