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2010年4月12日 (月)

[ド] グレイ・ガーデンズ 追憶の館

 去年のエミー賞で主演女優賞(ジェシカ・ラング)など6部門受賞、そして今年のゴールデン・グローブ賞でも主演女優賞(ドリュー・バリモア)を受賞した、話題のTVムービー。実在の人物のお話らしい。

 1973年、ジャクリーン・ケネディ・オナシスの取材をしようとしていたスタッフは、彼女の叔母であるイディ・ビールとその娘リトル・イディのドキュメンタリー映画を作ろうと考える。2人の住むグレイ・ガーデンズ邸を訪れた彼らは、今やゴミ屋敷と化し、猫たちとともにひっそりと暮らしている2人を見て驚く。1930年代、ニューヨークのセレブたちが多く集まったグレイ・ガーデンズ邸、そして社交界の華であった彼らに何があったのか…?

 かつての若く美しい母娘と、現在の2人の姿が交互に出てくるので、その落ちぶれぶりがよくわかる。つまりは、子離れできない母親と、親離れできない娘の哀れな末路ということだろうか。いや、彼らはあれで幸せだったのかもしれないとも思う。

 かわいい娘を手放したくない気持ちは良くわかる。(娘いないけど) いつまでもそばに置いておきたい、目の届くところで見守りたい、一緒に過ごしたい、世話をしてもらいたい。でも娘には娘の人生があり、彼女が自分の人生を送るためには、自分で決断し、自分で困難を乗り越えなくてはならない。それをさせないのは、娘のためではなく、親の身勝手なのだ。そして、親を言い訳にして、自分で決断してこなかった娘の甘さもある。

 でも、と思う。2人がそれで幸せなら、いいんじゃないかと。普通の親のように、母が娘を手放していれば、娘は普通に暮らしていたかも知れない。でも果たしてそれが本当に彼女にとって幸せだったのかはわからない。結局、リトル・イディは、母と暮らすことを選んだのだ。

 「彼が生きていれば、私がファーストレディだったかもしれない」という娘に対して、「彼が生きてたって結婚なんてできやしなかったわよ」と言い放つ母。2人の関係を象徴しているように思った。

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