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2010年1月18日 (月)

[映] ロック・ミー・ハムレット!

 タイトルから、現代版ハムレットかなぁとか、ミュージカルなのかなぁとか、いろいろ想像したのだが、たとえて言うなら「スクール・オブ・ロック」の演劇版と言ったところか。主人公ダナのさえない演劇教師ぶりが徹底している。

 売れない俳優ダナは、演劇に対する情熱を捨て去ることができず、高校で演劇を教える毎日。だが家賃も払えず、下宿人を置く始末。さらに演劇クラスは生徒2人。自作の演劇も全くさえず、いつも酷評されていた。ある日、学校の予算削減のあおりで、行き場を失ったヒスパニック系生徒たちがたくさん演劇クラスにやってきた。だが喜んだのもつかの間、演劇クラスもなくすと言われ、失業の危機に。なんとか、大衆を感動させる劇を仕上げて、演劇クラスを存続させようと考えたダナ。渾身の脚本「ハムレット2」で起死回生を狙うが…

 演劇に情熱を持ち続ける教師が、存続の危うくなった演劇クラスを救うために立ちあがると書けば、とても格好良い話なのだが、どうもこの教師ダナはさえない男である。演劇クラスの教師と言っても、どうやらお給料は出ていないらしい。交通費のみの支給なので、それを浮かせるために、ローラースケートで通っている。(しかもあまりうまくない) カリスマ性のかけらもないので、生徒にも相手にされない。と言うより、完全になめられている。その上、演技の才能もなければ、脚本の才能もないのだ。しかも、私生活もかなり酷い。美しい妻は、家賃を払うために置いた下宿人とデキてしまい、家を出てしまう。まさに、踏んだり蹴ったりの、最悪のシチュエーションだ。

 彼の台本、ハムレット2は、ハムレットがタイムマシンに乗って旅をするとか、悲劇のヒロインの死を止めるとか、キリストが現代に現れてスターになるとか、とにかくむちゃくちゃな内容らしい。当然のように、神への冒涜だと、周りは騒ぎ始める。公演中止かと言う時に、風向きが変わる。

 ダナ役にスティーブ・クーガン。頼りなさ過ぎて、生徒に同情されてしまう感じがピッタリだ。彼の妻役にキャサリン・キーナー。妻と浮気してしまう下宿人役でデヴィッド・アークエット。女優を辞めて看護師として働いていると言う設定で本人役のエリザベス・シュー。ダナの弁護を買って出る弁護士役にエイミー・ポーラー。だが彼らはどちらかと言うと脇役で、主役はあくまでもダナと生徒達。ダナを慕っている生徒はちょっとおかまっぽかったり、ヒスパニック系=貧困で成績が悪い、と思いこんでいたら金持ちの優等生だったりと、かなり癖のある面々。

 期待していたストーリーではなかったが、それなりに楽しめた。最後の劇中劇も、はちゃめちゃだが、曲は楽しめる。イマヒトツ盛り上がりに欠ける気もするが、それもいいか。

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