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2010年1月 2日 (土)

[映] ムーンウォーカー

 マイケル・ジャクソン原案・制作の映画ということで、ちょっと好奇心にかられて見てみたのだが、ううむ… 映画というよりは、ビデオクリップの寄せ集めである。 

 スーパースターであるマイケル・ジャクソン。華麗なステージの合間に、実はムーンウォーカーとして愛と平和を守るために活動しているのだった。ある日、3人の孤児たちとピクニックにでかけたが、誤って麻薬組織のアジトに迷い込んでしまう。組織のボス、Mr.ビッグが世界中の子供達を麻薬漬けにして世界征服を企んでいることを知り、マイケルが戦う!

 はっきり言って、ストーリー的には今時のお子ちゃまも見ない感じのお粗末な物である。前半の追いかけっこは完全に意味不明(あれはビートルズの「A Hard Day's Night」のパクリだろう)だし、突然子供達とピクニックに行ったり、これまた突然アジトに迷い込んでしまったりと、流れもかなり支離滅裂。

 だが、ミュージックビデオとして見れば、映像的には楽しめる。マイケルファンならもちろんだが、彼の歌と踊りを堪能できるし、映像も華やかだ。ミック・ジャガーやショーン・レノンにもお目にかかれる。悪役のMr.ビッグ役にジョー・ペシ。

 最後の「Come Together」が流れている時、下の子が驚いて言った。
「この曲ってこの人の曲だったの??」
当然、ビートルズの曲であること、彼が一時期ビートルズの著作権を持っていたこと、その辺りの背景などを説明した。そう、ビートルズファンにとっては、マイケルという人物に、複雑な思いが残るのだ。

 若い頃のマイケルが好きだ。本当に才能にあふれた、素晴らしい少年だった。キラキラ輝く瞳には、まだ希望が見える。そんな彼を変えてしまったのは、おそらく周りの環境だろう。人種差別に苦しんだ彼が、黒人であることにコンプレックスを持ったのも無理はない。それをバネにして得た成功とは裏腹に、精神を病んでいったように思う。ポールが言っていたように、彼は「man child」、永遠のお子ちゃまなのだろう。そんな彼が見える作品だ。

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