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2009年12月25日 (金)

[映] シャッフル

 サンドラ・ブロック主演のサスペンスということで、少々期待していたのだが… サスペンスというよりは、ある主婦の物語というか、主婦の家族愛を描いた作品。 

夫と娘2人を持つ主婦リンダ。いつものように娘達を学校へ送り、家事をこなす平凡な日。ところが、突然、夫が事故で死んだと言う知らせを受ける。突然の事に呆然とするリンダ。そして翌朝、目覚めたリンダは、いつものように朝食を食べる夫を目撃。何も変わらない、平凡な朝だった… さらに翌日は、夫の葬式。すっかり混乱するリンダだったが、次第にある法則に気づく。

 なかなか奇抜なアイデアだと思う。夫の死亡事故の前後数日間が、全くバラバラにシャッフルされてやってくるのだ。夫が死んだのは昨日だと言われ、翌朝起きると夫は生きている。その翌日は夫の葬式で、その翌日はまた夫のいる世界。当然、リンダは混乱し、周りから彼女の言動は奇妙にうつる。正気を失いかけるが、信仰によって(?)正気を保ち、夫との限られた時間を大切にし、夫を救うべく行動に出る。家族を愛する主婦の物語という意味では、まぁまぁだろう。

 だが、サスペンスという意味では物足りない。だいたい、周りで起こっていることに気づくのが遅すぎる。気づいてからする行動も、あまり頭のいい方法とは思えない。確かに混乱するのは無理ないし、なんで日がバラバラにやってくるのかと言うつっこみもあるだろうが、百歩譲って、そういうことがあったとしよう。そうだとしても、どうしても解せないことがある。リンダは、今日が何日というのを、全く意識せずに日々を送っている点である。

 普通、時間は連続しているので、木曜の翌日は金曜だし、23日の翌日は24日であるので問題ないのかもしれないが、リンダは、朝起きて昨日と今日がつながっていないと言うことが数日続いて、初めて日がシャッフルされていることに気づく。その際、全て曜日で考えていて、何年の何月何日で考えていないのだ。新聞も見ないと言うことか。いくら主婦だって、前の晩には明日の予定を確認するし、その日の朝だって今日の予定を確認する、カレンダーを見て。この家にはカレンダーが見あたらなかったが、そういう生活をしていないようだ。まさかアメリカ人がみんなそうだってわけじゃないよね?? 主婦は毎日同じ事の繰り返しだから、日にちもわからないと思われているのだろうか。

 ちなみに、原題は"Premonition"。前兆とか、良くないことが起こる予感とか、予告とか、そういう意味らしい。夫の事故死を予告された妻ということか。確かにこの映画の中にも、未来を見てしまった人の話が出てくるが、この場合は、邦題「シャッフル」の方がわかりやすい気がする。

 リンダの夫ジム役に、NIP/TUCKのクリスチャン・トロイこと、ジュリアン・マクマホン。リンダの親友アニー役に、サードウォッチのモンローことニア・ロング。Dr.ロス役にプリズン・ブレイクのアブルッチこと、ピーター・ストーメア。

 設定は面白いのに、もったいないなと思う。サスペンス重視なら、もっと緻密な脚本にすべきだったし、家族愛重視でももうちょっと深みが出せた気がする。なにより、主役の行動に納得がいかない点が多すぎて、感情移入もできないことが腹立たしい。でももしかして、突然家族を失って、ずっと続くと思っていた平凡な日々が突然終わってしまったら、全てが訳の分からぬまま過ぎてしまって、こんな風に感じるのかなと、ふと思った。

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