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2010年1月18日 (月)

[映] チェンジリング

 去年のアカデミー賞に、アンジェリーナ・ジョリーがノミネートされて話題になった作品。クリント・イーストウッド監督ということで、とても気になっていたが、オープンしたてのシネ・プレーゴでは上映されず、やっと見ることができた。実際にあった事件を元にしている。

 1928年のLA。シングルマザーとして息子ウォルターを育ててきたクリスティン。ある日仕事から帰宅すると、留守番をしていたはずの息子がいない。慌てて近所を探し回るが、どこにもいないのだ。すぐに警察に連絡するが、24時間たたないと捜査できないと、冷たく断られる。その後、警察の捜査が始まるが、何の手がかりもないまま5ヶ月が過ぎる。
 そんなある日、警察から、ウォルターが見つかったと連絡が入る。喜んで駆けつけてみると、息子だと言われた少年は、見知らぬ子。息子ではないと言うクリスティンに、そんなはずはないと少年を押しつけ、事件は解決したと言い張る警察。納得のいかないクリスティンは警察に抗議するが…

 とんでもない話である。誘拐犯がとんでもないのは言うまでもないが、この警察のいい加減さ、お粗末さは、前代未聞である。百歩譲って、捜査で少年が見つけられないのはしょうがないとしても、全くの別人を連れてきて無理矢理押しつけ、事件解決って、そりゃいくらなんでも、ねぇ。生まれたばっかりの赤ちゃんだって母親ならわかるもの。9歳になるまで一緒に暮らしてきた息子を、5ヶ月会ってないからって、間違えるわけなかろう。

 怖いもので、「実の息子なのに動揺していて見分けられなかった」とか、「精神を病んでいて、息子なのに違うと言い出した」とか言ういい加減なことを警察がマスコミに発表すると、そういう情報だけが流れて、何も知らない人たちは信じてしまう。そうやって、都合のいいように情報を操作していた時代があったのだろうし、シングルマザーだから甘く見られたと言う面もあるだろう。

 だが、こういう不正が行われると、必ず問題視する人たちが現れ、みんなが声を上げて不正を正すことができると言うのが、アメリカのいいところだ。そうやって、人権が守られるようになっていったのだろう。

 クリスティン役にアンジェリーナ。不正の中心となった警部役に、バーン・ノーティスのマイケルことジェフリー・ドノヴァン。クリスティンの心強い助けとなった牧師役にジョン・マルコヴィッチ。クリント・イーストウッドの娘が、近所の少女役で出演しているらしい。こんな小さな娘さんがいたとは。

 女性が軽く扱われていた時代。息子を取り戻したいだけなのに、警察に不当に扱われ、警察と戦った女性の物語だ。

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