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2009年10月 4日 (日)

[映] 12人の怒れる男

 映画やドラマで、何度も取り上げられてきたテーマ。元々は、テレビドラマだったらしいが、57年に映画化され、高い評価を得た「十二人の怒れる男」を、2007年ロシアがリメイクした作品だ。57年版と、共通のシチュエーションも多いが、こちらはロシアということで、人種問題などロシアが抱える問題を織り交ぜて描いている。

 ロシアの元将校がナイフで殺害される事件で、容疑者として逮捕されたのは、彼に養子として育てられていたチェチェン人の少年。この事件を裁くため、12人の陪審員が、学校の体育館に集められた。12人のうち11人が有罪と考えたが、1人の疑問から大きな議論となり…

 話の大筋は57年アメリカ版とだいたい同じだ。ただ、こちらでは、被害者はロシア将校、容疑者はチェチェン人の養子。人種問題や、ロシアの経済問題など、様々な問題が浮き彫りになる。

 役者はみな大熱演である。それはすばらしかったし、ロシアのかかえる様々な問題を見せてくれた点は評価できる。だが、大事なことを忘れてもらっては困る。これは裁判なのだ。容疑者が有罪か無罪か、検証して決めるのが役目だ。だが、なかなか検証を始めない。
 彼らは、みなそれぞれの立場から物を考える。それはわかるのだが、どうも裁判から離れた横道にそれる話ばかりが多く、かなり疑問に思った。自分の生い立ちやら、境遇、日々の不満やら後悔していることやら、それぞれに熱弁するのだが、はっきり言って裁判と全く関係の無い話を延々語ってどうすると言う気がするのだ。しかも、それに共感し、意見を変えたりするのも意味不明。共感するのはわかるが、この事件とどう関係があるのか、さっぱりわからない。

 後半になって、やっと事件の検証が始まるのだが、最後にまたおかしな事になってくる。最初から無罪とわかっていたと言う男が、無罪だと確信しているが、有罪に票を入れると言い張るのだ。その理由はわからないでもないが、それは陪審員の仕事ではない。つまりそこまでロシア政府は病んでいると言うことなのか。

 さまざまなドラマなどでも取り上げられてきたテーマである。ドギーハウザーでは親友のビニーが、ヴェロニカ・マーズではヴェロニカが、57年版ではヘンリー・フォンダが、最初に疑問を投げかける1人として活躍し、感動的なストーリーを作り上げていた。定番ではあるが、それを期待していただけに、かなりハズされた感が強い。

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コメント

王妃さん、こんにちは。コメントありがとう! ブログ、拝見させていただきました(^o^)。

この作品は、ドラマではなくロシアの映画です。とても評価が高いようなのだけれど、私個人の意見としてはイマヒトツかな。

そういえば最近、ドラマルームというブログタイトルの割に、映画の感想ばかり書いている気がしてきた…

投稿: マイキー | 2009年10月 9日 (金) 15:04

初めてコメントさせて頂きます
ハードな内容のドラマですね。
ドラマといえば日本や韓国しか見ていないワタクシでございますが、これからもどうぞ宜しくお願いいたしまする(=゚ω゚)ノ o(_ _)oペコッ

投稿: 王妃 | 2009年10月 7日 (水) 19:40

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あらすじチェチェン人の少年が、ロシア人の養父を殺害した罪で裁判にかけられる。目撃者もあり、容疑は明白。さまざまな分野から任意に選ばれた陪審員たちも審議は簡単に終わると思われたが・・・。感想ヴェネチア国際映画祭金獅子賞『ウルガ』カンヌ国際映画祭審査員特別...... [続きを読む]

受信: 2009年10月11日 (日) 21:32

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