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2009年9月11日 (金)

[映] 我が教え子ヒトラー

 なんとも奇想天外な話だ。第二次大戦中のヒトラーとユダヤ人の話ながら、コメディ。

 1944年の12月。連合軍の快進撃で劣勢に陥ったドイツ。宣伝大臣のゲッペルスは、なんとか国民の志気を高めようと、ヒトラーによる新年の演説を企画。だが、心身共に衰弱し、すっかり自信もやる気も失っているヒトラー。そこで、かつてヒトラーにスピーチ指導をしたユダヤ人俳優、グリュンバウムを収容所から呼び出し、再びヒトラーの指導を頼むのだが…

 ヒトラーが自信を失い、すっかり落ち込んでいると言う設定が面白い。なぜユダヤ人を指導役にと思うところだが、ゲッペルスによれば、彼が憎む相手に指導させることが必要とのこと。最初は拒絶するヒトラーが、次第にグリュンバウムを信頼すると言う、あり得ない展開だ。さらに、実は父親にコンプレックスがあると弱みを告白、グリュンバウム夫妻の寝室で、二人の間に挟まって眠るシーンまである。

 グリュンバウムも、最初は当然嫌がるし、好きあらば暗殺をと考えるが、ヒトラーの弱みを見るにつけ、彼も人間と思うようになる。彼の信頼を受け、家族を解放させ、自分のいた収容所を解放させてくれと交渉までする。意外と純真なヒトラーと、ユダヤ人紳士、そして策を巡らせるゲッペルスとおバカな側近達が、奇妙な世界を繰り広げる。

 グリュンバウム役に、「善き人のためのソナタ」のウルリッヒ・ミューエ。この作品完成後に他界してしまったらしい。

 なかなか面白い作品だが、コメディという事で言えば、もう少しパンチが効いていた方が好みかな。見ていて、チャップリンの「独裁者」がまた見たくなった。

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