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2010年1月29日 (金)

第67回ゴールデングローブ賞授賞式

 去年はNHKのBSで放送したのだったか、ちょっと覚えていないのだが、今年はAXNで放送された。最近本当に頑張っているAXNである。

 司会者は、エミー賞と同じリッキー・ジャーヴェイス。かなり下ネタジョークもあったが、なかなか面白かった。ちゃっかり自分の番組の宣伝をしていたり、得意のスティーブ・カレルとのやりあい(詳しくは、エミー賞の記事を参照)も事情を知る者としてはなかなか楽しい。

 映画部門では、アバターが作品賞、監督賞を受賞。かなり盛り上がっていた。キャメロン監督も嬉しそうだった。ドラマとミュージカル/コメディとに分かれているのだが、ドラマ部門が「アバター」、ミュージカル/コメディ部門が「ハングオーバー」(二日酔いってこと?)。これ、なんだか面白そうだったので、要チェック。
 個人的にうれしかったのは、「イングロリアス・バスターズ」の悪役、クリストフ・ヴァルツが助演男優賞を受賞したこと。確かにあの役は光っていた。

 ポール・マッカートニーが、アニメの主題歌("Everybody's Fine"の"I want to come home")でノミネート。受賞は逃したが、アニメ映画賞のプレゼンターとして登場。ちょっとしたジョークで会場を沸かせていた。司会のリッキーには、離婚騒動をジョークのネタにされていた。彼の座っていた席、隣がジュリア・ロバーツだったのが気になる…

 テレビシリーズ部門の作品賞は、ドラマ部門が「MAD MEN」、ミュージカル/コメディ部門が「GLEE」。これ、学園ものミュージカルらしいのだが、ちょうどスカパーのFOXチャンネルだったか、放送が始まるので、チェックしたい。
 ミニシリーズ部門で、「グレイガーデン」が注目されていた。ドリュー・バリモアもこの作品で主演女優賞を受賞。この作品、去年のエミー賞でも話題だった作品。WOWOWでもさっそく放送してくれて、HDDに録画してあるのだがまだ見ていなかったことを思い出した(^o^;。

 とまぁ、いろいろ楽しい授賞式だったのだが、私が一番印象に残ったのは、「デクスター」マイケル・C・ホール。ホジキンリンパ腫の治療中ということで、その影響か、毛が抜け落ちている様子で帽子をかぶっての登場。かなり心配していたのだが、とても元気そうでホッとした。どうやら治療は順調らしい。そして驚いたことに、妹デボラ役のジェニファー・カーペンターと結婚していたんだね! 今までゴールデングローブ賞でもエミー賞でも、ノミネートばかりだったのだが、今年初めて主演男優賞を受賞。本人もとってもうれしそうだったし、私も非常にうれしい。おまけに、助演男優賞でジョン・リスゴーも受賞。

 今年のゴールデングローブ賞の受賞結果について、詳しくはこちらをどうぞ。

 アカデミー賞の前哨戦とも言われているこの授賞式、アカデミー賞とは違い、ディナーショースタイルなので、関係者ごとに丸テーブルに座ってアルコールも入り、みなさん結構くつろいでいる様子なのがまた楽しい。司会のリッキーも、壇上でビール飲んでるし。今年も見所満載だった。是非来年も放送してほしいね。

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2010年1月28日 (木)

[映] 奇術師フーディーニ ~妖しき幻想~

 実在のマジシャン、フーディーニと彼に近づいたある母娘の物語。ガイ・ピアース、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、シアーシャ・ローナンと言う配役に惹かれて見たのだが、ちょっと思っていた感じと違った。

 母と娘2人で、怪しげな見世物芸をして暮らしているメアリーとベンジー。だが劇場が破綻し、仕事を失ってしまう。そんなある日、世界的な人気マジシャンであるフーディーニが、母親の最期の言葉を言い当てた者に1万ドルの賞金を出すと言う話を聞く。さっそく彼に近づき、情報を集めてなんとか賞金をゲットしようと考えたメアリーだったが…

 このメアリーなる女性、なかなかしたたかな女である。かなりの美貌の持ち主であるが、どうやら未婚の母らしい。霊能者と言うことで、観客の身近な亡くなった人のことを言い当てたりして見世物にしている。だが、事前にこっそり調べたりしているので、イカサマである。そんな彼女が、お金を得るためにフーディーニに近づく。だがそこで、思いも寄らぬ事が起こる。フーディーニに好かれてしまうのだ。

 フーディーニは、脱出芸で人気絶頂である。お金もかなり儲けているようだ。だが心にはいつも満たされないものがある。それは、最愛の母親の死に目に会えなかったと言うことが関係しているらしい。人前では明るく振る舞っているが、ふとしたときに母に呼ばれている気がする。そんな精神状態の彼の前に、母親にそっくりな女性メアリーが現れるのだ。

 と言うことで、詐欺の話から、恋愛物語に。それを見守る娘。そして、母親の最期の言葉を言い当てる日がやってくる。イカサマ霊能者メアリーに、そんなことがわかるはずもなく、どう切り抜けるかと言う辺りが一番の見所だろうか。ベンジー役のシアーシャ・ローナン(つぐないのブライオニー、ラブリー・ボーンのスージー)の演技が光る。

 ラストはなかなかいいと思う。中盤ダラダラしていたのがもったいない気がするが、ちょっと不思議な感じの恋愛ものと言う感じだ。

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2010年1月24日 (日)

[ド] WHITE COLLAR 天才詐欺師は捜査官

 ミステリーチャンネルが、AXNミステリーになってから、新作、話題作をどんどん放送するようになり、俄然魅力的なチャンネルになった。さすがAXN。このドラマも、アメリカで去年10月に始まったばかり、しかも非常に評価が高い作品。

 天才詐欺師ニール・キャフリーは、首尾良く刑務所を脱獄。彼を投獄したFBI捜査官ピーター・バークが、再び逮捕に向かう。恋人を追って脱獄したとにらみ、恋人の行方を追ってニールを再び逮捕したピーター。ニールは、刑を4年追加されてしまうことに。だが、ピーターが偽造犯ダッチマンを追っていることを知り、ニールは捜査協力と引き替えに自由を求める。迷った挙げ句、足首にGPS装置を付け、さらに恋人の事を忘れると言う条件で、捜査への協力をしてもらうことに。

 囚人を捜査に協力させるって、映画でも見たなーと思っていたが、これはひと味違う。ニールは天才詐欺師だけあって、とにかく頭が切れるのだ。いろいろな事を知っているだけでなく、回転も早い。抜群のルックスを利用して、相手の信頼を得るのもうまい。とにかく魅力的なのはニールのブルーの瞳。相手の心の奥まで見透かしてしまうかのような、大きく透き通った瞳が印象的だ。彼のひょうひょうとした感じは、LIFEのチャーリーに通じる物もある。

 ホワイトカラーというのは、FBIのホワイトカラー・クライム・ユニット → 知能犯専門チームのことらしい。ピーターは、知的犯罪ばかりを専門に扱う。知能犯には知能犯の知恵をと言うわけだ。

 ニール役は、「チャック」のブライス・ラーキンこと、マシュー・ボマー。ピーター役はティム・ディケイ。ニールの手助けをしてくれるモジー役に、「セックス・アンド・ザ・シティ」のスタンフォードこと、ウィリー・ガーソン。ピーターの愛妻役に、ビバヒルのヴァレリー、「恋するブライアン」のナターシャこと、ティファニー・ティーセン。ジョーンズ役に、ERのガラントこと、シャリフ・アトキンス。ニールの大家さん(?)になる女性役で、ダイナスティーのドミニク・デヴローことダイアン・キャロルがっ(74歳くらいじゃない?)。ピーターの新人助手役で、ラス・ベガスのネッサこと、マーシャ・トマソンが出演していたので、レギュラーかと思ったのに、どうやらゲスト。

 今後、様々な知的犯罪が出てくるのだろう。手口も巧妙なはずなので、それを見破るニールの活躍が楽しみだ。恋人ケイトと絡みも気になる。

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2010年1月20日 (水)

フェンダー・ジャズベース

 趣味でバンドをやっている。バンドらしきものを初めてやってみたのは、大学に入った年。そういうサークルがあったので、友人と参加してみた。何を担当しようか話し合った結果、キーボードは出来る人がたくさんいそうなので(メンバー集めやすそうなので)、それ以外を担当しようと言うことに。それならばと、ベースを担当することにした。それがベースを始めたきっかけ。当然、ポールの影響もある。

 当時ベースを持っていなかったので、部室にあった先輩のベースを借りて練習。その後、先輩が返せと言ってきたので、今度は高校時代の友人の友人から借りて練習。その後、いろいろあってバンドは解散状態となった。

 就職してお給料が入り、まずベースを買おうと思った。バンドには関わってなかったけれど、持っていなければ練習できないし。そんなとき、ビートルズファンクラブで、ベースの販売を発見。それも、ポールの使っていたあの有名なヘフナーのバイオリン型ベースのコピーモデル、グレコ。はっきり言って、メーカーはどこでも良かった。あの形のベースが手にはいるならと、即購入。当時数万円したと思う。しばらくは夢中で練習した。ポールのベースラインは本当にすばらしい。だけどやっぱり、1人ではつまらない。そして箱の中で忘れられた存在となった。

 6年前、友人と意気投合し、バンドをやろうと言うことになった。再び箱から取り出したグレコは、あちこちさびていて、音も合わないし、かなり悲惨な状況だった。メンテナンスして、かろうじて音が合うようにはなったが、音色はやっぱりイマヒトツ。でも、気に入っているモデルだし、なんと言っても軽い。そう思って使い続けた。

 いつも行く楽器店で、ウクレレの弦を購入した際、チラシを入れてくれた。帰宅して、何の気ナシに見ていると、安いベースを発見。そうだ、ベースを買おう! 突然思い立った。あれこれ調べた結果、安物買いは後々後悔すると考え、それなりの物を買おうと決意。(安いベースのチラシで思い立ったのに(^o^;) フェンダーのジャズベースで、ミディアムスケールの物が最近発売されたことを知った。写真を見て、すっかり気に入ってしまい…

Photo

 やっぱりグレコと違ってちょっと重い。左肩だけ酷い肩こりに悩まされている身なので、つらいにはつらいが、やっぱり音はすばらしい!! それに、新しい楽器はやっぱりピカピカでいい。ネット通販で買ったのだが、発送してくれた楽器屋さんは、こだわりのお店のようで、丁寧に調整してくれた感じ。しかも、ストラップとシールドまでついていて、ありがたい。ちょっと頑張って練習してみようと思う… 今度こそ。

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2010年1月18日 (月)

[映] チェンジリング

 去年のアカデミー賞に、アンジェリーナ・ジョリーがノミネートされて話題になった作品。クリント・イーストウッド監督ということで、とても気になっていたが、オープンしたてのシネ・プレーゴでは上映されず、やっと見ることができた。実際にあった事件を元にしている。

 1928年のLA。シングルマザーとして息子ウォルターを育ててきたクリスティン。ある日仕事から帰宅すると、留守番をしていたはずの息子がいない。慌てて近所を探し回るが、どこにもいないのだ。すぐに警察に連絡するが、24時間たたないと捜査できないと、冷たく断られる。その後、警察の捜査が始まるが、何の手がかりもないまま5ヶ月が過ぎる。
 そんなある日、警察から、ウォルターが見つかったと連絡が入る。喜んで駆けつけてみると、息子だと言われた少年は、見知らぬ子。息子ではないと言うクリスティンに、そんなはずはないと少年を押しつけ、事件は解決したと言い張る警察。納得のいかないクリスティンは警察に抗議するが…

 とんでもない話である。誘拐犯がとんでもないのは言うまでもないが、この警察のいい加減さ、お粗末さは、前代未聞である。百歩譲って、捜査で少年が見つけられないのはしょうがないとしても、全くの別人を連れてきて無理矢理押しつけ、事件解決って、そりゃいくらなんでも、ねぇ。生まれたばっかりの赤ちゃんだって母親ならわかるもの。9歳になるまで一緒に暮らしてきた息子を、5ヶ月会ってないからって、間違えるわけなかろう。

 怖いもので、「実の息子なのに動揺していて見分けられなかった」とか、「精神を病んでいて、息子なのに違うと言い出した」とか言ういい加減なことを警察がマスコミに発表すると、そういう情報だけが流れて、何も知らない人たちは信じてしまう。そうやって、都合のいいように情報を操作していた時代があったのだろうし、シングルマザーだから甘く見られたと言う面もあるだろう。

 だが、こういう不正が行われると、必ず問題視する人たちが現れ、みんなが声を上げて不正を正すことができると言うのが、アメリカのいいところだ。そうやって、人権が守られるようになっていったのだろう。

 クリスティン役にアンジェリーナ。不正の中心となった警部役に、バーン・ノーティスのマイケルことジェフリー・ドノヴァン。クリスティンの心強い助けとなった牧師役にジョン・マルコヴィッチ。クリント・イーストウッドの娘が、近所の少女役で出演しているらしい。こんな小さな娘さんがいたとは。

 女性が軽く扱われていた時代。息子を取り戻したいだけなのに、警察に不当に扱われ、警察と戦った女性の物語だ。

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[映] ロック・ミー・ハムレット!

 タイトルから、現代版ハムレットかなぁとか、ミュージカルなのかなぁとか、いろいろ想像したのだが、たとえて言うなら「スクール・オブ・ロック」の演劇版と言ったところか。主人公ダナのさえない演劇教師ぶりが徹底している。

 売れない俳優ダナは、演劇に対する情熱を捨て去ることができず、高校で演劇を教える毎日。だが家賃も払えず、下宿人を置く始末。さらに演劇クラスは生徒2人。自作の演劇も全くさえず、いつも酷評されていた。ある日、学校の予算削減のあおりで、行き場を失ったヒスパニック系生徒たちがたくさん演劇クラスにやってきた。だが喜んだのもつかの間、演劇クラスもなくすと言われ、失業の危機に。なんとか、大衆を感動させる劇を仕上げて、演劇クラスを存続させようと考えたダナ。渾身の脚本「ハムレット2」で起死回生を狙うが…

 演劇に情熱を持ち続ける教師が、存続の危うくなった演劇クラスを救うために立ちあがると書けば、とても格好良い話なのだが、どうもこの教師ダナはさえない男である。演劇クラスの教師と言っても、どうやらお給料は出ていないらしい。交通費のみの支給なので、それを浮かせるために、ローラースケートで通っている。(しかもあまりうまくない) カリスマ性のかけらもないので、生徒にも相手にされない。と言うより、完全になめられている。その上、演技の才能もなければ、脚本の才能もないのだ。しかも、私生活もかなり酷い。美しい妻は、家賃を払うために置いた下宿人とデキてしまい、家を出てしまう。まさに、踏んだり蹴ったりの、最悪のシチュエーションだ。

 彼の台本、ハムレット2は、ハムレットがタイムマシンに乗って旅をするとか、悲劇のヒロインの死を止めるとか、キリストが現代に現れてスターになるとか、とにかくむちゃくちゃな内容らしい。当然のように、神への冒涜だと、周りは騒ぎ始める。公演中止かと言う時に、風向きが変わる。

 ダナ役にスティーブ・クーガン。頼りなさ過ぎて、生徒に同情されてしまう感じがピッタリだ。彼の妻役にキャサリン・キーナー。妻と浮気してしまう下宿人役でデヴィッド・アークエット。女優を辞めて看護師として働いていると言う設定で本人役のエリザベス・シュー。ダナの弁護を買って出る弁護士役にエイミー・ポーラー。だが彼らはどちらかと言うと脇役で、主役はあくまでもダナと生徒達。ダナを慕っている生徒はちょっとおかまっぽかったり、ヒスパニック系=貧困で成績が悪い、と思いこんでいたら金持ちの優等生だったりと、かなり癖のある面々。

 期待していたストーリーではなかったが、それなりに楽しめた。最後の劇中劇も、はちゃめちゃだが、曲は楽しめる。イマヒトツ盛り上がりに欠ける気もするが、それもいいか。

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2010年1月12日 (火)

[映] 1408号室

 スティーブン・キング原作「呪われた部屋」の映画化。キングのホラー以外の作品は、映画でも素晴らしい物が多い。それに対して、ホラーは映画化されるとどうも化け物が出て終わりと言うパターン、拍子抜けという物が多く、どんなもんかと思っていたが、ホラーの割にはなかなかいい仕上がりになっている。

 オカルト作家のマイク・エンズリンは、オカルト現象を全く信じておらず、心霊スポットを訪れてその嘘を暴く本を書いていた。ある日、彼の元に、「NYのドルフィンホテル、1408号室には入るな」とだけ書かれた絵はがきを受け取る。さっそく詳細を調べ上げ、支配人が止めるのもきかず、強引に宿泊したマイクは…

 自殺者の出た部屋とか、幽霊の出る部屋とか、日本でも良く聞く話である。そういうところを泊まり歩き、嘘を暴いて本にすると言うこの主人公、アメリカ版・大槻教授といった感じか。マイクは、オカルト現象を全く信じていない。そういう主人公が、実際に怖い目にあい… と言うのは、今までにもあったストーリーだと思うが、これがキングらしいところは、マイクが幼い娘を亡くしたばかりであると言うこと。不治の病である娘を助けられなかったと言う思いから、立ち直っていないと言う点だ。

 治療が無理ならば、残り少ない時間を少しでもラクに、そして家族や親しい人たちと共に過ごそうと考える人と、苦しくても生きる望みを賭けて戦うべきだと考える人がいる。どちらを選ぶも本人の自由だとは思うが、それが幼い子供である場合、本人の意思に関係なく、親の意向に左右されることになる。娘の気持ちをラクにしようと天国の話をする妻リリーに対し、娘を失いたくないマイクは、何か治療法があるはずだと戦うことを望む。娘が亡くなってからも、もっと何かできたはずだと自分を責め、妻を責める。

 心霊スポットに行きまくっていたのは、彼のそういう精神状態が関係しているように思う。だが、この部屋に泊まって彼は動揺する。なんとか正気を保とうと、オカルト現象に対する理由をあれこれ考えるが、娘が目の前に現れ、彼も認めざるを得ない。だがそこで、自分は何をすべきかを見極め、行動する。

 この部屋には、人の弱みをついて自殺に追い込んだり、殺させたり、ショック死させたりと言う力があるらしい。1408号室になんでそんな力があるのか、この部屋にどんな秘密があるのか、詳細はわからない。物が動くとか、幽霊が見えるとか、そんな生やさしいものではなく、ちょっとやりすぎな程の攻撃である。だが、マイクが部屋に立ち向かった(自分に立ち向かった)展開は、なかなか良かった気がする。このことで、彼自身立ち直ることができたのだろう。結末もいい。なにより、怪物がでてきて終わりと言う、いつもの展開でなかったのがいい。

 

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[ド] ジェリコ2 ~閉ざされた街~ 最終話

 毎週2話ずつ放送していたので、全30話を一気に見終わってしまった。第1話でアメリカの主要各都市に核爆弾が落とされてから、平和だった街ジェリコはパニック。どうなってしまうんだろうと思っていたが、一応の明るい展望で終わった。

 突然のキノコ雲、その後、テレビやラジオの放送が止まり、外部との連絡がいっさい途絶えて孤立してしまったジェリコ。シーズン1では、たまたま帰省していたジェイクや兄のエリック、父である市長ジョンストンらを中心に、街の外へ偵察へ出たり、食料や燃料調達をしたりと、なんとか頑張ってきたジェリコの住人たち。他の街から脱出して流れ着いた人々との衝突や、隣町との戦争、物資を狙う強盗団に対抗したり、横暴な傭兵部隊レイブンウッドから街を守ったりと、様々な苦難を乗り越えてきた。
 シーズン2では、隣町との戦争は一件落着したものの、ジョンストン市長が亡くなり、新政府による軍隊が街を統治することに。だがこの新政府、実はJ&Rと言う企業が牛耳っている怪しげな政府であり、このJ&Rこそが、アメリカを核攻撃した黒幕だとわかる。この新政府に、アメリカ全土が乗っ取られてしまうと大変なことになると気づいたジェイクたちは、歴史を変えるために戦う。

 核攻撃後の世界と言うことで、無法地帯から始まると言う点では、CGアニメのアフターワールドと非常に似ているものがある。ただアフターワールドが、主人公が自宅へ戻る旅をしながら見た世界であったのに対し、こちらはジェリコという一つの街から見ていると言う点で、自分の土地は自分で守ると言う、アメリカ人的発想、アメリカ人が好む内容と言えよう。ジェリコという小さな街が一丸となって街を守る。それは、食料の足りない隣町から見れば、自分たちだけいい思いをしていてずるいと言う妬みにもつながってしまう。

 アメリカを核攻撃したのが、アメリカの1企業であると言うのも、ありそうな話だ。強大な力を持った1企業が国家転覆を企み、実行。非常時のどさくさに紛れて自分たちの政府を立ち上げ、国を乗っ取る。それでも、どんな困難があっても、必ず立ち向かう人がいて、自らの犠牲をもいとわずに戦う。そして歴史を変える。まさに、アメリカ人の好きなストーリー展開。ジェリコに熱狂的ファンがいる理由だろう。確かに、混沌とした状態のまま打ち切りにされては、納得がいかない。

 ジェイクや、ホーキンズの働きで、J&Rのしたことを暴くことができた。南部では一件落着したが、これから第2の南北戦争だと言っていたので、北部にはまだ他の新政府が存在するのだろう。アメリカ統一にはまだまだ時間がかかりそうだし、アメリカ全土の平和はまだ先になりそうだ。ジェリコにも、シーズン3を作る余地はある。再開もあり得るのかもしれない。

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2010年1月11日 (月)

[映] コッポラの胡蝶の夢

 幻想文学の鬼才ミルチャ・エリアーデ原作の「Youth without youth(若さなき若さ)」を、コッポラ監督が映像化。主人公ドミニク役にティム・ロス。

 1938年のルーマニア。言語学者ドミニクは、研究に身を捧げるあまり、最愛の恋人ラウラと別れることになってしまったが、年老いた今も尚、研究は未完のまま。孤独な人生に絶望し、自殺を考えていたある日、雷に打たれて瀕死の重傷を負う。だが、奇跡的に助かった彼は、驚異的なスピードで回復したばかりか、次第に若返っていく… 人生を取り戻した彼は、ナチスから追われ身を隠す。そして不思議な女性ヴェロニカとの出会いで、研究は一気に進み、後一歩で完成にまでこぎ着けるが…

 老人が若返っていくと言うところで、ベンジャミン・バトンを思い出すが、こちらの方が先である。絶望の淵にいた人間が、突然の奇跡で人生を取り戻すと言う前半は、なかなか興味深いし、映像もミステリアスで面白い。今までの知識を持ったまま、再び若い体を取り戻すと言うのは、みんな一度は夢見ることかもしれない。

 一度目は、研究を優先させて恋人を失う。そして二度目は、恋人のことを大切に思う余り、研究を完成させることを諦める。年老いて、初めて何が一番大切かがわかったと言うことなのか。ヴェロニカと、ラウラ役は、アレクサンドラ・マリア・ララ。彼女は、スタンチュレスク教授役のブルーノ・ガンツと、「ヒトラー ~最期の12日間~」でも共演している。

 前半はなかなか面白かったのだが、全体的に意味不明な部分も多い。特に最後はよくわからなかった。きっちりと筋の通ったストーリーということではなく、まさに幻想文学。これを見てどう感じるかと言うことなのだろう。意味を理解しようとして何度も巻き戻したりしながら見たので、126分の作品を見るのに何ヶ月もかかってしまった(^o^;。少々難解な作品である。

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2010年1月10日 (日)

[映] ブーリン家の姉妹

 イギリスのヘンリー8世の二番目の妻となった、アン・ブーリンの物語である。ドラマ・TUDORSでも彼女がらみの話がちょうど放送中だ。邦題だと姉妹の話のように思えるがそうではなく、原題は「The Other Boleyn Girl」。この言い方が、彼女たちが道具としていかに軽く扱われたかを物語っていて、実にうまいと思う。話の流れはだいたい知っているのだが、なかなか見応えあった。

 

16世紀のイングランド。王のヘンリー8世は、妻キャサリンとの間に男子ができず、夫婦仲がうまく行っていなかった。それを知った新興貴族のトーマス・ブーリン郷は、一家の繁栄のため、娘のアンを愛人にと考える。だが、ヘンリー王が見初めたのは、結婚したばかりの妹メアリーの方だった。一家は宮中に移り住むことになり、メアリーは王の子を身ごもるが、ヘンリー王はすぐに彼女への興味を失ってしまう。
 一方、妹に手柄を横取りされた気分のアンは、フランスへ追放されるが、そこで洗練された作法を身につけて戻る。すっかり変わったアンに夢中になるヘンリー王。彼の妻の座を手に入れるため、画策するアンだったが…

 昇進の道具として利用されてしまった女性の悲しい物語である。ヘンリー8世役にエリック・バナ。あまり良いイメージのないヘンリー8世役は、エリック・バナにはちょっと合わない気がした。アン役にナタリー・ポートマン。メアリー役にスカーレット・ヨハンソン。

 ドラマの方では、アンの方が妹となっているし、そういう文献の方が多いように思うが、この映画の中ではアンの方が姉となっている。欧米で姉妹といった場合、姉の方が意地悪でずるがしこいイメージが強いのだろうか。(私の感覚では、のんびり屋の姉とちゃっかり者の妹というイメージが強いのだが。) だが、どちらが姉か妹かは、はっきりとしていないらしい。
 その他にも、ドラマとはかなり細かい部分が違っていた。ドラマの方が実際の出来事に忠実なようなので、映画用にかなり脚色したのだろうか。

 叔父であるノーフォーク公爵や、父であるトーマス・ブーリンが、自分たちの出世のためにアンやメアリーを利用。拒めずに利用されてしまったメアリーと、自らも利用しようとして破滅したアン。2人ともヘンリーの子を産むが、対称的な結末。唯一の救いは、アンの娘エリザベスが、英国の偉大な女王になったと言うこと。この映画の次に続けて「エリザベス」を見るといいかもしれない。

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2010年1月 9日 (土)

[ド] THE BEAST

 去年9月に他界したパトリック・スウェイジの遺作となったドラマ。FBI潜入捜査官を描いた作品だ。 

 舞台はシカゴ。FBIの潜入捜査官として、腕利きのチャールズ・バーカー。彼は、その強引で型破りなやり方が問題となり、内部監査から目を付けられていた。彼は、新人エリス・ダヴをパートナーに選び、指導することに。彼の中に、20年前の自分を見るバーカーは、彼に厳しく実戦を教える。彼を最高の捜査官と尊敬しつつも、私生活まで犠牲にする彼の徹底ぶりに抵抗も感じるダヴ…

 と言うことで、#1では、地対空ミサイルのランチャー売買を阻止し、テロリストを逮捕すると言うもの。潜入捜査官ということなので、売人になりすます彼らは、義理の兄弟を演じ、見事作戦を成功させる。だが、そのために、警察の押収品であるランチャーを勝手に持ち出したり、町中で試し撃ちしたりと、かなりやりたい放題にも見える。そんなバーカーなので、内部監査にマークされており、ダヴにバーカーの様子を報告するようせっつく。ダヴはそれをはねのけるが、それだけバーカーを信頼していると言うことなのか。

 パトリック・スウェイジは、どうしても若い頃の印象が強いので、もっとフレッシュなイメージだった。このドラマの中のバーカーは、まさに野獣。年のせいなのか、病気のせいなのか、彼の演技力なのか、内に秘めた野獣性なのかわからないが、変貌ぶりに驚いた。

 去年から始まったこのドラマ、今のところシーズン1のみで、全13話。パトリック・スウェイジが亡くなってしまったので、先が続くのかは不明だが、とりあえず最後まで、この2人のタッグを見届けたい。

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2010年1月 8日 (金)

[ド] 秘密情報部トーチウッド

 スーパードラマTVで始まったBBC制作のSFアドベンチャードラマ。一緒に見ていた夫が、どうも感じがドクターフーに似ていると言う。それもそのはず、ドクターフーのスピンオフである。しかもこの「Torch Wood」、「Doctor Who」のアナグラム。なかなか凝ったタイトルだ。

 ウェールズの首都カーディフ市で、連続殺人事件が発生。その日も1人の男が後ろからナイフで刺されて死亡。警察が捜査にあたるが、現場にトーチウッドという組織のメンバーが現れ、警察は撤退させられる。疑問に思った警官グウェンがこっそり監視していると、彼らは死者を一時的に生き返らせているのを目撃。彼らの1人がキャプテン・ジャック・ハークネスと名乗っているのを聞き、トーチウッドについて調べようとするが…

 #1は、警官であるグウェンが、トーチウッドのメンバーになるいきさつだ。トーチウッドという組織は、エイリアンを捕獲したり、彼らの道具を回収して利用法を研究したりする秘密組織らしい。リーダーであるキャプテン・ジャック・ハークネスというのが、ドクターフーにも出てきた彼である。どうやら一度死んで、不死身の体になって戻ってきたらしい。

 エイリアンの持っていた道具というのが、なかなか面白そうだ。#1では、死人を一時的に生き返らせることができると言う、マジックハンド(?)が登場。とりあえず、今の段階では2分間なのだが、これ、プッシングデイジーと似ていて面白い。この組織の本部というのは地下にあるそうで、地下から出てくる様子は、なんとなくハリーポッターの魔法省を思わせる。

 メンバーの1人トシコ・サトウとして、日本人女優、森尚子さんが出演。イギリスを中心に活躍している女優さんらしい。また、#1には、メンバーの1人スージー役で、「ローマ」のニオベ、「内部告発」のアリーシャ・コールでお馴染みインディラ・ヴァルマが出演。てっきりレギュラーだと思ったのだが、違ったようで、ちょっと残念。#8にもう一度出演するらしい。

 シーズン1、2が13話で、現在シーズン3の#5まで放送されているらしい。ストーリーはどんな方向へ行くのかわからないが、ドクター・フーよりも大人向けの作品ということなので、楽しみだ。

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2010年1月 7日 (木)

地デジ

 年末、我が家にもようやく地デジがやってきた。テレビを買い換え、デジタル放送が見られるようになったのだ。今までずっと、テレビの右上の隅に出る「アナログ」と言う文字を見るたびに、屈辱的な気分になった。アナログ放送が廃止されるのは2011年のこと、まだいいじゃん、アナログの何が悪い、と開き直りたくなる。

 だいたい、地上波がデジタルになって、綺麗になったからって、放送されている内容は今までと大差ないのだから、視聴者にメリットないじゃん。地上波なんて大して見てないし。ナンなの、地デジ、地デジって、まったく…

 いずれはテレビ買い換えなくちゃね、と言い続けていたある日、ついに買うと言いだした夫。これまでずっと薄型テレビの価格変動を見ていたのだが、どうもかなり安くなってきたらしい。エコポイントもあるし、よし買うぞと言うことに。お目当ての品は決まっているので、買うとなったら早い早い。BDレコーダーまでさっさと契約、ついにテレビがやってきた!

 海外ドラマの放送を網羅するために、スカパーとWOWOWに加入しているのだが、今までスカパーのチューナーとWOWOWのデコーダ、DVDレコーダーとビデオプレイヤーがかなり複雑に配線されていた。しかも、ビデオの予約が入っていない時間帯を選んで配送を頼む必要がある。チャンネル設定も、静岡標準とは違うチャンネルに設定していた。うまくつながるまで心配だったが、配送のお兄ちゃんが手際よくやってくれて一安心。地デジのチャンネルって、全国共通だそうで、しかも関東のアナログの時のチャンネルと結構近いので、覚えやすくて助かった。今まで散々、デジタル契約に変更しろとうるさく言ってきた(だからデジタル機器をお持ちでないんだってばっ)WOWOWも、やっと変更できた。

 さて、デジタル放送である。これ、なかなか便利だ。番組表が画面で見られるので、なんと言っても録画がラクチン。しかも、地上波の深夜ドラマにありがちな、野球の延長などで時間がズレた場合も、新しいレコーダーはちゃんと考えて録画してくれる。これは非常にありがたい。なんたって今、深夜に24やってるし~。さらに新しいレコーダーなら2番組バッティングしていても録画が可能。古いDVDレコーダーも合わせれば3番組まで同時録画可能! なんてありがたいこと…

 と言うワケで、年末年始、調子に乗ってあれこれ録画。しかもレコーダー2台に分けで録画してあるので、見るのも大変。テレビボードも一緒に買い換えたのだが、年末混雑していたようで、まだ届いていないので、届いたらまたセッティングしなくてはならない。さらに、WOWOWの番組は、番組表が届いたところでいつも1ヶ月分まとめて録画予約しているのだが、ネットにつながないと1ヶ月分の番組表は画面に出てこないという。だいたい、ネットにつながないと双方向番組に参加できない。ううむ… まだ快適地デジ生活になるには先が長いようだ…

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2010年1月 6日 (水)

ジガゾーパズル

 年末、文房具屋のセールを聞きつけ、さっそく夫婦で偵察へ。ちょっとおしゃれな感じの店内には、面白い文具がたくさん並んでいた。文房具好きの私たちが、あれこれ物色していると、ちょっと変わったジグソーパズルを発見。

Jigazo1

 たった300ピースで、どんな顔でも作れると言う。各ピースは、どの位置にもはまる形になっていて、それぞれ濃淡がついているだけ。そして、パズルにしたい顔の写真を携帯で送れば、そうなる組み合わせ方を教えてくれるので、それに従って並べれば自画像ができると言う代物。その名もジガゾーパズル

 興味を持ったものの、他にもいろいろ購入してしまったので、その場は買わずに帰宅。だが、その話を子供達にした数日後、学生科学賞の審査のためにお台場へ出かけていった上の子が、学生同士の交流会で行われたクイズの賞品としてこれをもらっていた人がいたと言う。しかも、私が話したときは「ふーん」くらいの反応だったのに、実際にもらっている人を見て、これがそれかと思うと欲しくなった様子。さっそくアマゾンで検索すると、ずいぶんと安くなっている! 額まで売ってる!(額の方が高かった…) と言うことで、すぐに購入してしまった。

 どんな顔を作るか散々考えた挙げ句、真っ先に思いついたのは愛しのポール(^o^;。携帯からこんな写真を送ると、

Jigazo2_2

こんな感じのイメージになるそうで、(近くで見ると、なんじゃこりゃ~だけど、遠目で見ると結構いい感じ)

Jigazo3

そのためにはこのパターンで作りなさいと言う図が。

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 各ピースには、それぞれこのようなアイコンが描かれていて、それを並べて作るのだ。さっそくポールの顔を作ろうと、いろいろな写真を送ってみたのだが、なかなか思ったようにはいかず、写真選びは結構難しいことがわかった。用意されている濃淡の分量があらかじめ決まっているため、全体のトーンがだいたい想定した範囲でないと、うまくないらしい。

 ポールの顔ばかりでは申し訳ない、ここはやっぱり自分の子供の写真でも作らないとと、子供達の昔の(かわいかった頃の)写真を引っ張り出してきて携帯で撮影。パターンさえあれば、何度でも組み直して、いろいろな顔を作って楽しめるので、とりあえずいろいろ準備してみた。私が写真を引っ張り出してドタバタやっている間に、下の子が自分の顔でパズルを作り始めてしまった。

 と言うワケで、今は下の子の顔が居間に飾ってある。ポールにしようと思ったのに。学校が始まったらこっそり変えてやろうと思ったが、なんか崩してしまうのも悪いような。1ヶ月くらい飾れば気が済むか。作り替えるチャンスを狙っている今日この頃である。

 

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2010年1月 2日 (土)

[映] AVATAR

 噂のアバターを見てきた。シネプレーゴでは3D上映をしていない。他の映画館へ行くことも考えたが、正月早々面倒なので、とりあえず近場で見ることにした。なるほど映像はすばらしく、3Dで見なかったことを少々後悔。あとで知ったのだが、3Dメガネをかけると映像が少々暗くなり、鮮やかさが減ってしまうとのこと。なら良かったのか。

 元海兵隊員のジェイクは、下半身不随で退役。だが、双子の兄弟が突然亡くなり、彼が関わっていた研究に参加することに。それは、パンドラという星の住人ナヴィと、人間のDNAから造られた体を操作し、ナヴィへ潜入すること。パンドラには貴重な鉱物が大量に眠っており、それを手に入れたい人間にはナヴィの存在が邪魔。彼らとの交渉をうまく進めるために重要な役割だ。さっそく装置を使って、博士らと共にアバターを操作して森へ入ったジェイクは、住人にとけ込む。彼らと共に生活するうちに、彼らに共感し、人間のしていることに疑問を持ち始める…

 ジェイク役はターミネーター4でマーカス・ライトを演じたサム・ワーシントン。ネイティリ役は、最新の映画版スタートレックでウーフラを演じたゾーイ・サルダナ。博士役にシガニー・ウィーバー。そしてパンドラを攻撃する大佐役に、パブリック・エネミーでいぶし銀の演技を見せたスティーブン・ラング。彼の部下ながら、ジェイクに賛同したトゥルーディ役に、LOSTのアナ・ルシアこと、ミシェル・ロドリゲス。この企業の幹部(?)パーカー・セルフリッジ役に、マイ・ネーム・イズ・アールのラルフでお馴染みジョバンニ・リビシ。ネイティリの母役でCCHパウンダー。

 双子の兄弟でDNAが同じだからと言う理由で利用されると言うのは、先日のイーグル・アイと同じ発想。潜入というところはちょっとトータル・リコールを思わせる。人間が自分勝手な理由でパンドラ先住民を追い払おうとするあたり、アメリカ入植者たちがネイティブ・アメリカンにしたことのようであり、そういう意味では西部劇のようでもある。人間とナヴィとの戦いは、ベトナム戦争のようにも見える。

 アバターを使って、相手と同じ容姿になって潜入すると言う発想はかなり奇抜。下半身不随のジェイクが、その体を手に入れ、自由に動き回れるのだから、パンドラの世界を気に入らないワケがない。そして、そこで恋人と結ばれ、住人達にも認められ、一人前のナヴィになったジェイクが、その世界を破壊することに手を貸すはずもない。つまり、この物語が始まった段階で、ストーリーの方向ははっきり見えてしまう。

 それでもとにかくすばらしい。なんと言ってもパンドラの壮大な自然を描いた映像は美しいし、ナヴィたちや、他の動物たちも、妙にリアルだ。どうやって撮影したのかと思う。戦闘シーンは迫力あるし、CGの世界と人間が実にリアルに映像化され、今までのCG映画のような嘘くささがない。3Dでも見てみたかったなと思う。

 とはいえ、ストーリー的にはちょっとした疑問も残る。パンドラで鉱物を手に入れようとしているのは民間の組織らしいのだが、彼らが勝手に他の星の生命体にこんなことをしていいのかと言う点。今まで地球で、たとえば欧米がアフリカや中東から散々搾取して利用してきたことが、現代でこれだけ問題になっている。今より未来だと思われる世界で、こんなことが許されるのか。地球の(アメリカか?)政府はどう思っているのか。黙認しているのか。それほど貴重な鉱物なのか。地球の政府がそれを指示しているのだとすれば、やられて黙っているわけがなく、これはハッピーエンドではなく、パンドラはかなりヤバイ状況である。

 だが、まぁいいのか、ここは素晴らしい映像を堪能しよう。是非映画館で見ることをおすすめする。わかっているけど、疑問もあるけど、感動してしまう。

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[映] その男ヴァンダム

 アクションスターである、ジャン・クロード・ヴァン・ダムが、自身をネタにした作品。落ち目のアクションスターという設定がいい。

 ハリウッドのアクションスターとして数々の作品で人気を博したジャン・クロード・ヴァン・ダム。だが、人気も落ち目。年のせいか、アクション映画の撮影にも疲れが見える。離婚訴訟の真っ最中でもあり、何もかも下り坂の彼は、心機一転、故郷のベルギーでやり直そうと戻ってきたのだが、金をおろすために入った郵便局で、強盗事件に巻き込まれ…

 私は長いことこういうのを待っていた! なんたってルックスのいい彼のこと、同じようなアクション映画だけではもったいないと、ずっと思っていたのだ。フランス語の他に、スペイン語やドイツ語も話せるらしい。こんなに才能のある俳優が、アクション映画だけなんて、絶対にもったいない。もっと演技の幅を増やすべき。

 銀行強盗事件に巻き込まれた挙げ句、警察からは犯人と勘違いされてしまう彼。人質にされつつ、なんとか他の人質の救出をと考えるのだが、アクション映画のようにうまくはいかない。結末も、痛快とは言えない。

 この作品は、まさに自分自身をネタにしている感じだ。離婚訴訟で娘の親権をかけて戦っているらしいが、実際に彼は何度も離婚をしているようだ。次回作をスティーブン・セガールに奪われたとか、彼のおかげでジョン・ウー監督はハリウッドで有名になったのに、ジョン・ウーは「フェイス/オフ」に彼を使わなかったとか、かなりリアルな彼のぼやきが入っていて面白い。タクシーの運転手からはファンだと言われるが、映画の方がいい男だとか、実物は愛想が悪いとか、好き勝手なことを言われる。強盗犯から、サインをねだられる。

 とにかく、ヴァン・ダムの、いつものマッチョなイメージとは違う一面が見られる作品だ。単純痛快なアクションを期待している人は見ない方がいいかも。

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[映] ムーンウォーカー

 マイケル・ジャクソン原案・制作の映画ということで、ちょっと好奇心にかられて見てみたのだが、ううむ… 映画というよりは、ビデオクリップの寄せ集めである。 

 スーパースターであるマイケル・ジャクソン。華麗なステージの合間に、実はムーンウォーカーとして愛と平和を守るために活動しているのだった。ある日、3人の孤児たちとピクニックにでかけたが、誤って麻薬組織のアジトに迷い込んでしまう。組織のボス、Mr.ビッグが世界中の子供達を麻薬漬けにして世界征服を企んでいることを知り、マイケルが戦う!

 はっきり言って、ストーリー的には今時のお子ちゃまも見ない感じのお粗末な物である。前半の追いかけっこは完全に意味不明(あれはビートルズの「A Hard Day's Night」のパクリだろう)だし、突然子供達とピクニックに行ったり、これまた突然アジトに迷い込んでしまったりと、流れもかなり支離滅裂。

 だが、ミュージックビデオとして見れば、映像的には楽しめる。マイケルファンならもちろんだが、彼の歌と踊りを堪能できるし、映像も華やかだ。ミック・ジャガーやショーン・レノンにもお目にかかれる。悪役のMr.ビッグ役にジョー・ペシ。

 最後の「Come Together」が流れている時、下の子が驚いて言った。
「この曲ってこの人の曲だったの??」
当然、ビートルズの曲であること、彼が一時期ビートルズの著作権を持っていたこと、その辺りの背景などを説明した。そう、ビートルズファンにとっては、マイケルという人物に、複雑な思いが残るのだ。

 若い頃のマイケルが好きだ。本当に才能にあふれた、素晴らしい少年だった。キラキラ輝く瞳には、まだ希望が見える。そんな彼を変えてしまったのは、おそらく周りの環境だろう。人種差別に苦しんだ彼が、黒人であることにコンプレックスを持ったのも無理はない。それをバネにして得た成功とは裏腹に、精神を病んでいったように思う。ポールが言っていたように、彼は「man child」、永遠のお子ちゃまなのだろう。そんな彼が見える作品だ。

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