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2009年10月12日 (月)

[映] 私の中のあなた

 「リトル・ミス・サンシャイン」の時より、少しだけ大人になったアビゲイル・ブレスリンが見たくて、映画館へ行って来た。相変わらずのぽっちゃり体型だが、横顔は少々大人の香り。

 

11歳の少女アナは、白血病の姉ケイトを救うために生まれてきた。ドナーとして作られた子供だ。これまで、姉のために何度も身を犠牲にしてきた彼女は、ついにある日、これ以上の臓器提供は拒む、自分の体は自分で守ると宣言、両親を相手に訴訟を起こす。だが、裁判が進むうち、意外な真相が明らかに…

 どの作品情報にも、だいたいこんな内容が書いてあり、意外な真相が…となっている。話の流れはだいたい想像がついたが、この意外な真相というのが知りたくて見に行った。まぁ、実際は意外でもなんでもないのだが、アナが起こした行動は、自分のためではなく、姉のためだったと言うのが非常に深いところだ。

 病気の我が子を救うため、臓器提供のために次の子を産むと言うのは、すでに実際にある話だ。こういうことがいつ起こっても不思議ではない。重要な問題提起と言えよう。

 母サラ役にキャメロン・ディアス。アナ役にアビゲイル・ブレスリン。ちょっと成長した彼女の演技も、やはりすばらしい。ケイト役にソフィア・ヴァジリーヴァ。日本でもドラマ「ミディアム」の長女アリエル役でお馴染みだ。彼女の体当たり演技に拍手。笑顔が最高に素敵。彼らの兄弟ジェシー役に、エヴァン・エリングソン(CSIマイアミ、ホレイショの息子カイル役)。アナの弁護士役にアレック・ボールドウィン。判事役でジョーン・キューザック。ドクター役でボーンズのブレナン博士ことエミリー・デシャネル(ゾーイー・デシャネルのお姉さんなんだね、どうりで似ているわけだ)。そして、重要な役である、テイラー役に、ターミネーター:サラ・コナークロニクルズのジョン・コナー、そしてヒーローズのザックこと、トーマス・デッカー。

 涙なくしては見られない感動作だが、つらい闘病生活の様子も出てくるので、気分も重くなりがち。苦手な方にはあまりおすすめしない。

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[ド] ジェリコ

 スカパーの契約を少々変えた関係で、サイファイチャンネルが見られるようになった。以前から気になっていたドラマ「ジェリコ」が、#1から再放送と言うことで、チャンスとばかりに見ることに。 

5年ぶりに故郷の街ジェリコに戻ってきたジェイク。それは、やり直すために必要な金を、父親から借りるためだった。だが、うまくいかず、街を出ることにしたジェイクは、途中で事故に遭い…
 遠くの空にキノコ雲を見た街の住人達。デンバーの辺りで核爆発があったと推測。すぐにテレビやラジオの情報がなくなり、街中がパニックに。いったい何が起こったのか?

 と言う、最初からかなりショッキングな内容。突然の核爆発って、いつ起こってもおかしくない状況かもしれない。テロなのか、事故なのか。何も情報はないなか、混乱する街の住人たち。まず情報を集め、食料を確保。やがて、放射能を帯びた雨雲がジェリコの上空へ接近し、死の灰を避けるため、シェルターに避難。

 街で重要な役を果たすのがジェイク。しばらく街を出ていたが、その理由はまだよくわからない。どうやら軍隊にいたらしいが、なぜ戻ってきたのか。ジェイクの父は市長で、このパニックの中、街の住人達を安心させるため、手を尽くす。

 アメリカでの評価は非常に高いが、一度打ち切りにあっているようだ。ファンの熱心な抗議活動の結果、再開。シーズン1が22話、シーズン2が7話。果たして何があったのか。ジェリコの住人達はどうなるのか? しばらく見守りたい。

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2009年10月 9日 (金)

[ド] LIFE 真実へのパズル

 AXNミステリーで始まったドラマ。刑事物は数あれど、無実の罪で服役していた刑事というのは初めてではないだろうか。自分を陥れた人物を捜すと言う目的があるのだろうか。そうだとしたら、「BURN NOTICE」(こちらはスパイだが)と通じる物があるかもしれない。

 無実の罪で投獄され、12年服役したロサンゼルス市警の元警察官チャーリー・クルーズ。彼は、DNA鑑定により無実とわかり、刑事として復帰する。復帰初日、一緒に組むことになったのは、女性刑事ダニ・リース。二人は、殺害された少年の事件を追うことに。

 主人公のチャーリーは、元々なのか、刑務所生活の影響なのかわからないが、少々変わった人物である。いわゆるマイペース? 刑務所での12年間は、警官ということで、相当つらい目にあったのだろう。彼の様子から、それは容易に推測できるのだが、そういうことをクドクドぐちったりはしない。刑務官からそのことでからかわれても、挑発に乗って殴ったりはせず、大人の対応を見せる。少々図々しい感じもあるが、相手の立場に立ち、証言を引き出す、なかなか魅力的な人物だ。彼に何が起こったのかは、これから少しずつわかってくるのだろう。

 相棒としてあてがわれたダニ・リースは、一見切れ者の女性刑事だが、彼女にも過去がありそうだ。どうもドラッグがらみらしい。チャーリーと組まされた感じなのだが、この辺り、Xファイルのモルダーとスカリーの関係にちょっと似ているかもしれない。上司カレンは、チャーリーの事件に関して何か知っている様子。

 チャーリーを支える人物も興味深い。彼の事件を担当した弁護士コンスタンスは、彼のために戦ってきただけあって、信頼できそうだ。また、刑務所で知り合ったと言うテッドは、財産管理を任せ、自宅に住まわせていると言うことなので、相当信頼しているのだろう。

 チャーリー役にデイミアン・ルイス。ダニ役は「Lの世界」のサラ・シャヒ。チャーリーの親友にして会計士(?)役にアダム・アーキン(シカホのDr.シャットね)。チャーリーとサラの上司カレン・デイヴィス役に、ロビン・ワイガード(デッドウッドのカラミティ・ジェーンでお馴染み)。チャーリーの弁護士コンスタンス・グリフィス役に、ブルック・ラングトン(メルプレのサマンサでお馴染み)。

 シーズン1は11話。アメリカではシーズン2が21話まで放送されている。このデコボココンビの今後が楽しみだ。

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2009年10月 4日 (日)

[映] 12人の怒れる男

 映画やドラマで、何度も取り上げられてきたテーマ。元々は、テレビドラマだったらしいが、57年に映画化され、高い評価を得た「十二人の怒れる男」を、2007年ロシアがリメイクした作品だ。57年版と、共通のシチュエーションも多いが、こちらはロシアということで、人種問題などロシアが抱える問題を織り交ぜて描いている。

 ロシアの元将校がナイフで殺害される事件で、容疑者として逮捕されたのは、彼に養子として育てられていたチェチェン人の少年。この事件を裁くため、12人の陪審員が、学校の体育館に集められた。12人のうち11人が有罪と考えたが、1人の疑問から大きな議論となり…

 話の大筋は57年アメリカ版とだいたい同じだ。ただ、こちらでは、被害者はロシア将校、容疑者はチェチェン人の養子。人種問題や、ロシアの経済問題など、様々な問題が浮き彫りになる。

 役者はみな大熱演である。それはすばらしかったし、ロシアのかかえる様々な問題を見せてくれた点は評価できる。だが、大事なことを忘れてもらっては困る。これは裁判なのだ。容疑者が有罪か無罪か、検証して決めるのが役目だ。だが、なかなか検証を始めない。
 彼らは、みなそれぞれの立場から物を考える。それはわかるのだが、どうも裁判から離れた横道にそれる話ばかりが多く、かなり疑問に思った。自分の生い立ちやら、境遇、日々の不満やら後悔していることやら、それぞれに熱弁するのだが、はっきり言って裁判と全く関係の無い話を延々語ってどうすると言う気がするのだ。しかも、それに共感し、意見を変えたりするのも意味不明。共感するのはわかるが、この事件とどう関係があるのか、さっぱりわからない。

 後半になって、やっと事件の検証が始まるのだが、最後にまたおかしな事になってくる。最初から無罪とわかっていたと言う男が、無罪だと確信しているが、有罪に票を入れると言い張るのだ。その理由はわからないでもないが、それは陪審員の仕事ではない。つまりそこまでロシア政府は病んでいると言うことなのか。

 さまざまなドラマなどでも取り上げられてきたテーマである。ドギーハウザーでは親友のビニーが、ヴェロニカ・マーズではヴェロニカが、57年版ではヘンリー・フォンダが、最初に疑問を投げかける1人として活躍し、感動的なストーリーを作り上げていた。定番ではあるが、それを期待していただけに、かなりハズされた感が強い。

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ビートルズ・リマスターBOXセット考

 ちまたでウワサのビートルズリマスターCD。9月に発売だったと思うが、その時は、全く買うつもりはなかった。大のビートルズファンだが、CDはほぼ全部持っているし、レコードだってある。(それもBOXセットまで…) アンソロジーもあるし、今更CDはいらないだろうと思ったのだ。

 だが、テレビで取り上げられているのを何度か見て、気持ちが揺らいだ。発売初日にさっそく購入したファンの映像では、「うわ~全然違う~」とか、「彼らが近くにいるみたい~」とみんなが言っている。なに、そんなに違うのか。そんなに違うのなら、買っても良いか。いろいろ考えていたら、アマゾンで、35800円のボックスセットが、30000円くらいで買えることに気づいた。それなら買ってもいいかと、ついついボタンをクリック。10月1日についに届いた。

 さっそく聞き比べてみようと、「I SAW HER STANDING THERE」をかけてみる。先日の番組では、ポールのカウントからもう違うと言っていたが、何度聞いても違いがよくわからない。ううむ… 騙されたか…

 アマゾンのユーザーレビューを見てみると、あるわあるわ、すごい数のレビューが見つかった。そのほとんどが、リマスター版すばらしいと絶賛の声。だが、よくよく読むと、リマスター版の音のすばらしさというよりは、ビートルズさすがと言う、なんだか当たり前のコメントが多いように見える。さらに、少数意見ながら、リマスターの意味がわからんとか、違いがわからんと言う意見も発見。私の耳が悪い訳じゃないのねと、ちょっと安心。

 ふと思いついて、「HEY BULLDOG」を聞き比べてみた。ビートルズの曲は、ステレオの片側からボーカル、もう片側から伴奏とはっきりわかるものが多いのだが、この曲は特にそれがはっきりしているのだ。もっと言うと、右スピーカーをオフにすると、ジョンの歌はほとんど聞こえない。そこで、この曲を聴き比べたら何かわかるかと思ったのだ。
 案の定、違いは歴然。たまたま持っていたCDは、99年に発売されたイエローサブマリン~ソングトラック~なのだが、こちらの方が、ボーカルが際だっている。ジョンの声が引き立っているのだ。リマスター版の方は、ずいぶんとインパクトに欠けるボーカルになってしまっている。また、イントロのピアノも、旧版の方が力強く響いている。この曲に関しては、どう考えても旧版の圧勝である。

 その後、とりあえずホワイトアルバムを聞き比べてみようと思った。好きなアルバムだからだ。「BACK IN THE USSR」や「OBLADI,OBLADA」を聞いた感じでは、なるほど確かにリマスター版の方が、多少広がりがあるというか、音に奥行きがあるように感じられる。彼らが近くにいるみたいと言う表現が、わかる気がする。

 と言う訳で、どうも曲によって善し悪しが違うのではないかと言う気がした。なので、ボックスセットを買う意義を考えてみると、割安だと言う点、DVDがついている(各アルバムについている特典映像を、全てまとめたもの)と言う点くらいのもので、リマスター版のデキがいいアルバムだけを、バラで買った方が良かったのかなと言う気もする。でも、聞き比べてみないと、どっちの方がいいかなんてわかんないしねぇ。1曲1曲聞き比べてみようかなぁ。何割くらいがリマスターで良くなったのかを調べるのも楽しそうだ。と、なんだか本来の使用法とは違う利用方法を思いついたり。

 このBOXセット、今アマゾンで調べたら、また少し安くなっているようだ。このボックスについて一言言わせてもらうと、なんとも取り出しにくくて、使いにくい。置き場所にも困る。もっとなんとかならなかったのかと言う気がする。と言うことで、迷っている方は、もう少し様子を見てからでもいいかもよ。

[2009.10.5 追記] リマスター版 vs 旧版 聞き比べ企画!

 リマスター版と旧版聞き比べを、少しずつしていこうと決意。アルバム単位で聞き比べ、各曲についての特徴を表にまとめてウェブ(http://www.ne.jp/asahi/mikey/showcase/beatlesremaster.html)に載せることにした。とりあえずは、「Hey Bulldog」の入っている、イエロー・サブマリンから。この聞き比べ企画に賛同していただける方、自分も聞き比べてみた感想などある方、よくわからないと言う意見でもなんでもいいので、何か感じた方は、ここにコメント、またはご意見メールをいただけると、大変ありがたい。何ヶ月、何年!?かかるかわからないが、リマスター版の意義(または旧版の意義)を見いだしたいと思う。

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[ド] THE TUDORS ~背徳の王冠~

 久しく見ていなかったミステリチャンネルが、今度AXNミステリーと改名。チューダー王朝のドラマが始まると言うので、#1,#2のプレミア放送を見てみた。ヘンリー8世を中心とした物語である。

 16世紀のイングランド。武力で王位を勝ち取った若きヘンリー8世は、大使である伯父がイタリアでフランス人らに暗殺されたことを知り、フランスとの戦争を宣言。だが、ウルジー枢機卿は、自身の野望のため、フランスとの協定を画策。
 なかなか世継ぎに恵まれないヘンリーは、妻キャサリンに冷たく当たるようになる。代わりに既婚者や英国大使の娘メアリーなどに手を出す。だが、手を出した侍女が妊娠し、男児を出産すると、メアリーには興味が失せてしまう…

 イメージしていたヘンリー8世とはずいぶん違う容姿。有名な肖像画では、太ったおやじだが、このヘンリー(ジョナサン・リース・マイヤーズ)はまだ若くてたくましいイケメンである。女好きで、自分の名声を残したいと言う野望もある。血の気の多いタイプだ。亡き兄の妻であったキャサリンを妻にしたが、生まれた子は死産ばかり。やっと生まれた男の子も生後26日で亡くなってしまったと言う。唯一いるのは、娘メアリー。この幼い娘を、フランスとの協定のためにフランス国王の息子に嫁がせることに決めるが、フランス国王に何かと差を付けられ、劣等感で怒り爆発。

 側近の1人、ウルジー枢機卿(サム・ニール)も、聖職者ながらかなりのしたたか者だ。教皇の座を狙っている。そのため、フランスと仲良くして支持を得ようと、協定を画策するのだが、なかなかうまくいかない。自身の野望を捨て、ヘンリーに尽くそうと決意したのだろうか。

 フランスにいたブーリン英国大使の娘たち、メアリーとアンが英国に帰国。さっそく姉のメアリーに手を出すヘンリーだが、すぐに飽きる。そのうちアンとの物語が始まるのだろう。この辺りは楽しみだ。

 ヘンリーは、こんな調子の人物なので、支持者も多いが、当然のように敵も多い。その1人、バッキンガム公爵(エドワード王の直系らしい)は、自分こそ正当な王位継承者だと考えており、ヘンリーの暗殺を企むが失敗。反逆罪で処刑されてしまう。

 衣装もすばらしい。現代にも通じるようなゴージャスさ。セックスシーンがかなり出てくるが、今のところ暴力シーンはそれほど露骨ではない。

 アイルランド、カナダ、アメリカ制作。シーズン1、シーズン2は全10話。シーズン3は全8話。まだまだ続くようだ。11月からの放送開始が待ち遠しい。


 

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2009年10月 2日 (金)

[映] バンク・ジョブ

 ロンドンの銀行強盗のお話だが、なんと実話に基づいていると言う。なかなかスリリングで楽しめる映画だ。

 1971年のイギリス。中古車店を経営するテリーは、事業がうまくいかず、借金におわれていた。そんな折り、旧友のマルティーヌから、ロンドンのロイズ銀行の地下貸金庫を襲う話を持ちかけられる。テリーは、仲間を集めて貸金庫までの地下通路を掘る計画を進めるが、マルティーヌの計画には裏があった…

 英国王室まで絡んでいて、なかなかスケールのデカい話である。テリーたちは、うまく利用されたわけだが、テリーの策や偶然が味方して、面白い展開だ。これが実話だと言うのだから驚く。

 テリー役にジェイソン・ステイサム。妻ウェンディ役に、「キケンな女刑事 バック・トゥ・80's」のアレックス・ドレイクこと、キーリー・ホーズ。ポルノ王ボーゲル役にポワロ役でお馴染みのデヴィッド・スーシェ。また、銀行の貸金庫係役で、ミック・ジャガーがちょこっと出演。

 セックスシーンが少々と、拷問や殺害シーンが出てくるので、PG12指定。ジェイソン・ステイサムが等身大のチョイワルおやじを演じているのがいい。

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