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2010年4月21日 (水)

[映] パッセンジャーズ

 これはかなり残念な作品。どういう系の作品か、全くわからない状態で見たのだが、言ってみれば、「シックス・センス」をつまらなくした感じだろうか。

 航空機事故の生存者5人に、セラピーをすることになった若手セラピストのクレア。だが、みんななかなか心を開かない上に、一人ずつセラピーに来なくなってしまう。また、一人、集団セラピーを頑なに拒む男エリック。彼への個別訪問を続けるクレアは、次第に彼に心惹かれるが…

 航空会社側は、パイロットのミスと発表するが、生存者5人の話を聞いているうちに、整備ミスではないかと疑い始めるクレア。また、生存者たちは、みな何者かに尾行されたりして、恐怖を感じた後、姿を消してしまう。だが、それほどミステリアスな物語としてのおもしろさはなく、メインはクレアとエリックの恋愛。

 航空機事故の生存者というのがポイント。実際には生存者ではないので、見終わった後、なぜこの5人をピックアップしたのか、ちょっと疑問に思った。結末は、なかなか面白いのかもしれないが、これは明らかに「シックス・センス」のパクリである。こちらが先だったら、もう少し楽しめたのかも知れない。

 クレア役にアン・ハサウェイ。エリック役にパトリック・ウィルソン(エンジェルス・イン・アメリカのジョー)。クレアの恩師役にアンドレ・ブラウア(ホミサイドのペンブルトン)。アパートの隣人役にダイアン・ウィースト。航空会社の人間役にデヴィッド・モース。

 唯一の見せ場は結末。途中がもう少しミステリアスなら、楽しめたかも知れない。ただ、アン・ハサウェイが綺麗なことだけは確かなので、彼女が見たい方にはおすすめかな。

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[映] シャッター・アイランド

 見に行くつもりは無かったのだが、あまりに話題になっているので、ついつい見てしまった。が、ちょっとがっかり。謎解きに挑戦!と話題ばかりが先行していて、期待が大きすぎた分、損をしている気がする。結局、見終わっても、どこをどう謎解きするのかが良くわからず。

 1954年ボストンの沖合に浮かぶシャッター・アイランド。そこは、精神を患った犯罪者を収容する病院があるのみ。この病院で、女性患者が行方不明になったと言う。病室には鍵がかけられており、島から外へ脱出するすべもない。事件捜査のため、FBI捜査官のテディと相棒チャックが島へやってきた。だが、あまり協力的ではない職員たち。そして、彼女の病室には、謎の言葉が書かれたメモが残されていた…

 確かにミステリアスな物語である。病室から患者が消える。しかも島から外へは出ようがない。事情聴取しようにも、なんだか職員はみんな非協力的だし、他の患者も言ってることめちゃくちゃだしで、捜査も進展しない。鍵のかかった病室から逃げたってことは、職員に協力者がいるってことか? と、謎は謎を呼ぶ。

 捜査と平行して、テディのおかしな幻覚も描かれる。彼にはどうやら悲しい過去があり、戦争での体験や、亡くなった妻の夢を始終見ている。ここいらがカギらしいのだが、はっきり言って、これだけで謎解きをするのは無理。と言うことで、二度見キャンペーンとかもやっているらしい。一度じゃわからないってか。

 確かに結末は意外と言えば意外なのかもしれないが、「シックス・センス」を見たときのような、そうか、そうだったのかーと言うアハ!体験にも近い体験は、できない。そういうのとはちょっと違う。どちらかと言うと、そんなのアリかよーって感じだろうか。

 テディ役がディカプリオ。病院の院長役にベン・キングスレー。テディの妻役にミシェル・ウィリアムス(ドーソンズ・クリークのジェンね)。レイチェル役で、エミリー・モーティマーと、パトリシア・クラークソン。

 アメリカではかなり高評価なのだが、好き嫌いが別れる作品だと思う。私はいろいろと納得のいかない部分が多かった。が、結末を知った上で、もう一度見直すと言うのは、確かに必要かも知れないなと思った。WOWOWで放送されたら見てみよう。

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[映] マンデラの名もなき看守

 これを見てから、インビクタスを見に行こうと思っていたのだが、結局なかなか見る時間がとれず、そのうちインビクタスも上映が終わってしまい… だいぶ遅くなってしまったが、とりあえずこちらだけでもと、見てみた。南アフリカで初の黒人大統領となったネルソン・マンデラが、政治犯として投獄されていた27年間を描いた作品である。

 1968年、南アフリカのロベン島刑務所。看守として赴任してきたジェームズ・グレゴリーは、黒人達の言葉、コーサ語ができることから、マンデラの担当に抜擢される。彼をテロリストと信じていたジェームズは、マンデラをスパイし、家族との面会の際に知った情報を上層部に伝えていた。だが、マンデラの話を聞くうちに、彼の主張していることに共感するようになり…

 実話を元にしたストーリーということで、地味ではあるが感動的な物語になっている。南アの白人として、特権階級であったグレゴリー一家。夫の昇進をなによりも喜ぶ妻。それが、マンデラに共感することで、次第に立場が悪くなってしまう。そのことで、最初は夫を責めていた妻だったが、彼女もマンデラの人柄に好感を持つようになる。

 ジェームズとマンデラの交流が素晴らしい。そしてジェームズの心の底には、子どもの頃一緒に遊び、いつも支えとなっていた黒人の友バファナの存在がある。原題は"Goodbye Bafana"である。

 ジェームズ役にジョゼフ・ファインズ。マンデラ役にデニス・ヘイスバート。ジェームズの妻役にダイアン・クルーガー。

 自分の密告のせいでマンデラの息子が死んだことを、ずっと気に病んでいたジェームズが、自分の息子の事故死を機にマンデラにうち明けるシーンが印象的だ。理不尽な扱いを長年受け、もっと怒りをぶつけても良いはずなのに、彼の言葉を受け止め、ジェームズを慰めるマンデラには感動。やっぱりこれを見てから、インビクタスを見に行きたかった。

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おおます

 テレビで紹介されていたマグロ専門のお店。マグロ丼が500円と聞いて、場所を見たらなんと近所であることが判明。これは行かなくては。休日の昼、夫と2人、チャリで行ってみた。

 住友ベークライトの南側、1・2・3スイミングの東側。マグロと500円という看板が出ているので、すぐわかった。駐車場は結構広く、入りやすい。店の前に、テラスのように飲食できるスペースがあり、そこで食べることもできる。もちろん持ち帰ることもできる。500円のどんぶりの中で、マグロと中落ちが半分ずつ乗ったハーフ&ハーフというのを頼んでみた。

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 ご飯の量も結構あったし、なんと言ってもマグロが美味しい! イクラのトッピングもうれしい。これで500円は絶対にお得。
 他にも、ちょっと高級なツナ缶、栗の渋皮煮、冷凍(?)デザートなど、いろいろ売っていた。後から後からマグロ丼目当てのお客が来ていた。テレビで宣伝されていたし、ギャル曽根ちゃんも絶賛していたらしいので、しばらくはお客が増えそうだ。私もちょくちょく利用したい。

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2010年4月17日 (土)

クッキングー

 どうも生協の共同購入はいろいろ買いすぎてしまって良くない。いや、助かるのだが、カタログを見ていると、ついついいろいろ頼んでしまって、金額を見て後で後悔したりする。

 先日も、なんだか面白そうだと思って、「クッキングー」なる商品をつい注文してしまった。テフロン加工のフライパンのような物なのだが、両面で挟んでガスコンロで焼くようになっている。残ったご飯やら、小麦粉液やらを挟んで焼けば、せんべいのようなものができるらしい。どうもこの手の、珍しそうな物に弱い。

 休日のお昼。さっそく試してみることに。とりあえず、ご飯が残っていたので、桜エビやらごまやらを入れて、塩も少し入れたりして挟んで焼いてみた。持ち手の部分に強力な磁石がついていて、ガッチリ挟めるようになっているので、グザイをよほど入れすぎない限り、ちゃんと薄く焼ける。

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 最初はおそるおそる弱火で焼いていたので、結構時間がかかってしまったが、何枚か焼いているうちに、だんだんコツがわかってきた。ガスコンロというのが少々面倒ではあるが、火力の調節で、焼き時間短縮もある程度可能とわかった。桜エビが残ったので、小麦粉液でも作ってみた。桜エビの焼ける香りが、なかなか香ばしくていい。

 買っておいてなんだが、実は半信半疑だった。ちゃんと薄く焼けるのだろうか、そしてパリパリになるのだろうかと。だが、意外とうまくいく。小麦粉で作った方は、本当にえびせんのようにパリパリで美味しい。ご飯で作った方は、多少焦げても、お焦げせんのようで美味しく食べられる。焼いた後にしょうゆを塗ったりしてもいいらしい。具も、いろいろ試してみよう。しばらく楽しめそうだ。

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[ド] デクスター4

 ついに始まった~! デクスターのシーズン4。まさかまさかのリタとの結婚、そして息子の誕生。孤独の殺人鬼デクスターが、所帯持ちに…

 3人の子供達とリタとの新婚生活。でも、息子の世話で、なかなか眠れぬ日々。寝不足が続く。さらに、殺したい欲求も抑えきれず。疲れ切ったデクスターは、大事な裁判での証言でまさかの大失態。殺人犯を逃がしてしまうこととなる。だが、次のターゲットは彼で決まり。準備を整え、いざ実戦するのだが…

 と言うことで、家庭と仕事と、殺人をいかに両立させるかと言う、今までにないタイプのデクスター苦悩の日々。家庭での疲れが仕事に影響し、失敗。それを取り戻すかのように殺人の欲求を満たすのだが、疲れは予想以上にたまっていて、こちらもあわや大惨事!? と言う危機的状況に。#2でなんとかうまく修正、とりあえずは一件落着のようだが、このままの状態が続くと、いつ失敗してもおかしくない。すべてを両立させようと思ったら、もっと工夫が必要だろう。

 今回も、もう1人の連続殺人犯が登場する。その犯人を追って、フランク・ランディが再びやってくる。彼はFBIを引退し、独自に捜査するためにやってきたと言う。と言うのは、連続殺人と思われていないためらしい。だが、そのことに気づいたアンディは、デクスターに協力を求めてやってくる。ちょっとやっかいな存在である。そしてそれは、デボラにとっても同様。アントンとラブラブなこの時期に、元彼が近くにやってくると言うのは、ちょっと気まずいだろう。

 この連続殺人犯の役を、ジョン・リスゴーが演じているのだが、怖い。そういう役が多い人ではあるが、あまりにピッタリで、本当に怖い。

 この犯人を、デクスターは捕らえることができるのか。そして、家庭を維持できるのか。息子がどんな人間になるのかも興味津々だ。

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2010年4月16日 (金)

[ド] 弁護士イーライのふしぎな日常

 AXNで、ブラザーズ&シスターズの後番組として始まったドラマ。ブラザーズ&シスターズの制作チームによる作品らしい。弁護士物はいろいろ見てきたが、どれともちょっと違う感じ。敷いて言えば、アリー・マクビールに似ているだろうか。

 サンフランシスコの大手弁護士事務所で働く、やり手弁護士のイーライ・ストーン。スタンフォードを卒業後、エリート街道まっしぐらの彼は、大企業をクライアントに持ち、高額な報酬を得、美人の婚約者もいる、いわば完璧な人生を送っていた。だが、ある日、突然音楽が聞こえ始める。そして、目の前に歌って踊るジョージ・マイケルが… その日から、彼の人生はすっかり違う方向へ向いてしまう。

 弁護士物で、突然幻覚が見えるとか、音楽が聞こえるとか言うのは、まさにアリー・マクビールの世界である。なぜジョージ・マイケルなのかわからないが(^o^;、歌っているのはご本人らしい。そして、聞こえる歌には、理由があり、それを神の啓示のように考えるようになるイーライ。今まで、大企業の手先となって、弱者を相手に戦ってきた。でもそれは、最初の理想とはかけ離れていると言うことに気づく。彼が次第に人の心を取り戻し始めるところがグッとくる。

 ただ、幻覚が見えるのは、実は脳動脈瘤が原因であり、オペが難しいということで、いわば爆弾を抱えている状態。(思えば、アリー・マクビールのビリーも、幻覚の原因は脳腫瘍だかなんかだったよね) ただの脳天気な物語ではないところに、深さを感じる。

 イーライ役は、ジョニー・リー・ミラー。あんまり馴染みがないなと思っていたら、どうもイギリス出身の人らしい。トレイン・スポッティングに出ていたようだが、記憶にない… フィアンセのテイラー役に、ナターシャ・ヘンストリッジ(「スピーシーズ」の彼女ね)。イーライの秘書役に、ロレッタ・ディヴァイン(ボストン・パブリックのマーラ、グレイズ・アナトミーのアデル)。イーライの兄ネイサン役に、マット・レッシャー(ブラザーズ&シスターズのアレック)。事務所のシニア・パートナーであり、婚約者テイラーの父でもあるジョーダン役に、ヴィクター・ガーバー(エイリアスのジャック・ブリストウ)。同じくシニア(?)か何かのマーティン役に、トム・アマンデス(エバーウッドのDr.アボット)。イーライの父役で、トム・キャバノー(「エド」のエド)。そして、ジョージ・マイケルが本人役で4回ほど出演している。

 これからどういう展開になるのか、まだまだ未知の部分が多いが、私利私欲に走っていたイーライが、人間らしさを取り戻す物語のように思う。ちょっと不思議な幻覚と、彼の頭脳を善行に使う様子を楽しみたい。

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[映] アメリカン・ガール

 このタイトルだけ見ると、なんだかアメリカ人ナイスバディ美女が出てくる、軽いノリのビジュアル重視の映画かなと思ってしまう。録画したまま、ずっとそんな風に思って後回しになり、HDDに残っていた作品だ。だが、とんでもない! アビゲイル・ブレスリン主演の、なかなか感動の物語である。

 アメリカ大恐慌時代。新聞記者を夢見る少女、キットは、両親と共に幸せに暮らしていたが、ついに父が失業。シカゴに職探しに行くことになってしまう。そのため、母は空き部屋を間貸ししてなんとか食いつないでいたが、ある日、みんなの貴重品を預かっていた金庫が盗まれてしまう。家に出入りしていた浮浪者、ホーボーの少年が容疑者に。だが、彼らの無実を信じるキットたちは、真犯人探しを始めるのだが…

 一つの家に、様々な家族が一緒に暮らすことになる。大変な時代である。だが、子供達は案外と楽しそうだ。父親がいなくて寂しいキットが、涙をこらえつつ、父に向けて前向きな手紙を書く姿がいじらしい。

 物語は、子供も楽しめるように、それほどシビアな描き方はされていない。なので、犯人も、それほど凶悪犯という感じではなく、間抜けな感じ。だが、苦しい時代の子供達の寂しさ、悲しさ、つらさは伝わってくる。特に、ホーボー。列車で旅しながら、下働きをして金をもらって生活している人たちらしいのだが、そういえば、クリミナル・マインド(だったか?)にも出てきたことを思い出した。彼ら独自のサインがあるそうで、お互いに連絡しあって生活しているらしい。つまり、この時代特有の人たちではなく、現代アメリカにもいるのだ。

 なんと言っても、子供達の演技がいい。キット役のアビゲイルはもちろんだが、スターリング役のザック・ミルズ(「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」のエリック)もかわいい。仲良しが集まってツリーハウスで誓いを立てるなんて、なんてワクワクする話だろう。

 母役にジュリア・オーモンド。父役にクリス・オドネル。間借り人役で、ジェーン・クラコウスキー(アリー・マクビールのエレイン。今は「30 rock」で活躍中だね)、ジョーン・キューザック、グレン・ヘドレー。マジシャン役でスタンリー・トゥッチ。

 親子で楽しめる作品だ。ちょっとワクワク、ちょっとドキドキ、そしてちょっと涙して、感動できる。

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2010年4月12日 (月)

医療費控除

 3月と言えば、確定申告のシーズンである。とはいえ、夫がサラリーマンで、他に特に収入があるわけでもないので、あまり関係のない話題でもある。ところが、最近、夫婦共に病院に通院する機会が増え、家族1年分の医療費を計算してみたら10万円を優に超えていることが判明。これは是非とも医療費控除を受けなければと思い立った。

 以前、手続きに行ったことがある気がする。出産費用で医療費がたくさんかかった時だ。だが、もう10年以上前の話。どうやってやったかも、何も覚えていない。どこかへ行って、並んで待って、書類を書いてもらって出した記憶が、ぼんやりと残るのみ…

 とりあえず、手続きにどんな作業が必要なのか、またどれくらい戻ってくる物なのかを調べようとネットで検索したら、良い物を見つけた。国税庁の確定申告書作成ページである。こんなものがあるとは!

 準備するのは、1年分の医療費領収書。(医療費として認められるのはどんな物かなど、国税庁のHPに詳しく書いてある。治療に使った市販薬などもOKらしい) これを、かかった人別、医療機関別に集計しておく。あとは、源泉徴収票と、還付金を振り込んでもらう口座の口座番号

 このページへ行って、年収などを源泉徴収票に書いてあるとおりに入力。医療費控除を選び、集計した医療費を順番に入力。あとは、還付金を計算してくれるので、申告書を印刷。この書類と、源泉徴収票、医療費領収書を封筒などに入れて、税務署に持っていけばいいのだ。郵送でもいいし、夜間ポストもあるらしい。なんて簡単!

 1ヶ月ほどして、無事還付金が振り込まれたと言う通知が来た。たった数千円ではある。だが、ちょっとした金額でもある。家族で食事にでも行こうか。

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[ド] グレイ・ガーデンズ 追憶の館

 去年のエミー賞で主演女優賞(ジェシカ・ラング)など6部門受賞、そして今年のゴールデン・グローブ賞でも主演女優賞(ドリュー・バリモア)を受賞した、話題のTVムービー。実在の人物のお話らしい。

 1973年、ジャクリーン・ケネディ・オナシスの取材をしようとしていたスタッフは、彼女の叔母であるイディ・ビールとその娘リトル・イディのドキュメンタリー映画を作ろうと考える。2人の住むグレイ・ガーデンズ邸を訪れた彼らは、今やゴミ屋敷と化し、猫たちとともにひっそりと暮らしている2人を見て驚く。1930年代、ニューヨークのセレブたちが多く集まったグレイ・ガーデンズ邸、そして社交界の華であった彼らに何があったのか…?

 かつての若く美しい母娘と、現在の2人の姿が交互に出てくるので、その落ちぶれぶりがよくわかる。つまりは、子離れできない母親と、親離れできない娘の哀れな末路ということだろうか。いや、彼らはあれで幸せだったのかもしれないとも思う。

 かわいい娘を手放したくない気持ちは良くわかる。(娘いないけど) いつまでもそばに置いておきたい、目の届くところで見守りたい、一緒に過ごしたい、世話をしてもらいたい。でも娘には娘の人生があり、彼女が自分の人生を送るためには、自分で決断し、自分で困難を乗り越えなくてはならない。それをさせないのは、娘のためではなく、親の身勝手なのだ。そして、親を言い訳にして、自分で決断してこなかった娘の甘さもある。

 でも、と思う。2人がそれで幸せなら、いいんじゃないかと。普通の親のように、母が娘を手放していれば、娘は普通に暮らしていたかも知れない。でも果たしてそれが本当に彼女にとって幸せだったのかはわからない。結局、リトル・イディは、母と暮らすことを選んだのだ。

 「彼が生きていれば、私がファーストレディだったかもしれない」という娘に対して、「彼が生きてたって結婚なんてできやしなかったわよ」と言い放つ母。2人の関係を象徴しているように思った。

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2010年4月11日 (日)

[映] フロスト×ニクソン

 去年のアカデミー賞にかなりノミネートされていて、話題になっていた作品。受賞こそしなかったが、ずっと気になっていた。これだけの話題さくなのに、近くの映画館では上映しているところがほとんどなく、見そびれていた。やっとWOWOWで放送されて、録画だけしたものの、政治物だなーと思うとなんとなく気がひけて(^o^;、ずっと後回しになっていたのだが、ついに踏み切った。見てみると、なかなか面白い。政治に疎い私でも楽しめた。

 ウォーターゲート事件で失脚した大統領リチャード・ニクソン。その様子をテレビで見ていたイギリスの人気テレビ司会者のデヴィッド・フロストは、ニクソンとの対談を企画。ニクソン側も、テレビのトークショーの司会者が相手ならば、人気回復を狙えると考え、多額の出演料で申し出を受けることに。そして2人の対談が始まる…

 前半が、対談を企画、準備するまで、後半が対談というか、対決という感じになっている。政治的な話も最小限で、もっぱらフロストという人物がどういう人間で、どれだけ苦労して対談を実現させたか、そして対談でどのような対決がされたのか、と言うことに話は絞られている。なので、私のような政治音痴にもわかりやすく、楽しめる内容。

 フロスト役にマイケル・シーン。ニクソン役にフランク・ランジェラ。ニクソンの側近役にケヴィン・ベーコン。フロストのチームのメンバーには、オリバー・プラット。フロストのガールフレンド役に、レベッカ・ホール(それでも恋するバルセロナのヴィッキー)。

 ニクソンは、顔は全く似てない気がするのだが、声や仕草は似ているのか? 地味な作品だが、なかなか面白い。

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[映] ミラーズ

 キーファーが主演、しかもR-15指定ということで、なんだか期待してしまったんだが、かなりハズされた。韓国映画のリメイクらしい。

 同僚を誤って射殺してしまい、停職処分となった元NY市警の刑事ベン・カーソン。彼は、それ以来酒におぼれ、家族とは別居していたが、なんとか立ち直り、妹のマンションに身を寄せ、夜警の仕事を見つけた。見回りするのは、火事になったデパートの焼け跡。簡単な仕事のはずだったが、見回りの最中に、鏡に映った恐ろしいイメージを見てしまい、それ以来彼の周りで不気味な現象が起こり始める…

 まず、ベンの置かれた状況と、このホラーの現象が全く何の関連もない。せっかくの設定なのに、全くストーリーに活かされていないのだ。さらに、鏡に恐ろしい物が映ったり、怖い体験をする場面はなかなかいいのだが、なぜと言う部分にどうも説得力がない。見終わった後も、で、結局この鏡は何なのか、何がしたかったのか、良くわからないまま。結末はなかなか面白いが、一番肝心な部分が納得いかないので、どうも全体的に面白くない仕上がり。

 ベン役にキーファー・サザーランド。製作総指揮もしているらしい。ベンの妹役に、フェリシティのジュリー役でお馴染み、エイミー・スマート。この物語のカギを握るはずのアナ・エシカー役に、ドーソンズ・クリークのジェンのおばあちゃん役でお馴染み、メアリー・ベス・ペイル。

 脚本をもうちょっと練って欲しかった。残念。

 

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2010年4月10日 (土)

[ド] デスパレートな妻たち シーズン5

 お待ちかねのシーズン5。今回は、シーズン4の5年後という設定で、一挙にタイムワープ。こういうのって珍しい気がする。デス妻についての情報は、ショウケースにも載せてあるのでよかったらどうぞ。

 無事息子を出産したスーザン。幸せな家庭を築いたハズだったが、自動車事故で相手が亡くなったことから、マイクと破局。ペンキ屋との情事を続ける毎日。だが、親友にもそのことを言えず、隠し続ける。
 2人の娘を持つガブリエルは、かつての華やかな暮らしとはかけ離れた、なりふり構わぬ主婦となっていた。太めの娘達の一番の関心事は食べること。失明したカルロスに容姿がわかるはずもなく、娘が喜ぶことならなんでもしてしまう父は、甘い親でしかない。
 料理本を次々と出版し、すっかりビジネスウーマンとなったブリー。だが、彼女の転身は、息子として大事に育てていたダニエルの息子、ベンジャミンを失った悲しみを忘れるためのものだった。
 ブリーとパートナーのはずのキャサリンは、小間使いのようにこき使われるだけで、パートナーとは名ばかり。ブリーが、キャサリンのレシピを勝手に本に載せたことに腹を立てる。
 相変わらず双子たちに手を焼くリネットは、彼らがトムの店でカジノもどきを主催しているのを発見。だが、彼らに甘いトムは、厳しく叱ることができない。
 そんな5年後のウィステリア通りに、イーディが戻る。新しい夫デイヴを連れて。一見完璧な紳士に見えるデイヴだったが、彼にはなにやらたくらみがあるようだ。

 それぞれの変貌ぶりも楽しいが、一番気になるのは、やはりデイヴだろうか。彼が何者で、何の目的でウィステリア通りにやってきたのか、今のところは全く不明。ただわかるのは、どうやら精神病院か何かに入院していたと言う過去があり、それも誰かに対する強い憎しみによるものらしいと言うこと。その強い憎しみを心に秘めつつ、表面的には冷静さを保つと言う術を身につけたようだ。イーディの夫として登場した彼、明らかにイーディを利用しているだけだろう。彼が狙うのは誰なのか。

 全24話。またしばらく楽しめそうである。

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2010年4月 7日 (水)

[映] レッドクリフpart2 -未来への最終決戦-

 レッドクリフ、後半である。こちらも結構長いので、正月に録画したままなかなか見る機会がなかったが、やっと見ることができた。前作同様、戦闘シーンは大迫力。それぞれのキャラクターの特性も出ていて、見応えある。前作を忘れてしまっている気がして、少々心配だったが、冒頭に前作の流れをバッチリ解説してくれてあるので大丈夫。

 西暦208年。天下統一をめざす曹操に対抗する、劉備と孫権の連合軍。曹操は大軍を率いて、赤壁へ。孫権の妹、尚香は男装して敵陣に潜入し、情報を収集。曹操は疫病の死者の遺体を小舟に乗せ、連合軍の陣地に送って疫病を流行らせようとする。劉備は自軍だけ撤退。孫権の軍は長江に面した赤壁の地で曹操軍と決戦へ…

 孫権側からの視点ということで… 周瑜と孔明がとにかく格好いい。この2人の友情というか、絆がまたよろしい。孫権の妹、尚香がまたお転婆娘という感じで、敵陣でスパイ活動にいそしむのだが、そこで知り合った男との友情がまたなんとも切なく… 周瑜の妻が、作戦の時間稼ぎのために単身で敵陣に乗り込んで行ったりと、みんなそれぞれ力を合わせてと言う感じもまたいい。それに対して、曹操は独裁者として描かれている。気に入らない者は即処刑。

 戦闘シーンは大迫力。孔明の戦略もすばらしく、下の子なんぞは大興奮で画面に釘付け。最後、危機一髪で妻を助け、曹操に勝利した場面で周瑜が言った「勝者はいない」というセリフが、全てを表しているように思う。そう、周りには敵も味方も大量の死者。勝利したのかもしれないが、失ったものは多い。

 気づいてみれば、あっと言う間に見終わっていた。飽きさせない展開、迫力の戦闘シーンに加え、詩的な美しさ。下の子に、三国志を読むよう勧めてみた。

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[映] デイブは宇宙船

 久しぶりにエディ・マーフィのコメディ。人型宇宙船という発想が面白い。

 NYで母親と2人暮らしのジョッシュの部屋に、隕石が落下。数ヶ月後、リバティ島に人型宇宙船が着陸。中には体長数センチの超ミニサイズ宇宙人が乗っており、先に送った装置を回収するためにやってきたのだった。彼らの星では塩がないために滅亡の危機に瀕しており、地球の海水を奪うための装置なのだ。だが、地球でジョッシュと母と過ごすうちに、隊員たちは次第に地球に感化され始め…

 人型宇宙船という発想が面白い。体の中にミニサイズの宇宙人がたくさんいて、宇宙船を操縦している。鼻の穴でエンピツを削ってみたり、手先からミサイルを発射したり、スキャンした金をお尻からプリントアウトしてみたり。小学生が喜びそうなネタが満載である。

 だが、ストーリーもなかなかしっかりしている。月並みな展開ではあるが、堅苦しい宇宙船の乗組員たちが、次第に地球の緩さに感化されていく様は面白い。(なぜかオネェキャラになっていしまう隊員までいるし) 

 親子で楽しめる作品。短いし、特にヒネリはないけれど、とにかく笑える。バカバカしいけど、楽しい。

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2010年4月 6日 (火)

[ド] scrubs

 FOXライフで始まったドラマ。もう医療ドラマはいいやと思っていたのだが、異様に評判が良いのと、コメディということで、とりあえず見てみることに。これ、なかなか笑える。

 内科インターンとして医大付属病院にやってきたJD。だが、そこは思っていたのとは全く違う世界。ちょっと変人の先輩Dr.や、やたら競争意識丸出しの同僚らと、患者相手に奮闘する毎日…

 とにかく面白い。ドクターの本音が見えたりするのだろうか。親友のタークは外科インターンなのだが、外科と内科ではカラーがずいぶんと違うらしく、外科は体育会系、内科は頭脳勝負とのこと。なんとなくわかるような。親切な上司だと思っていたら、実は悪魔のような人だったとか、自己中の変人だと思っていた先輩Drが、実は一番人間的だったり。かなりめちゃくちゃな病院のように見えるが、実際の病院ってそうだったりして(^o^;。

 テンポが早く、ブラックな笑いが満載。"scrubs"と言うのは、取るに足らない存在というような意味らしい。つまり、新米インターンなんてそんなものだと言うことらしい。JDの奮闘ぶりが楽しみだ。

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[ド] ブラザーズ&シスターズ3 #24

 あのお騒がせ一家がまたしばらく見られないかと思うと、とても残念。まだまだ問題は残ったままで、今後の展開が気になるシーズンエンド。

 キティとロバートは、無事養子をもらうことができたが、ロバートの知事選出馬、入院などで2人の意識にズレが生じ、ちょっと微妙な状況である。別居という話が出ていたが、どうなるのだろう。
 サラはオーハイを辞めたあと、ベンチャー企業を立ち上げた青年と手を組み、頑張っていたが、トミーの不祥事の後、オーハイに復帰。またホリーといろいろありそうだ。
 ノラは障害児のための施設建設や、子供達の世話で、相変わらず大忙し。いつも何か忙しくやっているのが似合う人である。
 トミーは、ホリーからオーハイを奪い返そうとして不正を働き失敗。逮捕までされるが、なんとか一件落着。でも会社を辞めることになり、一人メキシコへ。
 ジャスティンは医学校へ入学が決まり、レベッカともすったもんだの末うまく行き、プロポーズ。

 今シーズンの新キャラとして、父のもう1人の愛人の子、ライアンが登場。彼もウォーカーの仲間入りかと思いきや、そう単純ではなかった。彼はウィリアムを恨んでいたのだ。でも当然の反応だよね。

 今後も気になるエピソードがいろいろあるが、とりあえずジャスティンに期待。立派なDr.になってほしい。キティとロバートもうまく行って欲しい。お騒がせ一家だが、愛すべき一家である。

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[ド] アンフォーギブン 記憶の扉

 イギリスのドラマ。若い頃に重罪を犯してしまった女性の物語だ。3話で構成されており、なかなか見応えのあるドラマ。

 17歳の時に、警官2人を射殺した罪で終身刑となったルース・スレイター。模範囚であったため、15年後に仮釈放となる。仕事を始め、普通の暮らしを始める彼女は、事件当時6歳で、その後連絡がとれない妹の行方を探す。
 新居に住んで数ヶ月のイングラム一家。だが、家の中で奇妙な出来事が続き、ポルターガイストではないかと考え始める妻イジー。家の過去を調べ始める。
 大学生の長女ルーシーが事故にあったと聞かされるベルコム一家。どうやら自殺未遂とわかり…
 幼い子供を持つウィーラン夫妻。だが、夫が出勤したあと、夫の兄と浮気をする妻…

 釈放されたルースを軸に、3つの家族が同時進行で描かれる。一見何の関連もない彼らは、ある一つの事件でつながっていた。15年前ルースが警官を射殺した事件。姉ルースが終身刑となったため、幼い妹はベルコム一家の養女に。また、殺された警官の息子であるスティーヴ・ウィーランは、父を殺した犯人をずっと憎み続け、いつか復讐をと考えている。そして、惨劇のあった家を購入し、何も知らずに住んでいたイングラム一家。

 ルースはすっかり更正している。マジメに仕事をして、新しい人生を歩もうとしている。だが、遺族の恨みは消えない。どんなに更正したと言われても、亡くなった父親は戻ってこないのだ。そしてスティーヴの復讐計画が進行する。

 ベルコム一家の心境も複雑に違いない。いくら実の姉であっても、凶悪犯である。何も覚えていない上に、我が子として幸せに暮らしているのに、今更会わせたくない気持ちはよくわかる。そして、唯一の家族である愛する妹に、一目会いたいと言うルースの気持ちも痛いほどよくわかる。

 それぞれの立場、それぞれの気持ちが実に良く描かれていて、素晴らしいのだが、事件についての真相がわかる#3が特にいい。ルースの苦悩と愛情。そして彼女の人柄を知って手を貸すイングラム夫妻。

 マイケル・ベルコム役で、キャピタル・シティのデクランこと、ダグラス・ホッジ。娘を思う良き父役である。

 1話だいたい50分、全部で2時間半ほど。長いと思って、録画したまま見るのを後回しにしていたが、見始めたら一気に最後まで見てしまった。見応え十分、骨太の作品だ。

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[映] 戦場からの脱出

 クリスチャン・ベール主演で、実話を元にした物語らしい。クリスチャン・ベールがずいぶんと若く見えたので、古い作品なのかと思ったら、2006年で意外と新しかった。

 1965年ベトナム。空軍パイロットのディーターは、極秘の空爆指令を受けて飛び立つが、撃墜されてしまう。捕虜となった彼は、ベトナム奥地の捕虜収容所へ連行される。そこでの劣悪な環境に耐えつつ、脱出の機会を狙うが…

 ディーター・デングラーという実在の人物の手記を元に制作された作品らしい。それだけに、ベトナムでの悲惨な体験はリアルである。仲間ができたことで、なんとか絶えることができたであろう収容所暮らし。収容所と言っても、手作りの小屋に、夜は手錠と足かせを付けられての就寝。劣悪な環境である。そんな中で、なんとかみんな助け合い、工夫し合って生き延びていたが、ディーターは脱出を計画する。

 だが、脱出してもジャングル。どこへ行けばよいのかもわからず、救出されるまでの日々は収容所よりさらに過酷だ。食料もなく、場所もわからない。こんな酷い状況で、よく生き延びられたと思う。

 ジャングルからの脱出劇は確かに見応えあったのだが、最後の彼の反応がちょっと疑問だ。運良く、米軍のヘリに救出されたディーターは、一躍ヒーローとなる。だがよく考えてみよう、彼は英雄的行為は何もしていない。空爆に参加したがすぐに撃墜されてしまった。確かによく生き延びた。よく頑張った。奇跡の生還を果たした。だが、それはヒーローとはちょっと違うと思う。しかも、一緒に脱出した他の仲間(民間人とは言え、アメリカ人である)のことを気にしている様子もない。数ヶ月苦楽を共にした彼らのことを考えると、無邪気に喜んでいる場合ではないと思うのだが。

 収容所仲間のジーン役で、ジェレミー・デイヴィース(LOSTのファラデー博士)。激やせボディが痛々しかった。同じくドウェイン役でスティーヴ・ザーン。

 脱出劇という意味では、リアルで見応え充分だ。だがストーリー的には少々不満も残る。

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2010年4月 4日 (日)

[映] 扉をたたく人

 地味な作品ながら、なかなか感動的な作品だ。去年のアカデミー賞で、リチャード・ジェンキンス(シックス・フィート・アンダーのナサニエル・フィッシャー)が主演男優賞にノミネートされた。

 コネチカット州の大学教授ウォルター。妻を亡くしてから、一人孤独に生きていた。ある日、NYでの講演を依頼され、渋々NYの別宅へ戻ると、そこには見知らぬ男女タレクとゼイナブが住んでいた。はじめは追い出そうとするが、同情心から2人を泊めることにしたウォルター。ジャンベ奏者のタレクの演奏を見て、自分もやってみたくなったウォルターは、次第に心を開き、彼と一緒に演奏を楽しむようになるのだが…

 ウォルターは妻を亡くしてから、全てのことが色あせて見えたのだろう。講義も1コマしか担当せず、執筆をするからと言いつつ、何かを書いている様子もない。授業は毎年全く同じ内容。つまり、何かをする意欲を失ってしまっていて、惰性で仕事を続けている孤独な男なのだ。

 ウォルターの妻はどうやらピアニストだったらしい。そのため、どちらの家にもピアノがある。そして音楽好きのウォルターは、自分もピアノをやってみようと考えるのだが、どうにもうまくならない。そんな時、タレクのジャンベ(ボンゴみたいな太鼓)演奏を聴き、心を動かされる。体が自然とリズムをとっている。そう、音楽にはそういう力があるのだ。

 そしてまた、タレクの人柄がいい。なんとも気さくで、人なつっこい。寡黙なウォルターに、何かと話しかけ、心を開かせる。いつの間にか、2人は離れがたい存在になっていく。そんなときに悲劇が起こる。タレクたちは、不法滞在だったのだ。

 決してハッピーエンドとは言えない。だが、地下鉄のホームで、ジャンベに怒りをぶつけるように演奏するウォルターの姿は、非常に印象的なエンディング。2人の交流はとても心温まるし、音楽のすばらしさも描かれている。心に残る作品だ。

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[映] 電話で抱きしめて

 メグ・ライアン、ダイアン・キートン、リサ・クドロー、ウォルター・マッソー、それにアダム・アーキンまで出演という、そうそうたるメンバーにもかかわらず、ちょっと残念な作品である。

 キャリア・ウーマンの長女ジョージア、仕事と家庭を両立させている次女イヴ、自由奔放に生きている自称女優のマディの三姉妹。ある日、年老いた父が検査入院することになったのだが、いつも面倒をみる役回りを押しつけられてしまうイヴ。父も含めて、電話で頻繁に連絡し合う4人だったが、文句を言うだけで全く手を貸そうとしない姉と妹、気まぐれに電話で呼びつける父に悩まされ、ついに我慢の限界が…

 うーーん、題材は今の時代、とても問題になっている老人介護のことであり、いいと思うのだが、どうもイマヒトツ面白みに欠ける。それぞれのキャラクターはしっかり描けているし前半はなかなか良いのだが、なんだかドタバタしている間に終わってしまう。盛り上がりもなければ、感動的な結末もない。何かを期待して見ていたのだが、何もないまま終わってしまった。

 ジョージア役がダイアン・キートン。監督もこなしている。仕事一筋であり、父親のことは妹に任せっきりだ。イヴ役にメグ・ライアン。彼女がこの物語の主人公だろう。姉妹や父からの電話攻撃、さらに家庭と仕事に振り回され、心休まる時がなく、情緒不安定になっている。でも、彼女の電話の内容を聞いていると、なんで今その話をしなくちゃならないのかわからないものも多い。滅多に電話しない私から見れば、電話依存症に思える。そしてマディ役がリサ・クドロー。好き勝手に生きている末っ子。気が向けば手伝うが、他にやりたいことがあるときは、ちゃっかり任せて知らんぷりできる人物である。父役にウォールター・マッソー。昔ながらの頑固オヤジだ。イヴの旦那役にアダム・アーキン。唯一好感の持てる人物だろうか。

 つまりは、いろいろ気にかけてしまうイヴは、人に任せきりにすることができないと言う性格であるが故に、面倒を全て背負い込んでいるようにも見える。運転しながらあれこれ同時進行でやろうとして、結局どれも中途半端。しかも注意散漫で事故多発。

 身近に起こりうる問題である。もうちょっと前向きに、問題を克服して、最後は3人で協力して父を看取ったくらいの展開にしてほしかった。

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2010年4月 3日 (土)

ジョン・フォーサイス

 ジョン・フォーサイス氏が、4月1日に肺炎で亡くなったらしい。享年92歳。長年ガンで闘病していたとのこと。

 日本ではあまり知名度がないかもしれないが、ダイナスティのブレイク・キャリントン、チャーリーズ・エンジェルのチャーリー(スピーカーフォンの声の出演)と言えば、わかりやすいだろうか。とても知的で品のある紳士のイメージ。私としては、ダイナスティのブレイク・キャリントンが一番印象深い。

 ご冥福をお祈りする。

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2010年4月 2日 (金)

[映] デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~

 この邦題の副題が気に入らん。これが入らないとスパイものってわからないからってことなんだろうか。もうちょっとシャレた副題考えてくれてもよかったのに。スパイもので男女ということで、「Mr&Mrs」スミスみたいなのを想像していたのだが、もうちょっと小粋な感じ? スパイはスパイでも、企業スパイのお話だ。

 業界大手のB&R社に、激しいライバル心を燃やすCEOのガーシック。B&Rが、画期的な新製品を開発中で、発売間近と言う情報をつかみ、詳細情報を入手するためにスパイチームを編成。チームに新しく加わることになったのは、元MI6のレイ。彼は、B&Rにモグラとして潜入しているメンバーと接触することになるが、それは因縁のある女スパイだった…

 なかなか面白いストーリーだ。B&Rに潜入しているクレアは、元CIA。レイとは数年前に会っており、因縁の相手。その相手と手を組むことになり… と言うお話かと思ってみていると、2人の関係が過去を振り返る形で次第に明らかになり、彼らの本当の目的が見えてくる。

 2人の微妙な関係が面白い。なぜか非常に惹かれあう2人なのだが、相手を信じ切れない部分もある。そして口論。だが、心の底ではお互い信頼しあっているようにも見える。企業スパイということなので、命の危険はとりあえずない。が、スリルが欠ける分を、2人の関係についての真実が少しずつ明らかになると言うおもしろさでカバーしていると思う。最後もなかなかシャレている。

 レイ役にクライヴ・オーエン。クレア役にジュリア・ロバーツ。ガーシック役にポール・ジアマッティ。B&Rの社員役で、「ボストン・パブリック」のケヴィン・ライリーことトーマス・マッカーシー。

 前半、映画の流れをつかむまでにちょっと辛抱がいるが、面白い作品だ。

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2010年4月 1日 (木)

[映] フェイク・シティ ある男のルール

 キアヌがアル中のタフな刑事役という、ちょっといつものイメージと違う感じの作品。大好きな刑事物で期待していたのだが、ストーリ展開がちょっとありふれてて残念。

 妻を亡くして以来、自暴自棄になっている刑事ラドロー。だが、手段を選ばず強引なやり方で、数々の功績をあげても来た。単独で、誘拐された双子の姉妹を救出することに成功し、チームリーダーのワンダー警部は昇進を果たす。だが、彼のやり方に不満を持つ同僚のワシントン刑事が、不正を密告していると言う情報を得る。話をつけようと彼を尾行するが、ラドローの目の前で強盗に射殺されてしまう。そのことで、立場が悪くなったラドローは、強盗犯の真の目的をつかむため、独自の捜査に乗り出すのだが…

 これ、もう最初からネタがバレバレ。ラドローのいるチームは、まさに「シールド」のストライクチームのよう。フォレスト・ウィテカー演ずるワンダー警部は、さしずめヴィック・マッキーといったところか。(シールドでは、フォレスト・ウィテカー演ずるカバナーが、悪徳刑事ヴィックを追うと言う、まったくこの作品とは逆の立場だった) そういうことを考えれば、この強盗犯が、どういう立場の人間かと言うのはすぐに想像がついてしまう。そしてその通りだったのだが、最後の最後まで、ラドローはそのことに気づかない。それがどうももどかしい。と言うか、お前、アホか?

 好意的に解釈すれば、ラドローはそれだけワンダーを慕っていた、信じていたと言うことか。そのために、うすうす感づいてはいたが、ワンダーが黒幕だなんて信じたくなかったと言うことか。手段を選ばない男の割には人が良すぎる。

 ラドロー役がキアヌ。ワンダー役がフォレスト・ウィテカー。内務調査部の警部?役でヒュー・ローリー。重要な役回りなのだが、あまり良いところがなかったのが残念。ラドローとチームを組む若手刑事ディスカント役に、クリス・エヴァンス(ファンタスティック・フォーのジョニー・ストーム)。チームメンバーとして、ジョン・コルベット(ノーザン・エクスポージャーのクリス、SATCのエイダンなど)、アマウリー・ノラスコ(プリズン・ブレイクのスクレ)。

 ダーティな刑事の世界を描いた作品。15年くらい前だったら楽しめたかもしれない。

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