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2009年8月12日 (水)

[映] JUNO/ジュノ

 低予算ムービーながら、2008年アカデミー賞で4部門ノミネートされ、話題になった作品だ。(うち、脚本賞受賞)

 16歳の高校生ジュノは、友達のポーリーと興味本位でセックス。だが、そのたった一回のセックスで妊娠してしまった。すぐに中絶することを考えたジュノだったが、思い直し、出産を決意。養子に出そうと里親を探す。里親候補のカップルとも親しくなり、お腹もどんどん大きくなるが…

 10代の妊娠と言うストーリーはよくあるが、この映画の魅力は、ジュノを演じているエレン・ペイジによるところが大きいだろう。なんと言っても、ジュノは生意気な高校生だ。だが、鼻につく生意気さではなく、知識が豊富で弁が立ち、行動力があって、まるで小さな大人のよう。妊娠も、その行動力が招いた結果なのだろうが、彼女は1人でちゃんとその責任を取る。そんな気丈な彼女も、無事出産を終え、初めて泣く。自分のしたことの重みを、ここで初めて知る。

 周りのキャラクターもまた興味深い。まず、ジュノの相手役ポーリー(マイケル・セラ ブルース一家のジョージ・マイケル)。なんとも頼りない男の子だ。あまり自分の意見を言うタイプじゃないし、セックスだってジュノに言われてなんとなくしてしまった感じ。妊娠と聞いてどうして良いのかわからず、他の子とつき合ってしまったり。だが、まだ幼いと言うだけで、根はいい子だ。きっと今後もジュノといい関係を続けていくのだろう。
 里親候補のカップルは強烈。何が何でも子供が欲しいヴァネッサ(ジェニファー・ガーナー エイリアスのシドニー)は、全て自分でコントロールしたいタイプ。完璧にしないと気が済まない。それに対して、夫マーク(ジェイソン・ベイトマン ブルース一家のマイケル ジョージ・マイケルの父!)は、この計画に正直あまり乗り気ではない。子供を持つ準備ができてないと言っているが、子供が好きではないのかもしれないし、全て管理されているヴァネッサとの夫婦生活に不安を感じているのかもしれない。
 ジュノの両親も個性的。父マック(J.K.シモンズ OZのシリンガー)は軍人上がりの強面だが、彼女の事を深く愛する良き父だ。継母ブレン(アリソン・ジャニー ホワイト・ハウスのCJ)とは、多少ぎくしゃくしているようでもあるが、この妊娠出産騒動で、絆が深まったようでもある。なにより、気が強くなんでもはっきり言うタイプだが、ジュノを愛している。

 そんな人たちに囲まれ、ジュノが妊娠高校生生活を送り、出産する物語。どんな境遇でもあっけらかんと、いつも前向きにどんどん進んでいくジュノに好感が持てる。

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