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2010年3月 4日 (木)

[映] フライド・グリーン・トマト

 トマトのフライってどんな物だろうと、変な興味を持って見たのだが、アメリカ南部を舞台とした人間ドラマで、感動的。

 専業主婦エヴリンは、親戚の見舞いのため、夫と2人で老人ホームを訪れる。そこに暮らす1人の老女ニニーと知り合い、彼女の昔話につき合わされるハメに。その話というのは、50年ほど昔、フライド・グリーン・トマトという名物料理を出すカフェがあったと言うもの。だが、次第にその話の虜となったエヴリンは、彼女との時間を楽しむようになり…

 ストーリーの構成としては、「君に読む物語」とかなり似ている。老人が、若かった頃の話をするタイプ。ここでは、聞いているのは、全く赤の他人。考えように寄っちゃ、どうでもいい話ではある。だが、その話にすっかり魅了され、ニニー自体にも好感を持つエヴリン。

 ニニーの話に出てくるイジーは波瀾万丈の人生を送ったようだ。子どもの頃、大好きだった兄を目の前で事故で失う。活発だった少女にとって、この事故はかなりのショックだったのだろう。生活が荒れるのだが、それを助けるのが、兄の恋人だったルース。ルースは、別の男性と結婚するが、夫の暴力に悩まされる。それを知ったイジーが、今度はルースを助け出す。そして2人でカフェを始めるのだが、ここで暴力夫との一悶着があり、ニニーの物語からすっかり目が離せなくなってしまうと言う次第。実にうまい。

 エヴリンは、更年期障害に悩む中年女だ。専業主婦であり、夫との会話はなくなりつつある。ストレス発散は食べること。太って、外出しなくなり、孤独を感じる日々。そんな彼女が、自分よりずっと年を取っている上に、老人ホーム暮らしのニニーが、輝いて見える。彼女の中に、自分にない物を見つける。彼女に魅了される。

 昔話の中の人物、イジー(メアリー・スチュアート・マスターソン)とルース(メアリー・ルイーズ・パーカー)の絆は素晴らしい。何事も前向きに乗り越えるイジーには元気をもらえそうだ。だがこの作品で一番魅力的なのは、2人の年輩女性だ。ジェシカ・タンディ演ずる元気なばーちゃんがいい。そして、彼女に感化され、人生を前向きに生きるようになったエヴリンを演ずるキャシー・ベイツがいい。イジーの兄役でクリス・オドネル。

 舞台はアラバマ。南部なまりの英語と、南部の良さも悪さも描かれている。青トマトのフライって、どんなだろう。食べてみたい。

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